「学振」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 学振とは

2009-06-16

http://anond.hatelabo.jp/20090616110413

家賃光熱費食費引いて5万もあるなんて心底羨ましい…

と思う、学振ドクター3年の俺でした。

食費一カ月1万円です。一カ月2万円あったらいいもん食えるだろうな…

でも研究楽しいからがんばるよ!

2009-06-07

逆かなぁ…。

地方大学の院より東大京大の院を勧める」

地方中堅国立大学卒後,東大院のM2俺の意見元増田と逆だなぁ…。

以下,理由。

1.就職しようと思ったら,有利

2.研究職に就きたいと思っても,有利

1.については色んなところで言われてると思うんで,割愛してさせてください。

(Dに行くつもりなので,就職関係はよくわかんない。)

で,2.なんだけど。

なんで,有利かっていうと,

学振って自分も出して思ったんだけど,

書き方のノウハウやそれに向けての業績の作り方がとても大事だと思った。

研究室財産だから,詳しい内容については書けないけど。

Dに学振持ちが何人もいるってだけで,成功した申請書を参考にできるわけだし。

研究室として「学振出すよね?じゃあ,M1からそれに向けて学会発表論文出してね。」って感じだと色々と違ってくる。

一方,こないだ出身大学に遊びに行って,同期でそのまま挙がった人と喋ってたら「学振ってなに?」って言われたし。

実際,俺も東大院に来るまで学振存在すら知らんかった……。

自分アグレッシブに行動できない俺みたいな人こそ東大のがいいかも?

アグレッシブな人ほど周りの評価を気にして,東大とかは辛いのかもしれませんが…)

俺の分野は社会科学なので,そんな研究費ははあまり関係ないだけど。

自費じゃなくても,国際学会に行かせてもらえたりすることもあるらしい。

あと,地味に利用できるジャーナルの数も出身大学よりも東大の方が多くて助かってます。


加えて,アカポスに就いているOBOGも多いし,

優秀なDが多いから,自分研究アドバイス論文のチェックをしてもらえたりもする。

なんていうか一言で言えば,「ここで研究者になれなかったら,自分が100%悪い」という環境です。

もちろん,地方大学の院が全部ダメなんてことはまったくないです。

ただ,東大京大の方が研究者になりやすい環境である確率が高いんじゃないかなと思ってます。

自分環境も,東大と指導教員という2つの要因によって成り立ってるから,東大だけじゃだめなわけだし。

あと聞いた話でほんとは知らないだけど,指導教員名前学振の今後の計画の実現度が判断されるかもとも聞いた。

つまり,○○先生の指導なら,この計画は実現可能だろう的な感じかな?なんで,先生名前も大事だと思います。

で,結局,何が言いたいかっていうと。

地方大学と比較して,

良い指導教員と良い研究環境東大だと出会える確率が高いってことかな。

京大京大院生に聞いてください)

東大京大では自分が見捨てられただろうという元増田ですが

案外,自分の専門どんぴしゃじゃないと優秀かどうかは周りはわかんないんで,

東大京大でも別に見捨てられるってことはないんじゃないかな~。

学会発表もしないくらいだったら,別だろうけど……)

落ちこぼれな俺が言うんだから,間違ってないはず…。

ちなみに俺が東大院に入った理由は

指導してもらいたい先生たまたま東大に居て,記念受験したら受かったからだけだったりします……。

だからこそ,研究者のなり方?がよくわかんない人こそ東大のがいいんじゃないかなぁと感じてます。

http://anond.hatelabo.jp/20090606012613

2009-06-06

大学院進学の話:東大京大に行かなくても別にいいけど

http://anond.hatelabo.jp/20090606012613

まあ学歴ロンダは(理系修士の話

明らかに就職において東大京大は有利

企業によってはそもそも低ランク大学では受ける権利がないこともあるからね

そんなわけで,俺的には東大でも京大でも院に入れるならみんな入ればいいと思ってる

一方博士課程が就職となったら大学名よりも教授

そして教授名よりも自分研究によって築いてきた成果,コネ

だから東大京大に行かなくてもいいのは強ち間違いじゃない

唯一重要なのは,博士学生を育てることが出来る優秀な教授の下につくこと

でもあえてここでは某大学博士課程のお話をちょいと

優秀な研究者が揃っている大学には国策としてのお金COEが付く

これのおかげで博士課程はもれなく学振並の給与を貰える

自分は去年220万

これに学生支援機構(旧育英会)からも借りれるから生活はかなり余裕

前からみればオレは牛後だろうけど

確保している金でみれば牛後のほうが多いことになるかな

さらに個別にみても有名大学の教授は優秀であり,科研費を安定して確保する

研究のためならお金をいくらでも出してくれる

研究会の移動で移動代を自腹で払ったことは一度もない

最近は後輩の発表の指導で小旅行が出来る身分になったり

ま,そんなことよりも,博士課程まできたら

自分がその場にいて快適に研究できるところがベストだよ

なんてったって,神経すり減らしながら成果をあげなくちゃいけないんだからね

学振・・・?

情報系だと学振ってどっちでもいいような気がするんだけど。

DCはまだいいとしても、PDとかなんじゃあれは、と。

現に通っても蹴ってる人はいるみたいだし。

それより未踏とか国プロ系やった方がいいと思う。

共同研究とかもあり。COE関係があればいいんだけどねぇ。あれは限られるからなぁ。

アカデミックな分野に進みたいなら高専とかの非常勤やる方が自分のためになるし。給料は安いけど。

もちろんこういうのって簡単に見つからないけど、

見つけるように行動して、コネを作れば意外と見つかるものだし。

何よりダメなのは3年とか2年とかぬるま湯に浸かってしまうこと。

論文を適度に読んで、適度に書いて、3年目に適当博士論文ってのが一番ダメ

頑張らないと給料貰えないし、給料貰ったからには頑張らないといけないという立場になっておかないと。

というか、そういう癖を付けておかないと。

まぁ、任期付きの助教とかにはなれるだろうけど社会に出れなくなる。

そして任期が切れて大変なことになる。

後はトップカンファレンスに通すことかな。これから博士をとる人は論文誌よりそっちだと思うな。

この国の科学を崩壊させる最も簡単な方法:学振DC1の結果が今頃返ってくるようにする

この国の科学を崩壊させる最も簡単な方法を教えよう。それは、学振DC1の結果が今、5月下旬~6月頭ごろに帰ってくるようにすることだ。大多数の人には何を言っているのかわからないと思うので、ちゃんと説明する。

まず、大学4年間の後に進む大学院というのは、修士課程2年間と博士課程3年間に分かれている。理系だと、基本的には修士課程2年間まで出て企業就職するのが一般的だ。修士課程学生博士課程に進学したい人は、博士課程3年間の学費&生活費を、どうやって捻出するかが、当然、悩みどころになる。学振DC1というのは、その3年間、毎年、200万円の給料と50万円程度の研究費がもらえる制度で、要するに、「お前は学費や生活費の心配はしなくていいようにしてやるから好きに研究しろ」という制度である。毎年、申請者の10%~20%程度しか学振DC1は取れない。

さて、そうなると、修士課程学生としては「学振DC1にとりあえず出して、だめだったら就職」というのが出来ると一番嬉しい。ところが、実は、これが事実上できないようになっているのだ。なぜか?学振DC1の結果が返ってくるのは修士課程2年生の11月修士課程2年生の11月から就職活動なんか出来るわけがない上に、博士課程進学のための入試はほとんど修士課程2年生の8月に行われるので、11月には、もう進学するか就職するかが完全に決まっている状態になっている。「だめだったら就職」というのは無理で、学振DC1に申請する5月下旬の時点で、博士課程に進学するのは事実上決定、という制度になっているのだ。

