自分は内科の医者なんだけど、激務と言うのが正しいのか正しくないのか分からない。
具体的に何をやっているか書いてみる。
①朝カンファレンス
「名前、年齢、病気、主訴、問題点、現在の対策」とかそういう感じの報告の型があって、コレ道理に報告される。
それで上司の先生が問題点についての見解をしめしたりするのでミスが減る感じ。監査役っつーのかな。
で、それが終わって皆が患者さんについて共通見解ができたら、回診する。
説明だけじゃなくて患者さんに実際に会って状態みないと真偽わからないからね。で、患者さんに病状とか説明したり。
②カルテ書いたり、検体届けたりの雑務
回診の後は、レントゲンを読んだり、検体を取りに行ったり、特殊検査をしたりする。
まあ、勉強したりってのもあり。薬のオーダーとかも結構あるけどお互い協力してまとめてだれかがやってくれたり。
③外来
今度は外来。だいたい何人くらい来てるのを回転寿司のように次々こなす。
新患といって、初めてくる患者さんについては少し調べたりするし、見逃しが怖いので時間がかかるしストレスフル。
朝のカンファレンス→回診と同じ流れ。
②と同じ。時には学会に出たり
⑥当直
週1である。患者さんが来なければ勉強時間になったりもするけど、患者さんが来たら勝負になる。
そのあたりは運なので体力をどのくらいつかうか読めないが、給料は法外。
当然ながら次の日も普通に朝カンファがあるので死にそうになる。
仮眠も取れないことはないが、俺はゴロット寝るとおきるとききついので眠りが浅いが座って寝る系。
<キツイ所>
髄膜炎とか、頚椎損傷とかいろいろ考えるけど、ある程度鑑別診断っていうのがある。
首が痛い→これとこれとこれ。みたいな病名のパターンというか。
教科書に載ってるのでじゃあ大丈夫かっていうと、首が痛いだけでなく神経所見が実はあるかもしれない。すると鑑別がまた絞られる。
鑑別診断ってのをどんどん絞っていくのが『診断』なんだけど、当然これは勉強してないと漏れが出るし怖い。
漏れがありそうなら入院させたりその場でバイタルだけでも安定させたりっていう感じになる。
普通の外来でも患者さんの要望や珍しい所見については学習しとかないといけない。
入院患者さんの病状も刻一刻と変わるので予防策なり次の一手なりを考えないといけない。
ある意味、ものすごく長い将棋みたいなものに個人的には感じる。
将棋の場合、悪くせずにキッチリやれば普通に勝てるんだけどそのためにはかなり勉強しなきゃいけない。
ルールが分かっていても、勝ち方は分からない。定石はあっても、勉強は死ぬほどしなきゃいけない。
この『勉強』ってのが『患者さんの病状』に基づいてやると自分のサブスペシャリティー以外だと上限が無い。
サッカーと違ってスピードはいらないけど、その分ありえないほど時間が必要だから時間のほとんどを突っ込まないと厳しい。
毎年知識が古くなっていくので、常に学び続けないと医療ミスとなる。
これがキツイのかキツイとはいえないのかは分からないが。確実に体には悪いと思うし人間の体はこんな労働をやると壊れるようにできてると思うw