2022-11-11

字書きになんてなるんじゃなかった

人は見た目が十割、という言葉があれば、人は見た目よりも中身が大事という言葉もある。結論から言うと、長く付き合うことが前提なら中身を重要視すべきだが、付き合いの長さ短さに関わらず優先すべきは容姿だと思う。「容姿が好みでなければ中身なんてみない」という某アイドル言葉が全てだ。

これって、創作の場に置いても同じことが言えると思うのだ。

まず、個人の好みはさておき、絵と小説なら確実に絵の方が目を引く。人間に置き換えると、美人からだ。

それでは次に、全く同じ内容の漫画小説があったとしたら?これも漫画の方が好まれる。人間に置き換えた時に、性格がいい美人性格がいいブスなら、当然前者を選ぶだろう。

それはなぜか。目を引くから、なんて単純な理由ではない。

私が思うに、絵や容姿は一目で善し悪しがわかるからだ。

絵や容姿は一目で美醜がわかる。もっと言うと「この人は目元はパッチリしていて綺麗だけど鼻は低いね」「この人は顔を書くのは上手いけど体はイマイチだね」といった個人の好みまで言語化出来る形で伝わってくる。

対して、小説は内容が面白いかそうでないか文体が好みかそうでないか時間をかけてじっくり読まないとなかなかわからない。

読書家でお気に入り作家や本がある人なら、その判断が早いが、普段書店で本を買わずピクシブssを読むだけ──という人も多い。そういう人にとって、読書とはある意味苦痛行為なのだろう。彼らにとって、読書のものは目が痛くて時間のかかる苦痛行為であり、結末がわかった時に初めてその本が好きか嫌いか判断するのだ。

近年、音楽業界で長いイントロや間奏、ギターソロのある曲は好まれないという風潮からもわかるように、現代ではとにかくコスパや結果が重視される。tiktokはその最たる例だろう。

まり、何が言いたいかというと、世の中の人は本なんて読まないのだ。面白いかそうでないか最後まで読まないと判断がつかず、絵柄と違って文体の好みもすぐにはわからず、逆にどこが良くてどこが駄目だったか言語化しにくい。そういうジャンルなのだ

字書きが授業中に教科書付録資料集に齧り付いていた時に、絵描きプリントの裏紙に絵を描いていたのだろう。極論、文章は誰にでも書けるが、絵は自転車と同じでただ思うように描くだけでも、ある程度の練習勉強必要になる。絵描きはそれをわかっているから、無意識に字書きを相手にしないのだ。絵描きは絵を見れば、そのクオリティから描き手の力量やセンスもっというと影響を受けている作者なんかもわかる。

だが、小説ではそうもいかない。書き手がこれまでにどんな本を読んで、それらにどのような影響を受けて、どんな作品を書いたのか、それがわかるまでに時間がかかる。よく知りもしない人の作品にそこまでの労力を割こうなどと、絵描きは思っちゃくれない。読書苦痛と思う人にとって、小説の結末はいわばサビで、そこに至るまでの起承転はイントロなのだろう。とにかく小説なら何でも読む、活字中毒という人が現代では杞憂なのだ。必ずしも、読書家=字書き、読書苦痛絵描きというわけではないが、字書きで漫画を読むという人は多いが絵描き小説を読むという人はなかなか聞かない。要するに、絵描きにとって読書は面倒くさい"作業"なのだ

私には表現したいことがある。でも、それらは見向きもされない。中身が面白いかそうでないか以前に、小説からだ。要は、ブスだからだ。美人と違って、ブスには興味も持たれない。

こんなことなら、学生時代資料集小説を読んでいる暇があったら絵を描いておけばよかった。小説が書ける、といっても何の価値もないが、絵が描ければ社会においてスキルになる。話題になる上に、仕事にも生かせる。もし、これを読んでいる方が創作に興味を持たれている学生さんなら、今すぐに絵の練習をした方がいい。何か表現したいとか、アンソロかに参加してみたいとか、創作仲間とワイワイしたいとかそういう願望があるなら、特に。仮に、通話で知り合ったとかそういう何かの気まぐれで絵描きや字書きと繋がれても、彼らはあなた作品なんて絶対に読まない。感想なんて気もしない。絵描きにとって字書きは「ダラダラと長ったらしいだけのコスパ悪いことやってる頭の悪い人」なのだ。そこに悪意はない。美人が生まれつき美人自覚していてブスを見下したり哀れみの目で見つめてきたりするの同じだ。そういう風に世の中は出来ている。

ついさっきも、毎日のようにTwitter交流をしている絵描きフォロワーにスペースで無視されたばかりだ。一体一でリプライを送り合うくらいならいいが、他の絵描きもいる前で字書きなんかと付き合っていると思われたくはなかったのだろう。社会で生きていれば、嫌というほどルッキズムに苦しめられるのに、創作世界でも擬似ルッキズムに苦しめられるなんて思っていなかった。なんで字書きになんてなってしまったんだ。

  • よく知りもしない人の作品にそこまでの労力を割こうなどと、絵描きは思っちゃくれない 知り合いの、個別の絵描きの話をしたいなら、そう書いて欲しいと思った

  • 字はまずその作品に読む価値があるかどうか、しばらく付き合ってみないとわからないからね 人柱が必要なわけだ 他の人がレビューして、評価がよければ読んでみる 絵は練習が必要だ...

  • 目が滑りそうになるのを我慢してちゃんと全部読んだ。 その上で言うけれども君は文章が下手だ。

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