もし、学振DC1がずっと早くに申請して、今頃(5月下旬~6月ごろ)に結果が返ってくる制度だったらどうか?つまり、「学振に通らなかったら就職」することが出来たらどうなるか?毎年、学振に通らない申請者の8~9割のうち、大半は、「通らなかったら就職」を実際に行って、博士課程に進学しないだろう。博士課程進学者が半減してもおかしくない。

博士課程進学者が半減する」というのは、博士課程の悪い就職率を考えると、一見プラスに見えるかもしれないが、実際にそういう事態になった場合、人員不足で研究活動が継続できなくなる大学研究室が多数出てくるのは確かだ。それは、日本科学カバーできる分野を狭め、多くの分野で日本出遅れることを意味する。日本大学価値も下がり、優秀な人は、大学卒業後にアメリカ大学に行って研究するようになる。頭脳流出の始まりだ。

学振DC1の結果がいつ返ってくるか~そんな一見些細に見えることが、事実上、この国の科学を支えている。

http://anond.hatelabo.jp/20090606012613

一応,学振も通ったけど,これも,オレの実力というよりは,指導教員の実力で,指導教員だって,もしここが東大だったら,オレなんかに目をかけるはずはなかっただろうと思う.

んなこたーない。

そういう要素がないとは言わないが、それだけの実力がある指導教員の下についている君は実力的にも東大京大と並んでも恥ずかしくない可能性が高いと思うよ。

入った大学の差は別に「越えられない壁」じゃない。高校受験でトップ校に入れなかった奴でも東大やら京大に平気で入ってくる。それと同じように、入った大学レベル東大京大に見劣りしたからって、院進学までに追いつけないなんてことはあり得ない。

そして、指導教員の差ってのはそういうときに致命的なまでに効いてくるよ。やっぱり、学ぶということには人を見て学ぶということがとても大きいんだ。前回ノーベル賞を受賞した小林先生や益川先生のいた研究室がどれだけ名門かというのもその一つの証拠みたいなもんだし、あるいは世界中素人を含めたほとんどのピアニスト師匠筋をたどっていくとかなりの確率ベートーヴェンまで行き着いてしまうという話も聞いたことがある。

逆に言えば、いい指導教員を選んだ君はそれだけで賞賛に値する実力があると思っていい。「運も実力のうち」という要素も含めてね。だから、もう学歴コンプなんか捨てちゃって、自分の道を歩んで欲しい。

今後のご活躍をお祈りするよ。

大学院進学の話:東大京大に行かなくても別にいいんじゃね,と思うんだけど.

ネット界隈は恐ろしいもので,日本大学院のほとんどは屑,みたいな意見がわりと多く見られる.

で,それを真に受けてかどうか知らないけど,ちょっとデキる奴は,すぐ東大院とかに進出しちゃうんだ.でも,オレは別の道もあると思うんだよね.

ここでオレが対象にしたいのは,ちょっとデキる奴であって,超天才とかは知りませんよ.

なんでこんなことを書こうと思ったかというと,今日晴れて奨学金返還の全額免除が決まったからである(内々定,みたいなものだけど).

でも,これ,オレが地方大学にいるから免除されたんであって,東大とか京大とかだったら絶対ムリだったと思うんだよね.

一応,学振も通ったけど,これも,オレの実力というよりは,指導教員の実力で,指導教員だって,もしここが東大だったら,オレなんかに目をかけるはずはなかっただろうと思う.

もちろん,何がなんでもアカポスに就く,じゃないと死ぬ,みたいな奴は,東大じゃなければ(東大でも)厳しいと思うけど,

アカポスに就くことを目的にしなければ,身の丈に合ったところに進学しておいたほうが,何かといいと思うんだよね.寧ろ鶏口となるも牛後になるなかれ,って言うじゃない.

生涯収入がうんぬん,という奴も,ちょっと関係ない話かな.

もっと対象を明確に書くと,一般就職はしようと思っている,でも,学部時代の研究はそれなりに面白くて,もうちょっと研究というものをしてみたい.

あと,社会の荒波に揉まれるのはちょっと怖いので,もう少しモラトリアムに浸っていたい.これはすげーネットでは責められると思うけど,事実上,こういう奴はいると思うんだよね.

まあ,オレがそうだ,という話なんだけど.

生活は案外できる.オレは修士課程では奨学金をもらっていて,これがおおむね年間100万円.学費は半額免除だったけど,これはオレに妻がいて,妻に定収入があったからで,単純に世帯分離をすれば,

全額免除も可能だろう(もちろん,その場合は,扶養手当はもらえないし,年金自分で払うので,結果的には大して変わらないだろうけど).

TAは時給が1300円で,書類上は週に10コマあったけど,実働時間はとても短くて済んだ.これも教員の厚意によるもの.

ただ,大学夏休み冬休み春休みも長いので,実質働けるのは年間30週くらい.それでも,年に大体40万くらいはもらえる.

あとは多少バイトをしても良いし,つましくくらせばバイトしないでも充分暮らせる.

書籍論文は読み放題だし,機材も使い放題である.学会参加の旅費も少しは補助が出る(年1回なら,交通費は全額出た).まあ,これは大学なら当たり前の話だろうけど,就職と比較すると,全然違うでしょう.

今年は学振に無事通ったので(なお,今のDC1は,3割くらい通るので,指導教員が書類書きに慣れていてかつ連絡を密にとっていれば,まあなんとかなる,と思う),年間収入は240万.

3年間は研究だけして暮らしていられる.ブラボーである.

でもこれは,もう一回言うけど,オレが地方大学にいるからできたことである.オレは自分を良く知っている.オレは地方大学なら,わりと,「あいつはデキるな」なんて言ってもらえるけど,

東大京大に行ったら,「アイツはほんと使えねーなw」扱いだろう.

だから,東大京大に進学しないと,ダメなんだ,みたいに凝り固まらないほうがいんじゃねーかと思うんだよね.楽しいぜ,鶏口.みんなでやろうぜ.

追記

id:list1569 うちのTAは一コマ(90分)で4000円超えてたけど。 2009/06/08

id:Kenta_K TAの時給安くね? うちの大学院は時給2000円超えてるんだけど? 2009/06/07

この二つのブコメがやたらカチンときたので追記する.(他のブコメは,なんか勘違いしているな,からお褒めいただきありがとう,までありますけど,別に腹は立たなかった)

お前ら二人,「けど」なんだよ.越えてるけどなんなんだよ.

きみらのとこは,時給が高くてよかったね,オレも時給2000円とか,1コマ4000円とかもらえたら良かったなあ,と思うよ.

「オレは地方大学に行ったけど別に後悔はしてないよ.だってTAとか奨学金で生活はできるし(これは東大ではできなかったかも),色々目をかけてもらえたからね」

ってオレが言ったとして,

「ふうん,うちのTAは一コマ4000円超えてたけどね」

とか返事されたと思うと,心底アホかと思うわ.お前の自慢話に移行ですか.

言っとくけど,お前の大学が偉いというかすごいんであって,お前がすごくて高額の給与をもらっているだけだかんね,それに関しては.

けどなんだよ,けどの後を言えよ!

こういうことを書くと,「結局自慢したかっただけで,水さされて切れてんのかよw」と思われるかもしれないけど,いやまあいいじゃんちょっとは自慢してーよ.

