先の女性とはその後、数回、会ったが、肉体交渉はこれで終わり。電話することもなくなった。
一人の女性を深く掘り下げる歴史型と、いろいろな女性と付き合う地図型の男性がいるとされる。
私は最初の女性に対しては歴史型であったが、それ以降は地図型となった。
この女性は寝床ではどんな感じなんだろう、あの女性の下半身をくんくんしたいなあ。そう考えて、とりあえず、数回、戦いを挑み、理解できれば、それでもう満足してしまう。この子についても、そんな風に考えて、継続して付き合うことはなかった。
しかし、数年後、この女の子から電話があった。なんと、大学を卒業してすぐに結婚したという。更に、結婚してすぐに離婚したという。その辺りの事情はいろいろ聞いたが詳細は割愛する。
相手は出ていき、現在は、二人で暮らしていたマンションに一人で暮らしているとのこと。場所を尋ねると、車で30分ほどの距離だった。遊びにいっていい?と聞くと、OKだという。金曜日の夜、車を走らせた。コインパーキングに車を駐めて、マンション方面へ歩いて行くと、彼女と遭遇した。更にぽっちゃり度が増したような気がした。
部屋へ入ってお互いのここ数年間を語り合う。話も尽きたので、チュー。
途中は割愛し、また、股間をくんくんしようとしたら、臭い。本当に臭い。
チーズ臭や磯臭さやヨーグルト臭やらいろいろなバギナの匂いをくんくんしてきて、大抵の臭さにはおおらかな私だが、これにはまいった。
数年前は臭いがほとんどない子だったのに、この変化は何だろう。愛撫するふりをしながら、陰部自体や周辺皮膚に異常はないか確認する。問題はない。この臭いはバギナから来ているようだ。生理でもないようだし。臭いは台所の隅から流れてくる臭いに近い。女性性器内部は弱酸性だが、何らかの原因により、pHが変化し、常在細菌叢が変化した結果、臭いにも変化が現れたのか。だとしたら、原因は別れた男か。男からなんらかの感染があったのか。しかし、見たところ、臭い以外に異常はなさそうだし。じゃあ、原因は何だ。あれ、もしかして、この臭いが原因で男が出て行ったのか。
なんていうことを脳内で高速で思考しながら、手で愛撫を続けた。結局、オーラルでの愛撫はおざなりで済ませてしまった。前戯もそこそこにペニスにコンドームを装着してもらう。性的な手技は、数年前と比べると確実に向上していた。続いて、挿入して、ピストン運動しようとすると、ちんちんの硬度がじょじょに減少していった。
正常位から後背位、そして、騎乗位と体位を変えて試してみたが、ちんちんが元気を回復しない。臭い以外に、この時は私の体調も悪く、このため、本格的な戦いとはならなかった。
何しに来たのよ?、そう言われて、体調がもひとつでねえ、と言い訳をする私。彼女は、じゃあ、抜いてあげる、といって、手コキで抜いてくれた。
その翌週、もう一度、復活戦に挑むため、訪問し、戦闘開始。しかし、1周間たったが、臭いは変わらず、私の体調ももうひとつで、またしても手コキで抜いてもらって、帰宅した。
この数年後、電話をしてみた。会える?と聞くとOKとのこと。新宿のカフェで久しぶりにあった彼女は元気そうだった。
新しい彼氏が出来て、もうすぐ結婚するとのこと。内心、エッチな展開を期待していたのだが、おめでとうと言って、その店でさよならした。
あれから、連絡はしていない。