2024-03-05

絵師特権階級という表現不本意なバズり方をしているのではないか

絵師立場から言いたい「反AI」の人の態度について』というnoteがバズっているのを見ました。

この文章の中の「・絵師特権階級。という意識をまず捨てるべきだった。」という部分が炎上しているのでこちらについて見解をしていこうと思います

絵師立場から言いたい「反AI」の人の態度について

note-野良アマクリエイター

https://note.com/magic_clover2991/n/n0ec2827346af

さて、文書についての私の見解ですが、インパクトを出すために工夫した表現が思いもよらずバズってしまったように感じました。

こちらの文章について以下の問題があるともいます

本来主張したい内容に対して反AIを絡めるのが不適切でなかった

過激表現をしてしまったためにそこにだけ注目された

この2点について解説します。

本来主張したい内容に対して反AIを絡めるのが不適切でなかった

この方の主張の中で以下の文章があります

一部の絵師

絵師絵師から生み出されるイラスト世界で一番素晴らしく、何よりも優先され、保護されなければいけない」

絵師以外のクリエイターはすべて絵師下位互換であり、絵師創作者の頂点にいる」

そう思ってるフシがあります

実際に思ってなくても、周りにそう考えてると取られてもしょうがないムーブをしています

反反AIが指摘する「イラスト生成AI否定するのに、翻訳AIは使っていいの?」に対して

翻訳創造性ないからwクリエイターとは認めない」みたいなのが代表格です。

実際に無から作品を生み出す絵師はとても素晴らしいし、私も絵が描けることを誇りに思っています

でもそれは絵師けが素晴らしいのではなく、絵師も、音楽家も、動画作成者も、翻訳者も、プログラマーも、

それこそコンビニ店員も、ゴミ清掃員も、それぞれが違う素晴らしさがあります

引用:絵師立場から言いたい「反AI」の人の態度について

野良アマクリエイター

https://note.com/magic_clover2991/n/n0ec2827346af

この「一部の絵師は他のクリエイターを見下している節があるが、それを辞めましょう」という主張と、反AIの人に向けた主張は本来分ける必要があったのだと思います

この部分の主張だけ説得力があるので、長年あっためていたんじゃないかとも感じます

実際この部分に共感している人多いですし、私も同感ですし。

ただ近年の生成AIに対する主張に混ぜてしてしまったがためにいらない反論が起こってしまったと考えます

例として翻訳AIを上げていましたが、前払いで納期を過ぎて催促が来ているのにもかかわらずコミケに参加している絵師かに変えても主張は成り立ちます

(実際最近こういう絵師炎上してましたし)

から見ても絵師ゲーム制作者、動画制作者などイラストレーターの描いた絵をもとに創作活動を行っている人に対して納期を平然と破るなど敬意のない態度を取っているのは事実だと思っていますし、実際シナリオライターをしていた時に絵師に無産オタクと言われるなど下に見られた事もありました。

この人もそのような絵師の態度に問題意識を持っていると推察できます

ただ、反AIを絡めたことでいらない炎上になった。

そういう事かと思います

過激表現をしてしまったためにそこにだけ注目された

以前「『ごんぎつね』の読めない小学生たち」というタイトルで物議を醸し出した記事がありました。

ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語崩壊惨状

https://bunshun.jp/articles/-/55970

こちらの記事の中では「子供ボキャブラリーが貧しいことにより自分感情表現できない事により双方向コミュニケーションがとれない」という事が主張されています

しかし、主張とは関係のない以下の文章が取り上げられバズりました。

兵十が葬儀の準備をするシーンに「大きななべのなかで、なにかがぐずぐずにえていました」という一文があるのですが、教師が「鍋で何を煮ているのか」と生徒たちに尋ねたんです。すると各グループで話し合った子供たちが、「死んだお母さんを鍋に入れて消毒している」「死体を煮て溶かしている」と言いだしたんです。ふざけているのかと思いきや、大真面目に複数の子がそう発言している。もちろんこれは単に、参列者にふるまう食べ物を用意している描写です。

引用:『ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語崩壊惨状

文春オンライン- 石井 光太

https://bunshun.jp/articles/-/55970

実際にこちらの文章を全文読んでみると、ごんぎつねは一例にすぎず主張の内容は「国語力の低下により感情の細分化ができなくなってしまう。感情を適切に表現する国語力を身につける事でトラブル回避できるようになる」という感じになるのかと思います

しか不適切タイトル付とだれもが国語で習う「ごんぎつね」との組み合わせ、そしてごんぎつねの例が内容に即していない事によりいらないバズり方をしました。

奇しくも国語力の低下を問題提起する記事が、国語力がないために長文を読めない人たちの目にとまってしまタイトルと一部の内容のみでバズってしまったという事になります

この人も「一部の絵師は他のクリエイターを見下している節があるが、それを辞めましょう」という主張に対して、「絵師特権階級。という意識をまず捨てるべきだった」と表現してしまった事、生成AIについての私見の中に先述の主張を混ぜてしまった事により、国語力がなく一部のみしか読めない人たちから絵師特権階級」の部分だけ読まれ炎上してしまったのだと考えています

その証拠に、他のクリエイターを見下すのは辞めましょうをいう主張の部分が伝わらず、特権階級だというなら練習して絵を描けるようになればいいだろという反論がきてしまっているのです。

じゃあどうすればよかったのか

「生成AIについて」の主張と、「一部の絵師は他のクリエイターを見下している節があるが、それを辞めましょう」という主張を同時に語るべきではなかったと思います

普段からモヤモヤしていた事を流行話題からめてnotoを執筆してしまったがために主張したい内容が混在してしまった。

できる事なら「絵師立場から言いたい「反AI」の人の態度について」の執筆者には「一部の絵師は他のクリエイターを見下している節があるが、それを辞めましょう」という内容のnoteを再度投稿してほしい。

ただし、このような主張を最初にしたところで読んでもらえる可能性は低いと思うのでこのような過激表現を使ってしまうというのは理解はできます

しかしそうしてしまうと本来の主張とは別の捉え方をされてしまうというのは注意する必要があると思いました。

今後同じような内容で出したとしてもAI推進派がまた何か言ってるとして捉えてもらえなくなるでしょうし。

最後

私の主張の内容と生成AIについては全く関係ないのでそこにはあえて触れません。

肯定しても否定しても国語力の低い、目に入った気に入らない一文読んだだけで突撃してくる人がでてくるのが予想できますし。

  • 国語力が低いヤツ程長文を書く

  • 個人的には、「絵師は他のクリエイターを見下してる」よりも、「クリエイターは無産消費者を見下してる」肌感覚のほうが強い だからこそAIに対する反感として「こんなもんでクリエ...

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