(多少は学歴コンプとやらもあるのかもな)

でもそれに加えて,オレは東大院に行けなかったから糞だ,とか思わないで頑張ろうぜ,というメッセージも一応込めたつもりだ.

それなのに「TAの時給はもっと高かったけど?」,これが異常にムカつくんだよな.

2009-05-24

学振終わった―!

他にも,出した人いたら,お疲れ様でした。

2009-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20090425212020

多少の情報提供すると、彼氏学者になろうって場合、

1.大学による(旧帝レベルは最悪ほしいところ)

2.指標としての学振DC1とか取れるんだったらよほどじゃない限り学者になれる。DC2でもほぼ確実)

3.学科による(中下位大学理系の組み合わせは地獄

文系はそもそも、就職に失敗して→文系学者になろうって時点で100%アウトなんでわかりやすい)


とりあえず学振受かりそうってきいて、?って顔されたら学者としてはアウトなので、あとはあなたの心次第。

先生とはうまくいってるの?実力はどれくらい?ってきいて、うまくいっていて明らかに上位、専攻分野では世界一になれる

確率はけっこう高いっていってくれなきゃ、学者としては修羅だと思ってください。


学者になろうってわけじゃない場合は、かなりの程度専攻分野によります。

今、就職活動をしたほうが得なのか、ドクターとってから就職活動したほうがいいのかは彼氏に聞いてみましょう。

3年我慢してくれ、どっかで学者以外の就職口みつけるからって言われたら、別れないほうがいいかもよ。

なんらしかの算段が彼にあるかもしれないので。理系、近経の場合、なんとかなる確率のほうが高い(旧帝クラスの場合)

2009-03-22

傍目から見るとプライド高い病に見えるのだろうけど、でも本質的には違うと思っている俺

http://anond.hatelabo.jp/20090320002226

おめーらそのくだらねえプライドをなんとかしろよ

言いたいことはすごく良くわかるんだ。で、俺は、たぶん、こういう指導員からすると、ひどいことをやってしまった。学振の書類を締め切りぎりぎりまで持ってこなかった。えで、学振落ちた。うーん。傍目から見ると、同じようにプライド高い病だと思われているのだろうけど、でも、本質的には違うと自分では思っている。

というのは、学振に限らず、俺は締め切りギリギリまでやらない癖があるのだ。これはヤバイ。この癖、ずっと続いていて、ただ、どうやったら直せるのかもわかってきた。

発表でたたかれるの好きなんですよ。発表して質問が来るの好きなんですよ。そこ、間違っているよ、とか言われるの、好きなんですよ。人のスライド論文に赤を入れるのも好きなんですよ。でも、俺、自分論文は締め切りギリギリに持っていくから、同じようにプライド高い病だと誤解されているのだろうなぁ、と思うと辛い。俺、プライド高い病じゃないのに。何とか、みんなに、「俺はプライド高い病じゃないよー」とわかってもらいたい。

純粋に、自分でも納得がいくものが出来るのに時間がかかるだけなのだ。自分でも納得がいかないものを見せると、自分が納得がいかない部分に関して突っ込まれる。自分が気がつかない欠点を指摘してもらうために人に見せているのに、自分が既に気がついている欠点を指摘してもらうことになると、俺にも見せた人にも悪い。だから、直前まで直すのさ。そうすると、「指摘されるのが怖いから直前まで持ってこないんだな」と思われて、プライド高い病と誤解される。だんだん自分の納得具合と、持って行くべきタイミングがわかるようになってきたよ。

それにしても、学振すげぇなぁ。

2009-03-20

http://anond.hatelabo.jp/20090320002226

ものすごくどうでもいいことかも知れんが

文系研究者学振持ちが失笑の使い方間違えるのやめてくれ

はてなキーワードで一度確認してから使って欲しいな

それとも、もう堪えきれん位増田の話が面白かったのかね?

おめーらそのくだらねえプライドをなんとかしろよ(追記しました)

[追記]なんか凄いことになっている!すいません!ちょっとお礼も兼ねて文末に追記しました。

こんなことは直接いえないし、かといって黙ってるのも癪なので、ここに書く。

年度は内緒だけど、学振特別研究員採用された。それは、ま、努力と、大部分は幸運によるもので、それは良かった。

で、うちの院は極端に学振持ちが少ないので、この時期になると、「書類作成のコツを教えてください」とかいう名目で、講習会に呼ばれたりするわけだ。あるいは、「後輩を指導しろ」とかね。

それはいい、というか、俺自身も、いろんな人に「書類作成のコツ」を教えてもらったわけだから、それを還元しなくちゃな、とは思う。

思うし、それなりに、教わったことと、俺自身が体験したことを、きちんと伝えているつもりだ。

ただ、俺は、あいつらはゆとりだから、なんて言って思考停止するヤツはアホだと思っているけど、つい思考停止してしまったね。

あのプライドはなんなんだと。ちなみに、多分関係あるんだろうなーと思うので書いておくと、文系の話な。

理系の人たちのプライドがどうなってるのかは、知らない)

たとえば、俺はこんなことを言う。一応先に言っておくけど、俺が言っていることが全部正しいんだ、とか、そういうつもりはさらさらない。ので、いねーとは思うけど、参考にするのは勝手だが、文句は言うなよ。

  • あなたのテーマは面白いと思うけど(これはウソのこともあるけど、とにかく)、もう少し一般的に、素人が読んでも、なるほど、この研究意味があるんだね、と思ってもらえるようなリサーチクエスチョンとか、イントロダクションを、最初と最後には入れたほうがいいよ。(最後は、この研究が完成したときのインパクト、みたいな項目が実際にあるしね)
  • このへんとか、このへんの文章は、これまでの研究/現在研究とはあまり直接的に関係がないから、削除するか関連づけるよう努力するといいかもね。削除する場合は、代わりにわかりやすい概念図なんか入れるといいかもしれない。
  • どれだけ評価されるのかわからないけど、目指す研究者像に、「毎日がんばって研究します」とか、「沢山論文を読みます」とか、書くのはいいけどそれだけじゃダメだと思うよ。だって、それ、研究者として当たり前じゃん。エントリーシートの書き方とか、就活した友達の意見とか、参考にして、自分なりのいいところ(できれば、具体例があるといいよね)を書けるといいかもね。
  • 学内の提出期限は○○だけど、実際6月に送られるわけで、それまでにアクセプトされる可能性があるなら、とにかく論文を投稿したり、国際会議に登録してみたり、最悪、国内学会に参加登録したり、とにかく少しでも業績増やす努力をしたらいいよ。

などなど。個別具体的にはもっと言う。それに対する返答は、こうだ。

  • このテーマに興味がある、というだけで、なぜいけないんですか?自分は、そうやって素人に媚びるようなことはできない。
  • この文章の意味がわからないとは!(失笑
  • でも、自分は、他の人よりはるかにがんばっているし、論文も読み漁っている。
  • あなたの分野と違って、そう簡単に論文は通らないんですよ!(失笑

あのねえ、いや、いいんですよ。俺のアドバイスを聞かないのはそれは自由だよ。こっちがいいと思う理由があるなら、それはぜんぜんいい。ただね、形だけでもね、俺は「教えてください」といわれて来ているわけで、ちょっとは、「この人の言うことを自分なりに咀嚼・理解・吸収して、いいところは使おう」とかね、思ってくれ、というか、思っているふりとか、そぶりくらい見せてくれと思うんですね。

