2016-02-14

おじさんたちへ。どうか知識(技術)に偏見を持たないで欲しい

知識に対して偏見もつおじさんが多くてうんざりしている。

いわく

組み込みと比べるとWebおもちゃ

工学より数学をやればいい」

フロントってインフラと比べてちゃらちゃらしているね」

設計実装より上だ」

クラウドよりオンプレ

「型付き言語に比べて型なし言語はまともに書けない」

等々上げればきりがない。

こういう人達共通しているのは、知識の根っこにある方が上だと思っていることだ。

プリミティブなことをやれば数学公式のごとく、下流にあるすべてを把握できると思っている。

もうやめませんか、そういうのは。

知識がツリーになっていることは純然たる事実だ。新しく見える知識でも昔の知識をちょっと変えたものだったりするのは確かだ。

ハードがなければWebは動かないし、

数学の知識がなければ工学問題はまともに解けないし、

インフラがなければフロント提供できないし、

設計しないと実装はめちゃくちゃになるし、

オンプレの知識がないとクラウドは怯弱になるし、

型なし言語不都合なくアプリケーションを書くのは難しい、

だけど、そんなのは当たり前の話なのだ。それぞれの知識はレイヤーで重なっていて、それぞれの役目を果たしている。

知識のツリーというは一種生態系なのだシマウマライオンに食べられるが、動物的にライオンのほうが優れているということはない(←(`・ω・´)お前それサバンナでも同じ事言えんの?)。

生態系と違うのはそれがものすごいスピードで起こるということ。だから時間が経てば今ある最上位のレイヤーの上にも更にレイヤーがどんどん重なっていく。

javascriptがいい例だと思う。

昔はブラウザでさえまともに動かせなかったが、node.jsやbowerやgrunt,gulpができて、javascriptというレイヤーの上に積み重なっていった好例だと思う。

まりそういうことなのだ。あるレイヤーで満足してしまうと、いつの間にか最上位のレイヤーはるか上の方にあって浦島太郎になっていたりする。

今の話題についていけずに、若者をひがんだりする。今お前らがやっていることはワシが育てたと言いたくなる。かっこ悪い大人の完成。

でもそれはしょうがない面もある。

おじさん達が若い奴らと一緒に知識を追いかけるのは無理があるからだ。走り続けるのには体力がいる。背負わなければならないものも増えてくる。

生物として、自分がやっていることが無意味だと言われないように、追い抜かれないように、必死なのだ

から知識のツリーを優劣と混同して、たとえ追いぬかれても自分存在価値を示せるように攻撃を行うのだと思う。本来は全く逆なのに。

(※すべてのおじさんがこうだとは言いません。最後から安々と追い抜いていくすごいおじさんは確かに存在します。)

話を元に戻す。新しい知識の話を聞いたらどうか偏見を持たないで聞いてほしい。それはもう自分ではどうしようもなく、手が届かないかもしれないけど。

少なくともそれは優劣の問題ではない。別のレイヤー次元の話なのだ

そしてもし自分が持っている知識のさらに上にあるレイヤーの話をされたら喜ぶべきなのだ

どんなレイヤーの知識も一つ下のレイヤー依存していることは確かなのだから

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同じように最新の技術他人の都合も知らずに押し売りする人もある種の偏見を持っていると思う。

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