2013-08-26

ネット炎上は渇望の結果である

中高生炎上騒動が後を絶たない。

ネットインテリによる良エントリがどれだけはてブホットエントリ入りしたところで、この流れは止まる気配がない。

巷では「低学歴の世界可視化」などとそれらしい分析がされているが、

「昔からあったことが見えるようになった」という結論で思考停止してはいけない。

なぜ昔からあったのか、というところまで考えなければ、問題の本質はぼやけてしまう。

思うに、若さってのは、満たされないことなんじゃないか

中高生にもなると、自分が何者でもなく、中身が空っぽであることに気付く。

彼らはただただ渇望していて、何者かになりたがっている。

そのために、空っぽ自分を何かで満たそうとする。

これはきっと、今も昔も変わらない。

渇望は成長するために必要エネルギーであり、それ自体は間違っちゃいないけれど。

ここで大事なのは、何で満たすのか、にある。

勉強スポーツ芸術音楽創作趣味など、没頭して打ち込めるものがあれば健全だし、

それらは後の人生おいても宝になる。

では打ち込めるものがないとどうなるか。

例えば、酒やタバコに手を出す。彼らは大人になったふりをして、満たされた気持ちになる。

例えば、犯罪非行に走る。悪いことができる自分、という不健全な満たされ方をする。

で、最近になって登場した不健全方法が、インターネット活用である

インターネットは、恐ろしいほど簡単に自己を満たすことができる。

特にTwitterやばい田舎犯罪に手を染めるよりも、簡単かつ高い効果を得られる。

おっぱいうpすれば、簡単にフォロアーが万単位になるし、

犯罪自慢をうpすれば、リツイート4ケタは容易い。

結局のところ、彼らは満たされたいだけなんだ。

誰かに認められ、自分が何者かになったように錯覚しているだけだ。

でも、それはやっぱり錯覚で、そんな方法で満たした自己というのは、あまりにも脆い。

ところで、自己を満たす方法の一つに、恋愛がある。

自己を満たす最も強固で揺るぎない方法恋愛であると言ってもいい。

中高生の頃に脆い自己を形成した彼らは最終的に、恋愛して結婚して家庭を持つことで満たされる。

彼らは愛で満たされるのである

それは傍から見て「落ち着いた」「丸くなった」とも表現される。

少し話が逸れた。

まりは、炎上若さゆえの渇望の、一つの結果であるってこと。

で、ここからが本題。

少し考えてみて欲しいんだけれど、炎上させ、晒しあげ、退学させれば、問題は解決するのか。

たぶん、解決はしないだろう。

彼らはインターネットの使い方を知らないのだ、という話で終わり、

若者健全方法自己を満たすことを覚えなければ、この問題は解決しない。

もちろん、どんな理由であれ、悪いことは悪いことであると、誰かが教えなければならない。

でもそれは、あなたの役目ではない。親や学校の役目である

親も学校もそのことを教えないのならば、それは炎上させた本人よりも業が深いのだが、

それでもともかく、あなたの役目ではないことに変わりはない。

あなたにできるのは、学校への連絡か通報ぐらいしかない。

インターネットは、炎上騒動コンテンツとして消費している。これも不健全だと思う。

勝手正義感炎上させている人間もまた、満たされない人間なのだろう。

炎上騒動は、燃やしている方も、自己を満たせず渇望している。

できれば火に油を注ぐような不健全方法自己を満たすのではなく、健全方法を覚えてほしい。

おすすめ恋愛あなたも愛で満たされてください。

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