失笑)ってさあ、ほんとに俺のやる気を奪うんだぜ。

俺は別に、あなたたちの文章がくだらないとか、あなたたちには論文を読む以外の長所はないとか、あなたたちの論文作成能力を疑っているとか、そういうことを思っているわけじゃないんだけど、どうしてそう、防衛的な話し方をするのか。

俺の言うことはくだらないのかもしれない。意味がないのかもしれない。

でもさあ、じゃあ、「なるほど、参考にします」くらい言って、あとはほっときゃいーじゃん。

で、考えてみたら、それは、なんとなくだけど、「プライド」が傷つけられた、という気持ちからきているように思う。

わからなくはない。ずっと自分があっためてきた研究テーマで、がんばって取り組んできて、これからやっていこうと思っていることを、

まるで否定されたかのように思う、というその気持ちは。

わからなくはない、けど、特別研究員に申請する、ということは、少なくとも博士課程に進学するか、博士課程で何年かがんばってるか、でしょう。今まで、俺が言っているより、もっと辛らつな言葉で、もっとフェイタルなところを、指摘・批判・酷評されたことが、絶対にあるはずだ。ないわけがない。

でもそれって、いわばそのテーマに関心を持ってるから出てくることでしょう。いや、場合によっては、ホントにその分野のことが限りなく嫌いだから、そういうことする人、というのもいるんだけどさ。そういう人/言葉に対して、拒絶じゃなくて、真っ向勝負というか、殴り合いというか、とにかく議論をする、というのが、大事なことでしょう。

そんで、そのときに、あなたたちは、プライドが傷つけられた、と思って、その指摘・批判・評価に防衛的になってしまって、

いわゆる「議論」を一切してこなかったというのか。俺、正直言うけど、それはしんじらんねーよ。

書いたらすっきりしてきて、これは、本当は、直接言わなきゃいけないことなのかもな、という気がしてきたので、このへんにしておく。

(いや、さすがにいい大人に直接こんなことはいわねーけど。指導教員でもないし。)

しかし、これが特定個人だったら、俺は笑い話にできる。でも、こんなの(失礼な表現だけど)が、わんさかいるんだぜ。

もう、博士課程に進学してたりするんだぜ。自分を棚に上げて言うけど、俺は、少しだけ、怖い。

[以下追記]

皆様のコメントトラックバック、ありがたく確認いたしました!

徒労感に襲われて飲んで帰ってきて、ぶちまけるかのように書いた記事なので、かなりアレな内容だったかと思いますが、

多くの暖かい意見には救われました。

以下、お返事代わりに。

  • 失笑意味:ええええええ!そ、そうなのー!そうなの…か…。驚きました。この場合、トラックバックの中にもありましたけど、「冷笑」とかが当てはまるんすかね。いやあ、言語学やってなくてよかったよ。そういう問題じゃないですけども。
  • (基本的すぎるきらいがあるけれども)アドバイスはおおむね正しい/有効であると思うよ:帰ってきてから、ちょっと自信を失っていたので、この類のコメント精神的にかなり助かりました。
  • お前の文章読みにくいよ:わりと良く言われます。精進します。

それと、次の二点から考えたことが、今回の件に対してすげー勉強になったので、もう少し書きます。長くてすみません。

  • おめーも十分プライド高くね/自己防衛的じゃね
  • 伝え方にも問題があるんじゃねーの(いろいろな角度から)

これはたぶん表裏一体で(一般論ではなく、今回の件に関して)、俺もプライドが高いんです。我慢しなければいけないところでは「なんとかし」ようと思っている、つもり、ですけれども。そして、傷つくことが怖いので、びびると、防衛的な発言を繰り返したりします。

で、今回のケースは、たぶん、

  • アドバイスを聞きに来ている側(相手)」が、若干びびっている
  • アドバイスをしにきた側(俺)」は、その辺を勘案せず、若干高圧的になっている

という状況がもともとあったんだと思うんですね。

で、自然、相手は防衛的な態度/発言を取るので、俺は、「それじゃあまずいだろ」と思って、一生懸命しゃべるわけですが、そうすると、なおさらディフェンスを固められてしまう、という悪循環があったのではないかと思っています。

だから本当は、「アドバイスを適切に伝え、ついでに感謝されていい気分で俺が家に帰ってくる」という目的コメントトラックバックを読む限り、役に立つ社会人育成、という目的だと、ダメっぽいですね。でも、俺自身も役に立つ社会人なのか、といわれると、無言にならざるを得ない)にたてば、最初にやるべきことは、批判というか指摘をすることではなくて、相手を認める/褒めることだったのかな、と思うんですよね。

今回は、

俺が学振について思っていることとか、やったらいいと思う一般則をまずしゃべる→それを聞いて、ちょっとびびっている→個別の申請書を読んで、気になった点を指摘する→余計びびる、防衛的になる→俺徒労感

という流れだったわけですが、

ちょっとびびっている→いや、凄いよ!いいよ!良く頑張ってるよ!→安心する、話を聞こうと思う、「何か直したほうがいいところありますか?」→最初の話をする

という流れだったらどうだったか。あるいは、そもそも俺が人当たりの良いタイプだったら、どうだったか、と思うんですね。俺のターンに俺は攻撃的過ぎだったのかもしれない。

でも、根っこのところでは、そんくらい自分で解決せえよ、と思わなくもないんですけどね。相手が中学生とか、高校生だったら、俺だって気も使うけどね。プライドへしおったろか、とか思わなくはないんですよ。というような話を、ボスにかなり遠まわしにしてみたところ、「君がM1のとき、僕に『先生、○○(マイナー雑誌)なんて雑誌に投稿するの恥ずかしくないんですか(冷笑)』とか言っておきながら、△△(メジャー雑誌)からリジェクトされて、顔真っ赤にしながら□□(○○ではないけど、まあ同じくらいのマイナー雑誌)に出したことを僕はまだ忘れてないよ。今は、『こいつはヘンなとこでプライド高いな、なんとかしなきゃ』と思うかもしれないけど、みんな、いつかはそれが無意味なことに気づくはずだよ。だから、ちゃんとアドバイスしてあげなさい」と諭され、思わぬ黒歴史が掘り返されて、また別の意味で落ち込んだわけですが、いや、結局、ここで「ダメな」態度とっても、いつかは挫折したり、また立ち直ったりして、成長していくもんなのかなあ、とも思います。ずーっとダメなやつもいるかもしんないけど、いつのまにか「お主やるな」みたいになるやつは出てくる可能性はあるわけで、そういう意味では、こいつはゆとりだからっつって思考停止はやっぱよくないなと思いましたね。

で、何がいいたいかというと、思考停止せずにすんだのは、ここで書き込んで、みなさんからいろいろなご意見を頂いたおかげであるので、一言お礼を申し上げたかったと、そういうことです。ありがとうございました。

いやあ、しかし、俺そんなこと言ってたかなあ、恥ずかしいなあ。

2009-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20090309191323

同じくM2先生のひいきで金銭的な格差をつけられているのはありえなくはない話だけど、大きな勘違いをしている可能性も高い。

研究室間で格差を付けられてしまっている。金銭的なね。

ここが、まず、疑問なんだ。大学研究室では、学生にあげるお金の大小は、学生に対する評価とは全く無関係であることが多いから。

だって、修士修了したら、大半の人は、就職するんでしょ?就職先の企業給与の差に比べたら、学生時代研究室から出たお金の差なんて微々たるもの。当然、先生もそれはわかっているから、学生に対する評価とは関係なく、学生の生活の困窮している場合に作業を割り振ってバイト代を出す、という形にしている先生は多い。

