何一つ問題がなかった。
大変喜ばしいことだ。
ただ疑問に思う。なぜウチのキャバリアは問題がないのだろうか。他に問題のないキャバリアはいないのだろうか。
自分ちのキャバリアも、高年齢なのに心臓元気ですよ!っていう人がいたら聞いてみたい。そして、どんな毛並みで、性格なのかとかも。
うちのキャバリアは、夫から"ニセモノのキャバリア"と言われている。
メス、避妊手術はしていない。
外見は、毛の長さ無い。耳毛は二センチが最長。夏場は簾のように貧相。背中は丸まってて、足が長い(ダルメシアンみたいな体)。ただ顔は整ってる。鼻は短すぎず長すぎず。口の周りも黒子みたいな斑はない。
犬にはたまに吠える。人は大好き。イモも大好き。
キャバリアという犬種は、心臓にある弁の一つが、しっかり開閉できずに、血液が一部逆流してしまう遺伝疾患(僧帽弁閉鎖不全症)がすこぶる多い。1歳ですでに33%がこの病気を持ち、4歳以上では60%にもみられるらしい。(Wikipediaより)
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓内の血液の逆流だが、犬の症状としては、咳、運動したがらないなどがある。
これは、逆流を補うために心臓がより強く動き、そうなると心臓が肥大してくる。肥大すると、気管を圧迫して咳がでるのだ。
ウチの犬は、週に一、二回ほど変な咳をしていたので、かかりつけの医師の紹介で、6歳の時に初めて検査を連れて行った。飼う前から、心臓疾患が多いと知っていたのに、ちゃんと調べなかった自分を悔やんだ。
結果は、うんことご飯が詰まっているくらいで心肥大は無かった。エコーで逆流を確認しても、微々たるもので許容範囲内、心電図も大丈夫。とてもフランクな先生で、ゴチャゴチャしていてわかりずらかったけど、手書きで色々説明してくれた。
「日本でブリーディングしたキャバリアはどこかで異なる犬種が入っているのかわからないが、アメリカやオランダ(オランダが多いらしい)から直接やってきた犬より心臓疾患が少ない。特にオランダのキャバリアは心臓疾患が多かった。」
「うちの病院に来ていて、最も長生きだったのは14歳だったよ。」
と言っていた。14歳って、小型中型犬からしたらよくある年齢だけれど、キャバリアだとめっきりいない。"14歳 キャバリア"で検索したら、1匹ヒットしただけだった。
そして先生は
「半年後、また精密検査して大丈夫だったら、もう来なくてもいいよ。」
だそうだ。
結構したけど、何事もなく、薬も飲まないのでよかった。
と言われ、そのまま帰った。フランクな先生は、基本診察をしたがらない。
そして、半年後、キャバリアの咳が毎日二、三回していたので、ネットで調べて別な病院に行ってみた。ホームページに書いていた以上に丁寧で優しい先生だった。片道 1時間半かけて行ったが、検査は30分とすごく短くて助かった。
結果は問題なし。
レントゲンで、心臓のサイズを横から上から撮影しても、肥大はない。心臓は標準のまま(10.6センチ)
エコーでは、僧帽弁での逆流はなし。
三尖弁で、微量の逆流があるが、生理的にありえる量らしい。
心電図では、一番大きなピークの前に、小さなピークがあるのだが、これが少し間隔があるらしいが、問題のあるレベルではないという事だった。
レントゲンから、呼吸前後の気管の大きさも見たが、気管は潰れる事なく正常。
肝臓がやや小さく見えるが、ごはんが詰まっているため、小さく見えるのかもしれない。
心臓疾患の子は、腎臓も悪くする場合もあるため、血液検査から簡易的にわかる場合もあるらしい。
とてもわかりやすくて、威圧感も無くいい先生だった。というか、動物のお医者さんは、なんかやさしい。
定期検診の目安を聞いて見たら、年に一回くらいだと良いそう。また、心臓の異変としては、いつも犬が喜んでお出迎えしていたのに、動かずじっとするようになったりたら、危ないらしい。
検査費しめて15444円。
今回も無事でよかった。
ちょっと毛並みが足りなくて、
「キャバリアですか?」
「成犬ですか?」
と言われる愛犬だが、毛質はカシミヤの、ように柔らかく。悲しい時には、そっと寄り添って舐めてくれるし、湯あたりして横になってると、家族に助けを求めに行ってくれたりする。
そんなキャバリアが大好きだ。