2020-07-31

幸せになれない女とミレニア

幸せ)= (現実) - (期待)

上の式が幸せを極端に単純化した方程式だ。幸せ現実と期待の差である現実 > 期待の時に正の幸せを感じるし、現実 < 期待の時には幸せは負になり不幸を感じ憂鬱になる。

最近バズってる『普通の人でいいのに』とか、少し古いところだと『東京女子図鑑』『東京タラレバ娘』とかの主人公はね、みんな同じ問題を抱えている。自分が何を欲しいか理解していないため、期待値が高くなりすぎて不幸になっている。

Generation Yとも言われるミレニアル世代と同じ問題を抱えてるんだよね。

(参考:https://waitbutwhy.com/2013/09/why-generation-y-yuppies-are-unhappy.html

小学校低学年までの頃は割と幸せな人が多かったんじゃないか大人になってくるにつれてどんどん他人自分を比べていって勝手に不幸になる人は多い。中学生高校生の時点で既にそういうメンタリティは仕上がってくる。ミレニアルやそれ以降の世代人達は、人生の良い部分だけばかりが投稿されたSNSを見て、他人人生を羨ましく思う。自分人生は良い部分だけでなく悪い部分も全て見えているが他人人生の悪い部分が見えづらくなってきているため、自分ばかり損をしている気分になる。選択バイアス観察者バイアス相互作用しあって壮大な勘違いをしでかす。その結果人生に対する期待値が膨れ上がってしまう。実際には自分が羨ましいと思っている他人も、実は自分のことを羨ましく思っていたりするものだ。結果、不幸の総量が増えやすい仕組みになっている。

普通の人でいいのに』『東京女子図鑑』『東京タラレバ娘』で描かれている女も要は同じだ。東京という大量の多様な人がいる場所では当然キラキラした人も多い。そのような人ばかりが目に入ってしまう。またマスメディアに影響された価値観を通して世の中を見ているので、人生期待値無意識なうちに爆上がりしてしまっている。田舎にいる時はマスメディア情報あくま別世界情報として切り分けられるが、東京に来たらそうではない。そこにSNS等の影響も加われば効果バツグンだ。

人間誰しも自分特別だと思い込んでいる。世間様が用意した価値観に乗っかって自分はその定規の中で真ん中よりは上だろうと思い込む。現実離れした期待値内面化してしまう。結果、他人を見下し、自分の周りに用意されたもの価値を見誤る。自分もっと価値のある人間だという思い込みによって、自分の中での現状の価値を下げていく。自己肯定感が低いくせに自己愛が強い人は世間から承認を求める。それが無いと自分価値確認できない。そのような自己中心的人物勝手価値を下げられた方は酷く傷付く。しか価値を下げた本人はそれを当然の報いだと思い込んでいるため、罪悪感すらない。自分が不幸なだけでなく、周りの人を不幸に巻き込んでいく。遂に自分の中での価値観形成され、過去切り捨てた者達の価値に気付いた頃には既に時遅し。自分の愚かさに気付き更に不幸になっていく。

こういう作品に女の主人公が多いのは女の方が人間に興味がある人が多いからだ。男はどちらかというとモノに興味がある人が多い。看護師に女が多く技術者に男が多いのはこの影響だ。人間他人に興味のある女ほどこの地獄にハマりやすい。SNSが無い時代からSNSのようなことをしてきた人々だ。あの人の旦那さんはどこどこに努めていてこれこれこういう役職だ。あの子彼氏イケメンだ。なんとかさんの子供は勉強がすごくできるのに比べてうちの子と来たら。自分のことは棚に上げて、自分が持っているものマウントを取り合う光景は昔から存在する。更に日本人コミュ障が多く他人と向き合うことが苦手だ。他人に向き合わないのに頭の中に創り上げられたインフレした価値観で周りを勝手判断するので、地獄は更にすごいものになっている。自分自分他人他人という切り分けができる賢い人にならないといつまで経っても不幸だ。

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