2017-08-28

30過ぎて

30過ぎてから自分セクシュアリティに迷いが生じるとは思わなかった。

これまでのおよそ30年間はずっとヘテロとして生きてきた。

ただし腐っていたので男女間の恋愛にはさほど興味がなかったし、あと女子校育ちなので女性の先輩にきゃあきゃあ言ったりきれいな同級生にひそかに憧れたりもしていた。

でもずっと、「自分恋愛対象男性」だと思い込んでいた。

大学に入ってすぐに彼氏ができた。

なんやかんやあって3年後には別れてしまったし今思い返しても稚拙関係しか築けなかったなと思うけれど、それでもその人のことは本気で好きだったと思う。

社会人になって、また男性恋愛をした。

そのときは「この人とは恋愛がしたいわけじゃない、むしろ仕事で認められたい」と途中で気が付いて、それからは良いビジネスパートナーになった。

そしてそのあと今の推し女性舞台俳優)と出会った。

舞台活躍する彼女はとにかく麗しく、一目見てすぐ好きになった。

といっても別に繋がりがあるわけではないしガチ恋でもなく、ふつうにいちファンとして彼女活躍を見守っているに過ぎない。

彼女に対する感情親心にも近く、とにかく幸せでいてほしいしそのためならなんだってしたい。

見返りはむしろ不要。これはたぶん恋ではない。

でも、彼女の一挙手一投足にきゃあきゃあ言ってかわいいかわいい連呼する自分は、もしかしたら女性とも恋愛ができるのかもなあと最近思う。

その着想を得てから色んな人で脳内シミュレーションをしてみたけれども、全然イケる。

好みのタイプはもちろんあるけれども、むしろ男性との恋愛関係よりしっくりくる気がする。

ただ気になるのは、「男性とは付き合ったことがあるが女性とは付き合ったことがない」という点だ。

もともと超がつく奥手かつ自分自身恋愛にさほど興味がないから、ここ7年くらい男女問わず誰のことも新規で好きになっていないのだ(※推しを除く)。

特定男性を好きになった経験はある一方で特定女性を好きになったことが無いので、もしかたらこれは女性芸能人ファンをやっていることで自分女性もイケると錯覚しているだけなのではないかという疑念がぬぐいきれない。

まさか30を過ぎてこんな10代みたいなことで悩むとは思っていなかった。

どっちなんだ、わたし

今のところ別に恋人が欲しいわけでもないし、そもそもカテゴライズをする必要性もないのだろうけれども、なんとなくモヤモヤしたものを抱えながら今日も生きている。

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