2016-12-06

女子校育ちのお嬢様の私がブラック企業入社した話

小さい時から勉強が出来て、運動もまずまず、それなりに容姿も良かった

私は自分には出来ないことはない、そう思っていた。

大学受験第一志望の有名大学に合格

「自慢のお嬢さんですね」

「優秀ですね」

そんな言葉を親戚からかけられる両親はすごく嬉しそうだ。

有名な国立大学に入って、大企業まったり働く、

なんなら一般職まったり働いて早く結婚してほしい。

誰もがそう思っただろう。

そんな私の運命が狂い始めたのは、就活の時だった。

正直語学も何もせず、飲んでばかりで大学生活はちゃらんぽらんだった。

結果、第一志望の某コンサル会社には落ち、残ったのはとある企業だった。

名の知れた企業だけど、ここっていわゆるブラック

8割がそう思う会社だった。

やけになった私は、とりあえず勢いで入社を決めた。

入社してからさらに大変だった。

メンタルが強いからかなぜか一番辛い部署に配属された。

ゴリゴリ新規開拓営業だった。

1日100件電話かけないと営業とは呼べない」

「飛び込みは週に100件」

なぜか22時からはじまる会議

ひたすら数字どうやって作るんだと詰められる日々。

とにかく毎朝会社に行くのがだるい

営業成績も伸びない。

まらない

はじめての挫折だった。

メンタルの強かった(はずの)私だが、1年目は泣きまくった。

たぶん1年で5回は泣いたな。

頭のおかしい客に電話で怒鳴られることもほぼ毎日

同期はメンタルやられてうつになってやめていった。

なんとか営業成績もあがってきて2年目になった。

やっぱり仕事つまんないな。そう思うことがさらに多くなった。

ついに辞めることを決意。

退職交渉に2ヶ月かかった。ブラックしかない…

上司に言われた衝撃の言葉

「辞めさせてあげるから有給14日間、捨てなさい」

だった。

労働基準法違反やろw

と思ったが辞めたかったので承諾した。

やっと辞められた。

それから転職し、今は楽しい毎日を過ごしている。

正直ブラック企業はつらいことばかりだったが、今思えば人間的に成長できた

気もする。

生モノメンタルの強さを手に入れた(どこで使うんだ)し、

何よりも人を見下さなくなった。

学歴だけで判断していたが、人に対して向き合えるようになった。

自分なんてまだまだだ。

自覚することができた。

ブラック企業経験することで、そのあとの苦行も余裕で

こなせるようになった。

(てかブラック企業の時以上につらいことは世の中にほぼないらしい)

今ではブラック企業感謝している。

私をまともに育ててくれてありがとう

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