2017-01-20

エンジニアリブンなんて概念ができる理由

エンジニアビジネスに比べて優秀かと言われればそうでもない。

ビジネスをまともに考えることができるエンジニアなんてそれほどいないし、なんなら算数が得意であるエンジニアもそれほどは多くない。

でもエンジニアリブンなんて言葉が生まれたりするのは一体全体なぜなのか。

私の結論は、ITシステムの都合を一番理解しているから、だ。

今日企業の多くにとって、一番重要ものITシステムだ。企業が何か事業を行うときに、必ずシステムの変更を伴う。

1時代前ならば、それが人によるシステムだっただろう。だが、今はモバイルアプリであり、Webシステムであり、業務システムだ。

ビジネスをするということは、システムを作るをいうことだ。

例えば何か仕入れて売る場合、その成果はコスト分を差し引いてどれだけ利益がでたかで考えるべきだろう。

では、システム変更を伴う企画場合は、コストとしてシステム変更の開発工数も加味されるべきだ。更にいうと、運用メンテナンス工数もだ。

本質的企画評価は、売上だけではなく、開発に関わる工数とのバランスを含めた数字しか評価できない。

1000万売上があがるが、仕入れに2000万かかるのなら、そんなこと誰もやらないだろう。

だがしかし多くの人はこれらのコストや、開発速度はエンジニア責任、及び能力だと思ってしまっている。

システムコストエンジニア責任であり、企画側の責任ではないと思ってしまっている。

なんだったら、うちのエンジニアバグばかり出すし開発が遅く間抜けだともまで思っているだろう。

だが、企業全体の視点で見たときに、システムを動きやすい形に保つことはとても重要なことだ。

メンテナンスできないシステムを持つことは、役に立たない社員を大量に抱えたりすることや、社内政治蔓延してしまうようなことに等しい。

システムクリーンに保つことは、強い組織を作ることと同義だ。人よりもAWSコストは圧倒的に安いのでそれ以上かもしれない。

最高の企画とはシステムの都合を加味したうえでの最適な企画だ。だから両方できる人間が考え作るのが本当は一番良い。

企画エンジニアで分業をする場合企画クオリティはあがるが、往々にして受発注関係になってしまい、システムの開発工数は軽視される。

エンジニアリブンで行う場合は、企画クオリティはさがるが、システム開発効率性はあがる。

どちらの方式メリットデメリットがあり、どちらのスタイルが良いかは、結果としてでた数値が高い方が良いというだけだ。

エンジニアリブンなんて概念ができるのは、

後者スタイルで結果が出た企業が多く存在したということだ。

  • ビジネス企画のダメさが業績に悪影響をおよぼすのは、エンジニアが見ても誰が見ても一目瞭然。 しかしシステムのメンテナンサビリティを軽視することが長期的にどれだけ凄まじいマ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん