2011-06-28

どんどん便利になってどんどん不幸になっていく

信じられないほど便利になった。

近所に初めてコンビニセブンイレブンが)できた時は

11時までやっていて定価で商品が売ってて珍しいものが沢山あるよ!」

って大騒ぎになった。

親同伴で「連れて行ってもらうところ」だった。

そのうち24時間営業になって、ジャンプが日付変更と当時に棚に並ぶので

こっそり夜に家を抜け出して買いに行くようになった。

その頃は景気が良くて高い時給のために大学生が店番やってたと思う。

でも身の回りはどんどん便利になっていくのに、

それに合わせるかのように仕事も忙しくなっている。

24時間スーパーがこんな田舎にって思ったけど自分も使っている。

そこの店員さんも深夜シフトで人を減らしているのに終電で人がドバッと来ると

手が足りないのに優しく接客してくれる。

夜明けにコンビニに行っても奥から仮眠をとっていたっぽい人がつらそうに出てくるけど、

メール便一件でも迷惑な顔もぞんざいな接客もせず対応してくれる。

国内メーカーノートPCを誤って落っことした時にカスタマーサポートに連絡した時も親切に丁寧に話を聞いてくれた。

集荷には宅急便の人が梱包材を持ってきてくれたのでPCACアダプタ保証書だけ渡せばよかった。

便利になれば余暇で心安らげる時間が過ごせると思って

一端を担うIT業界の端っこにいる。

幸い、ブラックではなく残業時間管理されていて残業代もしっかり出る。

でも、慢性的に誰かが調子悪くて、誰かが徹夜作業でそのままアラートがでないか職場待機していて、

うつ病でやめていく。

家賃手当、家族手当がないけど既婚者男性の妻は例外なく専業主婦になっている。

経理など事務系の仕事子会社にアウトソースされていて常に「若い女性」が担当している。

共働きのご夫婦の奥さんは昔だったら日中のパートだけだったけど、

今はアルバイト契約で昼と夜の両方働いている。

夜っていっても水商売じゃなくて、24時間スーパーの深夜シフトだったりコールセンター夜勤だったりする。

くたくたになって子どもの学費や家計のために働いている。そして親の介護も。

ちきりんさんじゃないけど、便利になっているけど幸せは減っている。

内需から外需産業形態シフトととか抜本的なことも必要だけど、

毎日毎日をひりつく思いで過ごしているのに何故なんだろう。

何をすればいいんだろう。

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