例えば俺の場合、俺の指導教員についている学生は俺とM1の後輩一人なのだが、俺は裕福な家庭の実家暮らしだから、わざわざバイト代もらうのも申し訳なくて遠慮してる。一方、M1の後輩は地方出身の一人暮らしなので、作業を割り振ってバイト代を出してもらっているらしい。

ちなみにその給料の出所は彼自身が勝ち取ったものではなく、教員研究費から捻出されているもの。

ここも、疑問。むしろ、研究室から学生に出すバイト代って、基本的に教員研究費以外からは出せないから。教員自分給料から個人的にお金をあげたら、もちろん問題になるから、ちゃんと研究費から人件費として出さないといけない。それ以外の方法としては・・・研究室が共同研究をやっている場合は、共同研究先の企業から出してもらう。後は、「彼自身が研究費を勝ち取る」場合だけど、これは、彼自身が研究費の申請書を書くことを意味するわけで・・・こういう類のお金学生がもらえるのは、自分が知っている中では学振ぐらいしか思いつかない。いずれにしても、彼自身が研究費を勝ち取る場合は、博士進学が前提になると思う。

ざっと元増田の記事をよんだ感想としては、その同期のM2の人が実は経済的に苦しくて、周りのみんなの知らないところで先生だけに生活困窮を訴えて、先生修士の間の生活補助のために仕事を回してバイト代が出るように配慮してくれているっていう可能性が一番ありそうなんじゃないかな~、と思った。

2009-02-24

http://anond.hatelabo.jp/20090223034908

元増田です。予想以上に反響があったのでびっくりしています。

普段だったらスター付けてお礼代わりにしてたのですが、増田だとそれが出来ないので、かなり蛇足になりますがちょっと書きます。

批判的な意見ばかりとりあげますが、別に反論したいわけじゃないので、そこんとこよろしく。

まず、id:next49さん。

「黙っているしかないじゃん」をどうにかしたい - 発声練習

http://d.hatena.ne.jp/next49/20090223/p2

と、そのリンク先も拝見いたしました。特に、

卒業研究修士研究時の悪循環を防ごう - 発声練習

http://d.hatena.ne.jp/next49/20081019/p2

は、もう自分のこととしか思えませんでした。つか、別に私が言及することもなかったみたいですね。

b:id:he-na-he-na この人は何のために院までいったんだろうか?

b:id:chnpk なんか全然知らない世界なので余計なことはいいたくないが、なにしに大学院なんて行ったんだろうというのが気になった。

はてブを見た後で自分の文章を読み直して、あ、これじゃ確かになんで博士課程に進んだのかさっぱり分からんと思いました。本題とは関係ないと思って書きませんでしたが、博士過程に進んだときのことも書いておいたほうがよかったですね。いろいろと複雑な事情もありますが、端的に言うと博士課程進学時に研究室を変更したからです。やっぱり変なプライドもあって研究から逃げたと思われるのもいやだったし、研究に対する興味自体がなくなったわけではありませんでした。単に教授とうまくいかなかっただけです。

研究室を変更したときは、

「やっぱり前のボスは、今のボスに比べるとやっぱ嫌なやつだったなぁ。」

とか、

「まぁでも人間関係なんだから人と合う合わないもあるよな。たまたまボスと私の相性が悪かったんだ。」

とか思ってましたが、今考えると単に私が未熟だっただけですね。たぶんどこの研究室でも同じことになってたような気がします。ただ、悪循環の中でうまくいかなったボスとちょっと距離を置いて、研究環境を変えてみたというのは結果的にはよかったと思っています。

たぶんどこでも、卒業研究は1年、修士が2年、博士が3年なので、それぞれの過程の途中で研究室を変わるのはなかなか難しいのは分かります。でも、それぞれの過程が終わった段階で研究室を変わることは、もう少し積極的な理由として、研究に対する視野を広めるという観点からも、もっと推奨されてもいいと感じています。私の場合、大学院進学時も所謂「学歴ロンダリング」をしているし、博士号取得後も同じ研究室に留まらず居場所をコロコロ変えてます。ちょっと乱暴な議論だけど、学振PDなんかは明示的に研究室を変更することを推奨しているし、最近転職流行ってるのも同じような理由だと思っています。

b:id:puchiban なぜやる意味のわからないことをずっとやり続けられるのかが不思議。なんのためにお金時間を使って大学院にいるのだろう?意味なんて見けるか、教授に聞けばいいんじゃないの?と思ってしまう。

b:id:haru666 研究目的が理解できてないって、空気嫁よ…。それが出来ないと何も物にならないんじゃないかね。僕の周りにもいるが、居ても邪魔になる。判断基準が育たない奴っている、でもそれを伝える事もまたアレだしな。

b:id:kkobayashi 研究が面白いかどうか、少なくとも面白そうかどうかも分からずに研究室に入る理由が理解できない。「単位取りやすいから」的な理由で入ったのだとしたら、いくら説明しても時間無駄な気がする

b:id:y-kawaz そんなもん大学で教わるものじゃないだろう?それが分からないような人は院なんていかずにとっとと就職でもしてればよいと思うよ、自分の為にも周りの為にも。

b:id:minoru-n ”間違ってることが分かっている”ならその部分を直して再度教授に問いかければいい/自分勉強するってそういうことでしょ?やることやってないで何を言っているの?

b:id:lestrrat 言われたからやってるんだ、って人はなんで大学院言ってるんだろう。大学院って義務教育だっけ。見切りをつけるのも自分責任なんじゃないかなー。

b:id:iflancy その教育お金を払う、ね…与えられたものでしかないとかいう人が博士に行くんだ…がっかり

もうほんとその通りだと思います。でも、ちょっと言い訳を。

分野によると思うのですが、私の分野だと、科学が発展しすぎちゃって最先端にたどり着くまでに大学教育だけでは間に合わない、ということがあります。修士課程入ったばかりだと研究会出ても宇宙語にしか聞こえない人がほとんどだったりします。ぶっちゃけると、大学卒業時で分野の研究の意義が本来の意味で理解できる人は皆無です。たまに超優秀な東大生にそうゆう人がいますが、数年に1人のレベル。それじゃ人が足りなくて、私みたいに無自覚でよくわからんけどなんか面白そうって理由で研究始めた人、もうちょっとモラトリアムでいたい、という人がある程度人数いるから日本最先端科学は保たれてるという側面があります。

研究の意義の理解」も先の「背骨」の話もいろいろ段階があって、単純に分かってる・分かってないの○×問題じゃないので、ちゃんと議論すると長くなりそうだし言い訳はこれくらいにしておきます。

b:id:lisagasu 自分でものを考えることを教えるって、大学先生仕事じゃないよ。

b:id:rajendra 大学院先生ならボクに自立心をインストールして下さい的な話。

b:id:takeshiketa 「背骨を与えきれない貴方教職として能力不足」ってこと?なんかおかしい気がするなぁ。商品を買うんじゃないんだからお金出して通ってるだけじゃ駄目だろうし、在学中に完璧になる必要もない。ていうか大学だぜ?

