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はてなキーワード: ポンヌフの恋人とは

2023-09-01

結局私は好きな人世界ふたりぼっちになりたかった

結論、カラックス映画のようなふたりになりたかった。

はいつもひとりぼっちだった。

一人っ子友達も少なく、中学生の頃からどんどん友達がいなくなっていきなんかよく分からないけど悪者にされたりはぶられたり、はぶられたともだちと一緒に過ごしたりしていた。

本当は2人とも、あの子たちの中に入りたかったのに。

好きな人と、その人の世界はとても開けている

私はとても、とても狭い小部屋に一人でいるような

あるいは大袈裟懲罰房にいるかのような気分になる

1人でお酒を飲んで、1人で過ごす

今も尚かわりなく 休みの日はそんな感じ

昔観た映画ポンヌフの恋人とか、ボーイ・ミーツ・ガールだとか(レオスカラックスの、である)そこでは、2人だけの世界だった、完全に閉鎖的な、社会から何も守られずに溢れた人たちの、孤独幸せがそこにあった

私はそれになりたかった

寂しさを感じないことなんて無理なのだから、私は、世界ふたりぼっちになりたい

好きな人と その人がいればそれでいいと思う

相手がどう思おうが、私には誰もいなかった

孤独さえもふたりで 手を繋いで 生きれたらいいのに

2016-12-04

この世界の片隅に」は橋の物語

この世界の片隅に」は橋の物語なんだよね。

ほら、「ポンヌフの恋人たち」とか、

今年最大のヒットを飛ばし数寄屋橋での男女のすれ違いを描いたメロドラマ(違う)とか、

橋を舞台にしたラブストーリーってあるよね。

すずと周作は幼少期に広島の橋で出会って、嫁ぎ先の呉の橋の上で語らい、

最後出会い場所に戻って愛を確認する。

シンプルロマンスだなあと思うだけど、ここで広島の橋に注目したい。

この橋はストーリーには出てこないけど、昭和15年に橋の形がT型に改修されるんだ。

で、その目立つT字型が徒となり、エノラ・ゲイはこの橋を標的に原子爆弾を投下した。

この世界の片隅に

とんでもない、二人のラブロマンス舞台広島惨禍の中心地だ。

でも、この橋は原爆のすさまじい熱線と爆風に耐え、破壊はされたものの落橋しなかったんだ。

終戦後の橋の上で、周作は「この街もわしらももうあの頃にはもどらん 変わり続けて行くんじゃろうが」

すずは「この世界の片隅にうちを見つけてくれて、ありがとう」と、二人は爆心地の方角を見ながら語り合う。

昭和20年8月6日に途方もない悲劇を背負った橋は、

このささやか物語の中で戦争が始まる前から縁を紡ぎ、終戦後に夫婦の絆を深めた場所に選ばれたことで

本来持っていた名前意味を取り戻したのではないかな。

なんでかって言うと、あの橋の名前は「相生橋」と言う名前なんだ。

夫婦が共に年をとるまで長生きする」という意味の。

 
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