2014-12-17

この程度の右傾化なら受け入れられると国民判断したのかな?

想田監督の一連のツイートに対するブコメの反応をみてると「安倍政権日本右傾化させるかも知れないけど、経済再生等々を考えると、この程度の右傾化は許容できる(せざるを得ない)」と考えて自民党支持する人が多いのかな。

想田和弘監督、魂の咆哮「野党よりもマシだと考え、消去法で自民党投票する方々へ」 - Togetterまとめ

http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/756672

確かに憲法改正は、衆参両院3分の2の賛成で国民投票実施して、それで過半数を取れないと実施されない。だから選挙では自民党投票する人も「経済はともかく、憲法改正は信任してない」という意思表示参議院議員選挙国民投票ですることができる。

から「まだ大丈夫だあ」という判断は正しいのかも知れない。

一方で、憲法改正しなくても「安倍一強状態」をうまいこと使って、集団的自衛権行使して実質的軍隊強化して韓国といつでも戦争できる国にしてったりするかもね。

どちらの見方が正しいかは、これから四年間みていくしかない。でも、どちらが正しくても、きちんとした手続きに則って我々の代表として安倍内閣総理大臣決断していくことなので、ここは従おうと思ってます。「悪法なれども法は法」と言ったソクラテスのような気分。

個人的には、自民党政権はいいけど、安倍政権は嫌だった。なので今回の選挙では自民党議席を大幅に減らしてもらい「安倍賞味期限も長くないな」となって欲しかった。

安倍政権ヤバいなあと思うのは、安倍さん頭が悪いから成蹊大学って、こんなもんなんだろうなと思う。

今回の解散も大義なかったし、頭の良い人なら恥ずかしくてやれない。でも安倍さんは「野党の準備が整っておらず、自民党に大きな失点のないこの段階で選挙実施すれば、自民党圧倒的多数の状況を更に伸ばせる」と読んで実施した。

選挙で述べるのは「アベノミクス」に絞り、「この話は国民の信を問わなくて良いの?」という集団的自衛権特定秘密保護には触れなかった。これも頭の良い人なら恥ずかしくてできない。

哲学者永井均さんのツイートの一部に「近年の貧富の差の激化と同時に賢愚の差も激化しているという事実はなく、ただネットの普及によって愚者の考えもまた知られるようになっただけ」https://twitter.com/hitoshinagai1/status/540675730011463681 とあって、これは本当にそうだなあと思う。

これまでは愚者の考えは広く知られなかったので、愚者は「俺の意見は少数派でおかしいのかな」と思ってたろうけど、いまは広く知られるようになったから「俺の意見でやっぱりいいんじゃん」と自信を持てるようになった。

頭の悪い安倍さんを支持しやすい状況になってる。嫌韓嫌中流行るのも、こういうのがバックグラウンドになってる。

でも、この状況って、民主制衆愚制に落ちていくってことだよね。そこが大丈夫かなあと気になってる。

「そんなに言うなら賢者がなんとかしろよ」というとこなんだけど、いま賢者の言説は響かないんだよね。

それはなんでかっていうと、大局的にみて日本未来が暗いから。どうやっても国力落ちていく局面でしょ。だから頭の良い人が出す処方箋は魅力なく見えると思う。

それで頭の良い人はなんかウダウダ言っちゃうんだけど、頭の悪い人は「ウダウダ言ってないで、やらなきゃ駄目だろ!」と行動して、おかしなこともやってしまう。でも衆愚化と相まって、その行動力が魅力的に映ったりするんだろうな。

まあ、そんなこんなで出口はないけど、なんとか衆愚制に落ちずに持ちこたえて欲しい。

安倍首相ちょっと天狗になって、愚かさを出して変なことしちゃいそうな気もするから、そこに期待してます

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