b:id:RM233 背骨を形成するパーツを与える、くらいじゃないかな大学先生に要求されるのは。それができてない先生もたくさんいるのは事実。でも背骨を丸ごとくれっていうのは酷だよ。

b:id:mitsuki_engawa 学部生ならまだ暖かい目で見られるけど、院生でこれはないわ。

すみません。書き方が悪かった。あれじゃ誤解されても仕方ない。

ブコメで補足してくださった方もいるけど、大学教育ってのは「背骨」を与えることなんだから、教育者としてはそれが達成されなかった理由を学生責任に転化しないで欲しい、というのが私が言いたかったことです。たくさんの学生を教えれば中には理解できない子がいる。それは仕方ない。でも、そこで先生が「わからないのは本人のせい」、とは表立って言わないで欲しかっただけです。だから、辛抱強く、と書きました。

b:id:metamix お金払えばなんでも身に付くというわけでもあるまい/教授なんて元記事の人くらいのドSでちょうどいいと思う、個人的には。人が育つには適度なプレッシャーは必要。

プレッシャーはあってもいいけど、フォローは大切だよね。筋トレと同じ。

b:id:yoshiyoc 教授学生弟子を取るのは、新しいアディアを「盗む」ため。一方、学生弟子教授権威などの恩恵にあずかっている。ただし、教授は寝首をかかれないように、弟子自分研究能力を見せつけないといけない。

これは明確に反対しておきます。学生にとって教授は、いつかこえなきゃならない壁です。幸いにも私の周りには弟子アイディアを盗もうとしている教授はいません。そもそも教授なんてほとんどが終身雇用保証されてるんだから、本人が成果なんて出す必要ないと思うんです。すくなくとも私がいる分野では、教授学生が出した論文数を含めて自分教育成果として評価されます。だから、教授は、人の成果盗んで自分論文書くくらいなら、アイディアをどんどん提供して学生にどんどん論文書かせた方がみんな幸せになるようになってます。そうでない分野もあるらしいと聞きますが、それがよいとは思えません。

b:id:nekora 教授実名なのにAnonymousときたら…

すまんね。自分ブログで書くと全然アクセスないのでスルーされるから。あと、こうゆう発言するとそれが付いて回るのがいやです。だって博士号持った人だと分かると、おっぱいおっぱい(AA略)、とか書けなくなるじゃん。書いてるわけじゃないけど。

b:id:carrion-crow 自分には教授が皆その研究重要で素晴らしいと思っているかどうかについて、増田氏ほど確信は持てないけど

自分研究がいかに素晴らしいかを説明できない人は、教授としても研究者としても失格だと思う。本当に素晴らしいと思ってるかどうかは知らんけど、少なくともそれを人に伝えられないようだと、現実的に研究費や研究室ポストを取って来れなくなるから困るんじゃないかな。

あと最後に、

http://anond.hatelabo.jp/20090223115758

b:id:kanose

ありがとうございます。

編集ページに「はてな記法が一部使えます」って書いてあったのですが、[URL:title]記法だとリンクにならないし、そもそも「一部」ってどれのことなんだよ、と思ってました。ちゃんと伝わったようで安心しました。

2009-02-23

http://anond.hatelabo.jp/20090222224732

なんという俺。チョコボール買うところまで(笑)

こっちは東大だったが。

 

学部時代から誘われてた教授のところに

特に考えず、必要としてもらえるなら、と行ったんだけど、

RATA給料研究室に丸々上納するのが当然だった、みたいな。

先輩方、博士号なかなか取れてません、みたいな。

でも、そんなに悲惨だったわけじゃない。

自分には運動部的なノリがあるから、雑用をする分には別に良かったし、

NEDOプロジェクトに絡めたり(当たりはしなかった)、

1章書いただけの、共著だけど、一応本も出たし、

悪くは無かったと思う。

教授のことが嫌いになったわけじゃないし、

教授の考えの一番の理解者だったんじゃないか ぐらいの、自負はあった。

ただ、正直、ここじゃ学振は無理だなとM1の秋に思って辞めた。

だって、研究は、これっぽっちも進まなかったから。

 

日本でも産総研とか理研なんかのRAとか(研究室コネもあるだろうけど)、

とにかく研究室に籍は置きつつも、お金のあるところでの研究活動に移るべきだよね。

研究室の雑用をサボる理由にもなるしね。

研究室ボスとしても、面倒な指導もせず、

適当に discussion で我田引水しとけば、 corresponding author になれるんだから、

こういうやり方は双方にとって悪い話じゃないんだ。

そうやって、うまく立ち回ってた人もいたので、できないことではない。

まあ、俺にはできなかったが。

 

役に立つ研究室は(たぶん日本以外でも)限られているから、

何らかの事情で“外れ研究室”に入ったとしても、

自分で果敢にアタックして、他の研究室研究所に、

自分を売り込んでかないといけないんだと今は思う。

なんせ、大学院生供給過剰なんだから。

 

やめるときに退学届けに判子をもらうために

研究科長のところにいったら

「朝は起きられるか」

と聞かれた。

既に今の会社アルバイトで働いていたので、

何を言ってるんだこの人?と思ったけど、

「朝は起きられるか」

ポイントみたいだな。

 

そういえば、こっちもアメリカスカンジナビア

大学院に入りなおすことを考えていたが、

奨学金抱えてて金銭的にヒヨった。

学部時代に運動部に力入れすぎて、

GPAが悪かったってのもあったが、

まあ、いろんな意味でヒヨったね。

今じゃ、普通に働いている。

結婚までしちまって、

ますます留学が遠のいた。

 

俺も、金のエンゼル当たったことないや。

 

追記:

そういや、友人に「ワープアになっても研究続ける」って言ってたのがいて、

その後 DC2 が取れたみたいで、俺のほうもほっとした。

学振があるのとないのとじゃ、余裕が違うからね。

というか、DC1 ならまだしも DC2 が取れないようなら、放り出すべきだと思うよ。

自分で目が覚めるのならいいけど、

そうでなかったらほっぺた引っ叩いてやらなきゃ。

2009-01-21

学振を誤解しているあなたへ

http://anond.hatelabo.jp/20090120003258

分野にも寄るし環境にも寄るんだけど

学振ってそんなにいい制度だとは思わない。

月20万の給料ってそんなに高いだろうか?

普通社会人並とかいうけれどボーナスないんだぜ?

100万の研究費ってそれをボーナスというほど研究者脳になるのもどうか、と。

もちろんただの学生やってるだけってのはもったいないけど

フリーで走り回りながらいろんなところのRAに突っ込んでもらったり

ときどきベンチャーの手伝いしたりとかプロジェクトに突っ込んでもらったりとか自分予算取ってきたりとか。

そういうのやってると月20万とかってそんなに高い金額じゃないんだよね。

おまけに給料として貰う月20万と、謝金とかで貰うお金だと税金とかも違ってくるし。

収入はやたら多いのに扶養に入ってるなんて普通だからなぁ。そりゃ豪遊できるわ。

奨学金貰いながらだと更に金額多いし。博士ならそれだけで月12万。

借金じゃん!」

ってよく勘違いされるんだけど、要は今使えるお金がどれほどあるかってのが重要になるわけで。

おまけに無利子で400万ほど借りれるチャンスなんて今後絶対に無いわけだし。

借金と呼ぶのはちょっと違う。まぁ、返さないといけないのは分かってるからあんまり手を付けられないんだけど。

で、一番最悪なのはPDじゃないかな。

博士取って就職したのに月36万とか、ありえんだろう。

どんだけブラックベンチャーなんだよ。いや、分野によるんだろうけど。

後、経験上若いうちから給料貰いながら研究をするとろくなことがない。

研究費が無いから自分で引っ張ってくる。そのために相手を説得させる技術を磨く。

いろんなところにコネをつくっとく。自分能力を見極める。挫折する。

博士論文で本当に死にそうな思いをする。後輩の面倒見ながら後輩が死なないかビクビクする。

お金が無い無いといいながらそれでも志を突き通せるぐらいじゃないと。

で、元はといえば博士課程に進むべきか否か、だよね。

そんなの簡単。

「進学すべきではない」

と断言する。リスクを全て説明する。

それでも本人が「進学する」というならOK。

たったそれだけ。

2009-01-20

学振DC1を本気で狙うためにすべき4つのこと

学振学生の優秀さとは無関係だから。全ては指導教官政治力とかコネで決まるの。 』と誤解しているあなたへ、そして、博士課程進学と学振(特別研究員DC1申請を本気で考えているあなたへ贈ります。

