2011-07-07

同窓会に参加したら、小学生の時の初恋の相手だった子がバツイチだった。

「いろいろあって・・」と多くは話してくれなかったけれど、

哀愁を漂わせながらも昔と変わらない可憐面影を残した彼女の横顔に俺はいっきに引き込まれた。



小学生の頃、俺は中学受験をするために塾に通っていた。

同じクラスだった彼女中学受験組で、違う塾ではあったものの、塾へ行くために利用するバスは一緒だったためよく顔を合わせていた。

俺は彼女のことが好きだった。

彼女は物凄く可愛いというようなタイプではなかったが、ビジュアルに関しては個人的にとても好きなタイプだった。

クラスではめったに話をすることはなく、バスの待ち時間バスの中でしか話をしなかったが、

受験という共通する話題もあり、話をしている時はとても楽しかった。

彼女バス停にいない時はバスを一本遅らせてでもわざわざ彼女のことを待っていたというエピソードも恥ずかしながらあったりする。。

彼女が俺のことをどう思ってくれていたかは分からない。

好意を持ってくれていたのでは・・と思わせるエピソードも少しあるが、小学生本心はわからない。

バレンタインチョコとかは普通に貰っていたので少なくとも嫌われてはいなかったと思う。

ただ結局、当時は受験のことでいっぱいいっぱいで、ませていたとはいえ「恋愛する」なんて発想は頭の中にはなく、何も起こることはなかった。。


お互い受験は無事終わり、別々の中学校にいくことになった。

中学へ通う最寄りの駅が違っていたため、通学で会うことはなかった。

携帯もない時代だったので連絡をとることもなかった。(もとから家の電話で連絡を取り合ったことはないが)

彼女のことは相変わらず好きだったように記憶しているけれど、関係をどう発展させていけばいいのか分からなかった当時の自分は、

友達という関係を維持する」ということすら結局できなかった。


小学校卒業してから一度だけ、中1の9月彼女に合ったことがある。

「今度中学校文化祭があるからチケット上げる」と、わざわざ日曜日に家に来てくれた。

とても嬉しかった。

けれど、最初家のインターホン母親が出たことをなぜかとても恥ずかしく思ってしまい、

「行けたら行く」と1分も話さないで玄関で彼女を帰してしまった。人生最大の後悔・・の一つである

そして文化祭に行くこともなかった。彼女女子中に通っていたため当時の自分としては「とても行けるわけない」という考えしかなかったからだ。


それ以来、彼女と合うことはなかった。

高1の頃には俺も引越しをしてしまい、地元で偶然会うというチャンスもなくなった。

初恋は実らない」

ジャンプで連載されていたBOYという漫画にこのフレーズが出てきたとき、なんとなく感慨深い思いになったのを今でも覚えている。。



現在に戻る。

同窓会で偶然再会した彼女は、昔の面影を残しつつ、昔以上に素敵になっていた。

びっくりした。

偶然の出会いに対してではない、30歳を越えても素敵な彼女に対してでもない、彼女を見た途端、今までにないぐらい胸が熱くなっている自分自身にびっくりした。

正直彼女のことなんかとうに「淡い青春の思い出」として記憶の引き出しの奥にしまいこんでいた。

そもそも小学生の頃の初恋なんて単に記憶の中で美化されただけのものだと思っていた。

仮に偶然再会しても「おぉ懐かしいな!」と言える自信があった。

それなりに恋愛をしてきた自分がまさか一目惚れに近い感覚に陥ることなんかあるわけないと思っていた。


それは間違いだった。

これは運命だ。


彼女とひさしぶりに話せて、とても楽しかった。

携帯の番号も交換した。

「いろいろ相談に乗れると思うから今度また飲もうよ」という約束も取り付けた。

いい感じになれた。

しかった。



実は数日前にも増田投稿した。

結婚して子供ができた後に「運命の人」が自分の目の前に現れたらどうするの? 』http://anond.hatelabo.jp/20110630230540

彼女に妻子があることは伝えていない。


数日悩んだが、俺にはやっぱりこの運命を簡単に捨てることができない、かもしれない。

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