2017-03-09

聴覚情報処理障害(APD)、感音性難聴発達障害は、全部別(たぶん)

http://anond.hatelabo.jp/20170308152744

元増田が書かれてから検索して知った付け焼刃知識だけど、ブコメに書ききれないので増田る。他に症状を訴えていないか聴覚情報処理障害(以下APD)を中心に調べたよ。

書籍

きこえているのにわからない APD[聴覚情報処理障害]の理解支援

小渕千絵 ・原島恒夫編著 ISBN:9784761407858

Amazon在庫は昨日は何冊かあったが、はてなのお友達が買ったのか現在入荷待ち)

出版社のページ http://www.gakuensha.co.jp/cn27/pg523.html発達障害との関連も注目される、APDに関する本邦初の書」とのこと。

LDADHDと症状が類似する」とのこと

ADHD: attention deficit hyperactivity disorder 注意欠如・多動性障害(注意欠陥とも)、LD: Learning Disability 学習障害

https://libopac.fukuoka-edu.ac.jp/dspace/bitstream/10780/972/1/ohta.hatta_2.pdf

発達障害だよ」との指摘がブコメ増田に出ているが、症状は似ているのでその可能性はある。元増田の訴えだけではその線は薄そうな気がする。他にも課題を抱えるだろうから。とはい専門医にも判断は難しい模様。

まあ診断名がなんだろうと支援大事なわけで。

感音性難聴 は APD とまた別

感音性難聴との指摘もあった。

感音性難聴は、「内耳又は内耳から聴覚中枢に至る部位に器質性の病変があると考えられる聴覚障害」 (Wikipedia 難聴 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A3%E8%81%B4 ) なので定義的に APD とは別。

感音性難聴では高い周波数成分の感度が悪くなったりする。よって補聴器で症状緩和できたりする。

感音性難聴は神経の信号に乗るまでの過程問題で、APD はもっと後段の認知処理の問題なのだろう。

「加齢だよ」の指摘もあったが、それは感音性難聴の方じゃないかな。

元増田

脳にそういうこと(言葉フィルタリング)する機能があるんでしょ?たぶんその能力が弱いんだと思うのです。

は APD の部分に該当する。とはい元増田感音性難聴のほうでないかどうかは分からん

APD の診断ができる医療機関は少ないようだ

ネット上の掲示板を見ると、症状はあるもの病院行ってもはっきりしない人が多数見受けられる。上記書籍執筆者所属が書いてあるので、そこからたどると良いかもしれない。

健康診断などでの通常の聴覚検査では音が聞こえるかの検査なので APD は引っかからない。周波数ごとの純音の感度を調べているので、それでは正常判定になる。町の耳鼻科レベルでは「異常ないですね~」で済まされてしまう、みたいな。

APD Wikipedia

英語版 https://en.wikipedia.org/wiki/Auditory_processing_disorder

日本語版ではエントリ無し。曖昧回避ページにさえ記述なし。

元増田要望トレーニング方法を調べたかったのですが、オンラインでは分かりませんでした

前述の書籍に「5 章 APDへの支援」という章はありました。成人向けの内容があるかどうかは不明

fMRI

内耳のあたりでなく大脳認知あたりが焦点なら fMRI で何か分かるんじゃないかなと検索したら診断の研究などはしているっぽ。

http://www.advancedotology.org/sayilar/89/buyuk/257-261.pdf

http://www.audiologyonline.com/articles/auditory-processing-disorders-overview-current-12703

記事への反応 -
  • うるさくて相手の声が聴こえない、ってわけではなく、声は聴こえるんだけど、雑音の中から人の声を抜き出せないのです。 だから、こっちが話したことは、相手はちゃんと聴いてくれ...

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