2024-09-12

牛丼百人一首(完全版)

秋の田の かりほと牛の 客はあらみ わが丼は 汁にぬれつつ(天丼天皇

牛丼屋に入ると秋の穫りたて新米だった、だが客たちは荒ぶっている、忙しいのだろう、急いで盛った丼に汁がこぼれてて手が汚れた、俗世の民たちの力強い生き様を喜び新米店員頑張れの歌

田子の浦にうちいでて見れぬ白米の 肉の高嶺に紅はふりつつ(山牛赤人

恋に敗れ田子の浦を傷心旅行中、肉山で米が見えない素晴らしい牛丼出会えた、私は感動のあまり紅生姜たっぷり乗せて食った、明日から頑張ろう

奥山に 紅葉みわけ 鳴く牛の声きく時ぞ 客は悲しき (牛丸太夫)

落ち葉の積もる山奥のド田舎を歩いていると、腹が減りようやく見つけた牛丼屋に入り、いつもの並&卵を食していると、どこかしらから牛の鳴き声が聞こえてきてなんか罪悪感を覚えた、モォーモォー鳴いてるし、ゴメンて

かさかさの わたせる箸を おく丼の 白きを見れば 朝があける(Chu♡なゴーン家持)

オールで遊び疲れ牛丼を食うた、汁一滴も残らぬ乾いた丼に渡し箸、行儀が悪い

一息ついて外を見れば夜が明けてきた、そういえば肌もカサカサだわ、不健康だわ

こんな人生で良いのだろうかと悩む様

牛の香が うつりにけりな いたづらに わが腹世にふる デブにせしまに (小野小町(女))

街を歩いていると牛丼匂いがしてきた、誘われてる、悪い誘い、食いたい、

だが自分の腹を見ると肥満

散々牛丼を食い散らかしてこうなったんだなあと反省、だが食う

これやこの 行くも帰るも 別れては 牛も鰻も 大阪の店 (蛸丸)

休みエレベーターを待っているとこれからランチに行く人、ズルして早飯で戻ってきた人と別れすれ違う、みな牛丼を食ったのだろう、奮発してうな重だろうか、僕はなにを食べようか、ワクワ

それにしても大阪支店ガバナンスヌルすぎね?大阪気質か?

東京本社では平社員早飯とかありえないんですけど、という心情

君がため 春の野に出でて 牛をつむ 我が衣手に 雪はふりつつ (親光孝天皇

親父(君)が牛丼買ってこいつーて、寒いから嫌だと断ったのに、もう春だと押し切られ、まぁこれも親孝行かと諦めて渋々出かけたら案の定コートに雪が積もる、

ありえねぇ、チャリの前カゴに詰んだ牛丼を眺めるとイライラする、Uberにすればよかった

千早ぶる 注文もきかず なみたまご 水くれなゐに 牛がくるとは (ざいはらぎょうへいあさしん何故か変換できない

仕事が忙しくランチタイムを逃し、ようやく仕事が片付いて飯に向かう、腹がすきすぎて大急ぎで吉野家に駆け込み、注文を聞かれる前に「並と卵!」とオーダーしたった

まりの形相に店員は驚いたのだろう水を出すのも忘れ、先に牛丼が来た、お水ちょーだい

住の江の 岸による店 夜さへや 夢の通ひ路 人目よくらむ (Toshi

住之江競艇場ナイトレースで大博打を打ったら負けた

夢破れ打ちひしがれた帰り道に海岸沿いの牛丼屋に入った

ふと見た窓の外には大勝ちした客がおり目眩がした

難波馬 みじかき夢の ふしの間も あはでこの世を 過ぐして牛や (Isse feat. Toshi

昨日の住之江競艇に懲りずに難波ウインズ競馬で大博打、夢は一瞬で散った

哀れすぎてこの世を去りたい、だが牛丼を食う、すぐ忘れて元気になった

わびぬれば 今はた同じ 難波MIO着いたけど 牛無理とぞ思ふ (Shin feat. Toshi

昨日の難波ウインズを妻に詫びたが、結局今日も懲りずに難波ウインズでまた負けた

電車賃も使い果たしトボトボ歩いて帰る、ようやく天王寺MIOに着いたが

今日牛丼を食う金も無い、牛丼屋の明かりが切ない、おうちにも帰りたくない、はぁ、怒られる

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