(コメ欄に書いてみたのだが、承認制なのか出てこないのでこちらにも ← 他のコメは載ってるようなので、意図的に無視された模様)
(さらにブコメでもっと適切な資料が出てきた http://www.escj.or.jp/news/2006/061020_gijyutsu.pdf via comma3 http://b.hatena.ne.jp/comma3/20110629#bookmark-48771386)
結論(熱中症になったら全く意味がない)には全く異論はないのですが、交流系統の場合、専門外のひとが想像しないいろいろとややこしいことがあるようで、「90%超えたら不安定になる」は必ずしも嘘とも言い切れないようです(個人的には95%ぐらいまでは平気なんじゃないかと思ってますが)。
ちょっとわかりやすい資料がないのですが、例えば古い論文で恐縮ですが、以下の文献をご参照ください。
http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/123456789/5588/1/No26p75.pdf
これは沖縄電力の例なので、東京電力とはまた事情が異なりますが、ポイントとしては「安定状態と過渡状態がある」ということと「過渡状態に陥いった時に、回復できるかどうかは系統の余裕(追記: 及びバランス)に依存する」という内容についてのシミュレーションである、ということです。想定されているのは「事故」で、例えば漏電や地絡などといった事故が発生した場合に発電機が系統から離脱します(過渡状態)。そこから安定状態に持ち込むための制御ができるかどうか、という問題だと思います。
図8(←誤り: 図6)以降が事故からの復旧のシミュレーションで、横軸が時間、縦軸が周波数ずれになります。で、並列同期運転している交流発電機ですが、周波数ずれが一定を超えるとどんどん系統から外れていってしまうことがわかります。もちろん、総供給量もその分減ってしまいますので、需給が逼迫していると、ほっとくとどんどん発電機が離脱してしまい、最終的には全域停電につながる、というストーリーもありえます。(追記: もちろん、そうならないように安全回路が施してあります。想定内の事故であればその回路で切り替えるので、一般の利用者が気がつかない間に過渡状態から回復するはずです。)
と、いうわけで、一般論として間違いであると断ずることは難しいと思います。もちろん、過渡安定度がどの程度あるのか、という点については東京電力に聞かないとわかりませんが、閾値があるわけではなく、100%に近づくにつれリスクが徐々に高くなる、ということだと理解しています。あとはリスク(どの種類の事故がどの程度の確率で起きるか)の見積りになりますので、そこをどう見積って最大供給量を出しているか、というところがわからないと、何とも。
まぁ、自分も素人に毛が生えた程度の非専門家なので、間違ってるかもしれませんが、ご参考までに。
# ああ、専門外ゆえに全く間違ってるような気もしてきた‥‥‥