元増田です。
面白い。そうするってぇと、ヴィオラの人が比較的穏和な気がするのはどういう事か、増田がご存知なら、それも教えて欲しい。いや、私の観測範囲が狭いだけかもしれないけど。
その感覚、非常に正しいです。どこに行ってもヴィオラの人は、少なくともヴァイオリン組よりは穏やかでおとなしめの人が多いですね。
ヴィオラ、遠目には、或いはケースに入っていると、まずヴァイオリンと見分けがつかない楽器と言っていいが、その中身は完全に似て非なるものである。
その中でも最大の違いは、「初めて楽器を手にした年齢が決定的に違う」ことだろう。
プロでもアマでも、生まれて初めてヴィオラを弾くのは、早くても小学校高学年以降、即ち、ハッキリと自分の意志で楽器に出会える年齢なのだ。
これこそが、「子供がよくわからないうちに親が与えてしまう」アーリー型のヴァイオリンと大きく異なる点だ。
そこに、ヴィオラはアンサンブルにおいて内声部、例えるなら常に出汁の役割を担うという、これまたヴァイオリンとは全く違う特性が合わさった結果、「比較的穏和」な性格が形成される、或いは「比較的穏和」な性格の人がヴィオラを選ぶのだと思われる。
なお、「生まれて初めてヴィオラを弾くのは、早くても小学校高学年以降」という謎めいた事情は理解し難いと思われるので、以下に説明。
まず、最初からヴィオラのプロを目指してレッスンを開始するという人は殆どいない。
ヴァイオリンのプロを目指していた人が、音大の在学中辺りで「転向」するパターンが大多数なのだ。
その理由は様々だが、ヴィオラ弾きの名誉のために言っておくと、「ヴァイオリンで食えそうにない」などという撤退戦の一環としての転向は皆無である。
そうではなく、
「元々チェロを習いたかったけど近所に先生がおらず渋々ヴァイオリンを習い始め、やがてそんなことすっかり忘れてプロ目指してる途中でたまたまヴィオラを触ってみたらしっくり来た」
「プロ目指してヴァイオリンを習い始めたはいいが、ヴァイオリンの命である輝かしい高音にどうしても馴染めず、そんな中たまたま(ry」
そもそも「似て非なるもの」と書いた通り、ヴァイオリン弾きというだけでまともにヴィオラを弾けるような話ではないし、それにヴァイオリンで食えないなら、それでも教室で生徒が取れるヴァイオリンに留まっていたほうが得策なわけで。
また上述の転向は、大学オケに入ったタイミングでヴィオラを始めるアマのアーリー組ヴァイオリン弾きにも当てはまったりする。その中には元増田で書いたモーツァルトまで行かなかったけど、それでもなんとなくヴァイオリンを続けてきた、というか辞めなかったみたいな人もいたり。
次に、最初からヴィオラのプロを目指して、もしくはヴィオラやりたい!と言い出した子供が将来の趣味として(要するにアマチュアとして)レッスンを開始するという、いわゆる激レア物件ではどうかというと、それでも最初からヴィオラを弾く事は絶対にない。
なぜなら、ヴィオラは子供用サイズが存在しないので、大人用フルサイズのヴィオラが弾ける体格になるまで、ヴァイオリンで基礎を学ばざるを得ないからなのだ!
というわけで、いわゆるレイトは勿論、アーリーに分類されうる人達であっても、生まれて初めてヴィオラで音を出すのは、フルサイズの楽器を演奏できる体格になる目安である、小学校高学年以降と。
ちなみにヴィオラに子供用サイズがないのは、フルサイズの楽器からしてヴァイオリンやチェロのような、音響的に合理的なサイズではないため(合理的なサイズで作ったら大きすぎて演奏出来なくなる)、そこに来て子供向けに単純にサイズを小さくすると、大人用と音が変わってしまうという理由らしい。
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