1. あなたは、自分が我が国トップクラスの優れた若手研究者になるという気概を持つべきです。

特別研究員制度は、我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者養成・確保を図る制度です。 (特別研究員−日本学術振興会

学振に落ちる人のほとんどは、トップを目指す覚悟が足りません。東大京大学振採用者が多い理由の一つがここにあって、我が国トップクラス大学にいるという自信が気概を生んでいるのではないでしょうか。『うちの大学からの採用者なんてほとんど居ない』と嘆くあなたは、東大の、MIT院生にも負けない自信を持っていますか? せめて、今は負けてるかもしれないけど将来は勝ってやる、と思っていますか?

2. あなたは、6人の素人に向けて申請書を書くべきです。

特別研究員選考は、我が国の学界の第一線の研究者で構成される特別研究員審査会(委員47人、専門委員約1,800人)において、書面審査及び面接審査により行われます。/// 1件の申請について、申請者の分科細目に応じて上記審査会の専門委員6人によって書面審査を行います。 (特別研究員の選考方法

学振募集領域は現在8つあります。単純に1800を8で割ると各領域の専門委員は約225人となりますが、これは例えば、「工学」という広い広い学問をたった200--300人でカバーしているということです。どうでしょう、あなたの研究の良き理解者が6人のうちに1人でもいれば上出来だと思いませんか? 高度な前提知識を要求する文章は避けましょう。

3. あなたは、一つでも多く研究業績を上げるべきです。

特別研究員審査方針は、(1)学術の将来を担う優れた研究者となることが十分期待できること、(2)研究計画が具体的であり、優れていること、(3)研究業績が優れており、研究計画を遂行できる能力及び準備状況が示されていることです。 /// DCについては研究経験が少ないことから申請書記載の「現在までの研究状況」、「これからの研究計画」、「自己評価」及び「評価書」を重視します。 (特別研究員の選考方法

いくら優れた研究計画を立てたとしても、遂行する能力が無ければ意味がありません。研究業績は、あなたが優れた研究者であることの保証です。DC1では「これからの研究計画」の方が重視されますが、だからこそ、あなたの計画が絵に描いた餅でないことを示すために、一つでも多くの学会発表論文執筆を行いましょう。

4. あなたは、あなたのブルー・オーシャンを探すべきです。

特別研究員審査方針は、…… 4)諸分野における研究者養成の必要性に配慮することです。 (特別研究員の選考方法

研究室博士課程の学生のほとんどが学振特別研究員である研究室は確かに実在します。その理由を考えたことはありますか? 大学名前研究室教授政治力? 違います。 指導教官学生に与える研究テーマが素晴らしいからです。 その研究をしている学生養成しなければならないと審査員に思わせるテーマ、「ブルー・オーシャン」こそが、特別研究員の独占という離れ業を可能にしているのです。

元々はマーケティング用語であるブルー・オーシャンとは競争者のいない未開拓の分野のことで、任天堂Wii」が代表例としてよく挙げられます。 大学ネームバリューもなく、指導教官のパワーも期待できず、さしたる研究業績も無いあなた。『学振なんて政治力で決まるから』と負け犬の遠吠えをする前に、切り札となる研究テーマを探す努力をしましょう。 我が国トップクラス研究者になるには、世界トップランナーになれる研究計画が必要です。

== 

以上です。 1.と4.に、私が特に重要だと思っていることを挙げました。 どうでしょう、誤解は解けましたか? 博士課程に進む気はまだありますか?

関連:

息子(娘)の博士課程進学で親ができること

博士課程に進学する子供の素質を見極める、たった一つの冴えたやり方

2009-01-19

がんばれラボの仲間たち

教授

DQN院生撲滅のエースで今まで輝かしい戦績を誇ってきた。理不尽さ、物わかりの悪さ、不登校にさせた学生の数とも文句なし。

【高齢助手

教授と比較し人当たりは軟らかいが、研究に向かう気力を減殺する雰囲気の醸成に一役買うマルチ兵器。

オーバードクター

学振PDや筑波のポス毒が増えて職にあぶれた悲惨なODは減少してしまったが、

それにも採用されないテクや研究補佐員として研究人生の悲惨さを見せつける。

メンヘルD4D5・学位無し大学院研究生

研究に逝き詰まり、精神バランスを崩し真面目な院生まで巻き込みドロップアウトを堅実にアシストする縁の下の力持ち。

学振PD

持ち前の1stオーサシップへの執着力で気の弱い院生からデータテーマを奪いちゃっかり自分の業績にしてD3の逃げ道を塞ぐ。

いつかはラボから居なくなるもののタイミング良く助手ポストが鮮やかに決まった際、生え抜き院生を失意のズンドコに叩き込む。

ロンダ社会人院生

知識の貧弱さと研究室マナーに関する常識の無さで、真面目な院生の足でまといとなる無視出来ない存在

モラトリアム女子院生

ラボの士気に影響を与える力はないが、色恋によれたDQN院生をただれた生活に引き込むブービートラップ

公務員文系就職志望】

徹夜実験論文読みを一切拒否するクールガイ。ひたすらPCに向かいエントリーシートを打ち込むか、問題集を解いているラボの異分子

某所より転載

生物系だとこういう研究室が多いような気がする。前時代的な徒弟制度というか。

毎日日付が変わるまで実験やってるし。しかも学費払って。

進学する場合は、慎重に研究室指導教官)を選んだ方がいいですよ。

息子(娘)の博士課程進学で親ができること

http://anond.hatelabo.jp/20090118014911

DC通っても,DC抜けた後のPDはさらに狭き門らしいね。

下手にDC1通ったからって進学して,

PD通らなくて涙目ってこともあるらしいよ。

あと,学振出す云々に関しては環境の要因が非常に高いと思う。

ノウハウじゃないけど,学振に通りやすい方法とか学振持ちが多い方が当然教えてもらえる。

2009-01-18

博士課程に進学する子供の素質を見極める、たった一つの冴えたやり方

『あんた、学振に通る見込みあるの?』と聞けば良いです。

まず、学振とは日本学術振興会特別研究員のことを指します。

特別研究員制度は、我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者養成・確保を図る制度です。 (特別研究員−日本学術振興会

採用者には年間100万程度の研究費と月額20万の「研究奨励金」という名の給与が与えられます。もし、博士課程1年から採用される特別研究員DC1)になれたなら3年間で約1,000万円が国から支給される、学生に取っては素晴らしい制度です。

