2022-12-28

公文書改ざん対策としてブロックチェーンを使えば良いという言説に

はじめに

Twitterにこのような投稿があった

https://twitter.com/Lefty_STJ/status/1606356471670661120

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ツイ主がどのような心持でこのような投稿をしたかはわからないが、おそらく行政運用上の”瑕疵”で文書データを紛失したり、まっとうな手続き抜きに内容が変更されたりしたを出来事観測して憤っているのだろう。

改ざんけしからん!そうだブロックチェーンなら改ざん不可なはずだから大事データブロックチェーンに載せよう!」という氏の気持ちは良くわかる。

現にブロックチェーン暗号資産以外のケースに応用が利きそうだと発覚した2010年代中盤は、このように行政文書管理ブロックチェーンを使えば良いのではないかという話も出ていたほどだ。

ただ現実ブロックチェーンを応用した行政サービスシステムはまだ出てきていない。実証実験や小さいサービスでは使っているかもしれないが、このような文書管理のようなコア部分はいまだに従来のシステム依存している。

これはなぜか?ブロックチェーンが未成熟技術からか?確かにそうかもしれない行政旧態依然システムから変えたがっていないからか?それもあるだろう。

しかし、技術進歩ブロックチェーン成熟したとしても、デジタル庁が本気の改革に乗り出したとしてもブロックチェーン上記のようなケースへの応用は難しいのではないかと俺は考えている。

この考えを少し述べたい。はてなでやる内容か?と自問しつつも、誰かの目にとまれば幸いである。

ブロックチェーンには2種類ある。

ブロックチェーンは様々な実装が公開されているが、「パブリックチェーン」と「プライベートチェーン」に大別することができる。

この二つの最大の違いはパーミッションレス型か、パーミッション型かという点である。つまり、誰でもネットワークに参加できるのが前者、任意機関認証して初めて入れるのが後者である

行政監視という点を考えたら、もちろんパブリックチェーンの方がよさそうに思える。みんなで監視できるからだ。

ただ、パブリックチェーンをこのユースケースにあてはめるには課題がある。

パブリックチェーンの課題
プライベートチェーンの課題

一方、プライベートチェーンではどうか。ここも一筋縄じゃいかない。

共通課題

構築する動機がない: これが一番悩ましい点かもしれない。つまり行政自分たちデータ改ざんできないと困るのだ。改ざんというと言葉が強いが、ちょっとした修正ぐらいも監視されてるなんて溜まったものではない。自分が不便になりそうなものなんて、法律強制でもしない限り作らないし使わない。

おわりに

長々と書いてしまったが、とにかく言いたいのは「行政×ブロックチェーンって良いアイデアじゃね?なんで皆やらないんだろう」とTwitterに書き込む前に一旦想像して欲しいのだ。もう考え尽くされたアイデアなのかもしれないと。自分画期的アイデアの考案者第一号ではないのかもしれないと。

ブロックチェーン自体は素晴らしい技術だがその応用にはみんな苦労してる段階である行政への画期的ユースケースも今後出てくるかもしれない。それまで暖かく見守ってくれれば幸いである。

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