それまで公園とかで楽しく遊んでいて自分に対して好意的だった(はず)の人が急にそっけなくなったり、何となく仲間外れにされたりしがちだった。
自分がしゃべるとなんかちょっと変な空気になる。でもその原因がわからない。周りの人が何を考えているかがわからない。
中学校と高校では、それぞれ在学中の半分くらい、いじめられた。仲が良かった人が突然冷たくなるのだ。理由を聞いても、「いや、別にそんなことはないけど…」と目をそらす。そうしてしばらくすると、また元に戻って、あのときはごめんね、と言ってくるのだ。(でも理由は教えてくれない)
高校では恋人のいる期間が二回あった。最初の人は自分から振ってしまったが、二番目の人は、なんかおかしいよ、と嫌われてしまって半年後にふられた。
気がつかないうちになんかやらかしているのだ。きっと。
それで、人と深く付き合うのはやめようと思った。狭く浅くにしようと誓った。
不思議なことに、周りの人のことなんかどうでもいいし、変に思われたっていいやと開き直ってからは人に好かれることが多くなった。自分の発言で変な空気になるのは相変わらず何度かあったが、それでいじめられたりするようなことはなかった。
大学には色々な人がいる。そのため、自分のような人でも排斥されないのかもしれないと思った。
好きな人ができた。数年ぶりだった。
相手のパーソナルデータはほとんどわからない。知っていることは、どんな姿をしていてどんな服をきてどんな声でどんな喋り方をしてどんな文章を書くか、あとは少しのくせのようなものだけだ。月に数回会って事務的な話をする。初めはそういう感情なんてまったくなかったのに、数ヶ月後にいきなり好きだ!!!と強烈に自覚した。
その人の怪訝そうな顔が気になって仕方なくなった。何かおかしな発言をしていないか気になりすぎて会話を録音するようになった。業務メールも十数回推敲したうえでいったん自分に送り、このメールを他人から受け取ったとしたらどう思うかとか、何か失礼がないかとかを病的なまでにチェックするようになってしまった。
その人は、勘違いかもしれないが、基本的には自分に対して人間として嫌いではないと思ってくれていると感じる。でも時々ひやりとした雰囲気になることがあって、きっとまたなにかやらかしているせいなのだ。
それで気付いたのは、周りの人間がどうこうというよりも、相手になにかしらの形で執着するとやらかしが加速するんだろうということだった。つまり個人的な問題なのだろう。
録音した音声を聞いてみても、きちんと丁寧な言葉を使えているし、失礼はない。ちょっとどもりがちではあるが、吃音症のレベルではない。
いったい何をやらかしているんだろう?
この世界は自分の知らない暗黙のルールみたいなもので満ちていて、みんなそれを知っているのに自分だけ身に付けることができなくて、やばい奴だと思われているのではないかと怖くなる。昔みた「トゥルーマン・ショー」という映画を思い出す。話の筋は全然ちがうが、周りの人は知っていて自分だけ知らないという状況は似ている。どんな悲惨なものだとしても、自分もやはりトゥルーマンのように真実を知りたいと思う。
なんらかのやらかしをしていた経験のある人がいたら、どうやったら自覚的になれたか、そしてどうやって改善したのか教えていただけませんか。本当に困っています。これ以上嫌われたらたぶん死んでしまう。
うんち
なめられてるんだ 相手が自分に強気で出るより先に出ろ