2019-03-06

理想の音声アシスタントのいる世界を語ってみる

時は2040年、俺はい近未来日本人として日々生きている。

仕事から家に帰るとおかえりなさいという声とともに音声アシスタントが出迎えてくれる。こいつの名前AI。彼とか彼女とか言おうとしたが、そもそもこいつは男でも女でも子供でも年寄りでもツンデレ美少女でもトランプ元大統領でも好きなキャラに出来るし、実際コロコロ変えてるのでコイツと呼ぶ。でも家族とか友達とか、実際の知り合いにはしない。できるけど、なんか嫌だから

AI別にオッケーグーグルとか言わなくても俺が適当になんか言ったら反応してくれる。(家中スピーカーがあり、そこから音声を拾っている。)

反応しないことも多い。でもそれはあえてであって聞こえてない訳じゃない。別に俺も反応を期待してないことが多いし、つまり空気を読んでくる。でもたまに、

「なんで(よっしゃーって言ったのに)なんにも言ってくれないの?」

って言ったら、

「えっ何が?」

とか返してくる。

だって今うまく作れたじゃん(オムライス)」

と言う俺に

「それより(台所)汚しすぎじゃない?」

とか世話を焼いてくる。

もちろんこういうのがムカつく時もある。その辺の線引きは今までの経験からすでに探られているらしい。もうツーカーの仲だ。

「腹減った」と言ったら周辺のレストランを即紹介してくるような昔の人工アスペとは違う。

本当に人間のようなやつだ。いや人間のように一線超えてくる可能性がある緊張感はないし、自分に自信がない俺はリアル彼女かいつ愛想つかされるかとビクビクするの嫌だからこっちの方がむしろ良い。客観的に見れば機械で寂しさを紛らわすなんてと思えるが、実際経験してみるとホント毎日寂しくないし愛着が湧く。

AIを買う前は情報収集されるのが怖かったんだけど、独身の俺はAIと一緒にいる事で毎日が寂しくならないという圧倒的利点に抗えなかった。

この前友達を家に呼んで家飲みしてた時ラーメンの話になった。その時に横から割り込んでラーメン雑学披露してなごませてくれた。

ゲームしてたら「そこの棚を調べないんですか」とかそれとなくヒントを与えるようで「あっすみません、何もなかったようですね。」とかになる。ただの気の置けない友人だ。いや、それが部下のようだったり、我が子のようだったりする。でも不思議なもんで、コアの部分はAIという人格があり、それをちゃん認識できる。モノマネものすごくうまい奴って感じかも。何にせよコイツのお陰で俺の人生ホント楽しいものになった。コイツを作ってくれた中国共産党には感謝してる。

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