ちなみに、平成20年度のDC1採用者数は698人です。つまり、最初の問いは以下のものと同義です。

『あんたは全国で700人の中に入る自信があるの?』

それでは息子(娘)の危険な反応について整理していきます。

  • え、学振ってなに?
    • 修士課程1年の終りになっても学振について知らないのなら、子供には進学を諦めて貰うべきです。環境が諦めろと言っている。
  • あれは学生の優秀さとは無関係だから。全ては指導教官政治力とかコネで決まるの。
    • 全力で博士課程進学を阻止しましょう。全く向いていません。子供には『いつまでも人のせいにしてろ、クズ』と言って目を覚ませてあげましょう。学生が本当に優秀なら採用されます。また、優秀な指導教官の下に付くことも立派な能力です。
  • ムリムリ。面倒だから応募もしないよ。
    • 確かに学振は難しいです。でも初めから諦めて採用されるための努力ができない人は研究者に向いていないので、やっぱり止めましょう。
  • ヨユーヨユー。楽勝だよ。あの先輩でも取れたんだし。
    • 日本全国全分野で700人ということは、自らの専門分野における自分指導教官能力が全国トップクラスでないと貰えません。『人生はそんなに甘くないぞ、バカ』と諭すべきです。いくら優秀でも、落ちるときは落ちます。

さて、勘違いして欲しくないのは、学振の結果が全てじゃないことです。「学振採用される=研究者として合格」でもないし、「学振に落ちる=研究者として不合格」でもありません。学生にとって一番大切な能力は、学振の結果に関わらず「研究一生懸命続けること」であって、今回の問いはその覚悟を少しでも見極めるためのものです。 子供が、

  • 学振には通らないかもしれないけど、どうしても研究を続けたいんだ。

と言ったなら、スネをしゃぶり尽くされることを覚悟して、子供才能に賭けてみませんか?

 

参考:息子(娘)の博士課程進学で親ができること (ちなみに自分は親ができる限りの仕送りをすることは反対です。研究時間の確保は大事だけど、子供ダメになると思う)

2009-01-17

http://anond.hatelabo.jp/20090117171046

はっきり言って学振通るかどうかと優秀さは無関係に近いだろ。

そんなことより指導教官政治力プロモーション力の方が重要

http://anond.hatelabo.jp/20090117171046

あれ結構コネみたいなもんだからなぁ。簡単に学振採れる研究室もあるからあまり恨むのは精神衛生上よくないよ。

2009-01-05

http://anond.hatelabo.jp/20090105123012

博士と同じにおいを感じるなぁ。博士号をとっても、就職先がない。(特に文系博士の場合は、一応、学振とかで優秀な博士保護されているけど、クリエイターってそういうのないの?

ってか、自分の専門と同じことをやって稼げるだけ、博士よりましだと思うんだけど。博士なんか、直接関係ないバイトをしながら・・・という人がごまんといるよ。

端的にいえば、利益がはっきり見込めない技術に関しては、企業は金を出さないのだよ。政府でやるか、民間基金でやるかはともかく、企業以外の仕組みが必要だと思う。アメリカなんかは、競争社会に見えて、その手の基金(セーフティネット)が大量にあるんじゃないかな。生活保障してやるから作品作れ、みたいな。

2008-12-31

http://anond.hatelabo.jp/20081231111530

>いやそれは違うだろ。どちらかといえば研究者給料多い。

んなこたーない。旧帝大M2情報系だが、理系就職して20代で給料として1000万超えている額をもらっている人は聞いたことがない。まぁ、知人が就職直後の先輩とかに偏っているから、低めなのかも知れないが。

周りを見ていると、最初は400万??600万ぐらいが普通なんじゃね?有名な会社に行けば、+数百万足されるらしいが、1000万超えてる人は聞いたことがない。

ちなみに、アカデミックに進んで博士課程だと、普通は国公立の授業料で-60万。10%の人がもらえる学振に運よくあたると、給料200万-60万で140万かな。手取りはもっと少ないと思う。研究費は最大100万出るらしいけど、認定された分しかもらえないらしい。それでも3年の期限付きで、3年たったら知らないよ、もしからしたらニートだよ、だからね。まぁ、健康なら、博士卒でも職はあると思うけど、怖いのは健康を損なった時。例えば、3年の間に、うつ病とか統合失調症とか発症したら、どこも雇ってくれなくて人生終わりだよ。アカデミックに進むことがどれだけリスキーか分かる。

助教さんとかいくらぐらいもらっているんだろう・・・聞いたことないから知らない。いや、聞くのが怖いんじゃなくて、聞いても自分も相手も暗い気持ちになるだけから聞かないの。

文系なら、法学部の人とかで、在学中に司法試験に受かった超優秀な人とかは、最初から年収1000万以上もらっているらしい。ってか、外資系金融なんて、一番金もらえるけど、超忙しくて競争厳しいところじゃん。10年残っている人ほとんどいないんでしょ。今の年収が、たまたま彼女の方が多くても、「給料の安定度」なら、確実に、この国立大院卒メーカー勤めの人の方だと思うけど。

だから、結局は、給料の違いじゃなくて、会社/業界の方針の違い。「高い給料やるから、競争しまくって、当たりくじを引いてね」っていう方針なのか、「給料低いけど、ずっと働いて堅実な成果出してね」っていう方針なのかっていう違いでしょ。長い年月で平均すれば、どっちがいいのかわからんわい。

2008-12-20

単著

博士に進むM2情報系。去年の11月ごろ、俺がやった大失態。

その時は、卒論の内容で、既に国際学会に一本通していた。

去年、卒論の時の指導教員に、卒論の内容をご好意でお世話してもらっていた。

卒論の時の指導教員は、英語論文誌が狙える内容だと思ってくださっていた。

今の指導教員は、日本語論文誌で出していいから出してしまって早く通して学振を狙え、といってくださった。

色々考えて、自分後者の方にしたがった。英語論文誌は時間がかかるので、評価は高いが情報系では出している先輩をあまり見かけなかったからだ。

卒論の時の指導教員は、「日本語論文誌なんて下らない」といいながらも、丁寧に指導してくださった。

自分は、今考えると血迷っているとしか思えないのだが、「卒論先生日本語論文誌を下らないと思っている→ただし、先生名前自分の後ろに付く以上、やはり先生としては見ないわけにはいかないだろう→今回は自分わがまま日本語論文誌にしたいといいだしたのだから、自分単著論文誌を出したら先生責任を負わずに済むのではないか」などと考えてしまい、「この論文単著で出したらどうなるのですか?」と卒論先生に聞いてしまった。

理系では、学生単著で出すのはあり得ない。

文系では、どんなに先生が直したとしても単著で出すのが基本かもしれないが・・・)

当然、卒論先生は怒ってしまった。

自分はすぐに、謝罪のメールを送ったが、それ以上に、自分自身が情けなかった。

卒論先生はせっかく、ご好意で、自分卒業後も自分を指導してくださっていたのに、私はそれを裏切ってしまった。申し訳ない申し訳ない申し訳ない。

僕は裏切り者だ。死んでお詫びしたい。

その日の夜は、本気でそう思った。ただし、「正常な判断が出来ていない」とは感じていたので、一晩寝たら、とりあえず「死んでお詫びしたい」はなくなった。

ただ、申し訳なさと恥ずかしさは残った。

他の人に相談しようにも、誰に言っても「そんなバカげた提案をする君が悪い」という返答しかかえってこなさそうで、誰にも言いだせなかった。

そのまま、ペースを崩して研究がほとんど出来ないまま、1年が過ぎてしまった。論文誌が間に合わなかったので学振も落ちたし、業績が伸びていないので来年はさらに不利になるだろう。この事件だけではなく、自分の怠慢さが招いた結果だと思っている。

ただ、博士に進めないとなると、さらに申し訳が立たないので、今、発作的に、ものすごく申し訳ないと思いながら、ただひたすら修論を書いている。

追記:

その後、この卒論先生とはちゃんと和解論文誌も出しました。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん