2024-06-18

東京の方を見て商売する時代は終わった

地方に住んでる人間としては、東京に物を出荷する商売は縮小する段階に入ったと感じている。

韓国中国はもちろん、最近東南アジア諸国購買力も高まってきている。

円安の影響もあって、東京企業相手商売関税やら輸送費やらを差し引いて考えても旨味が減ってきている。

これまでは日本の中で一番購買力のある東京に出荷する事が地方にとっての一番儲かるルートになっていたが、東京が一番の選択肢ではなくなりつつある事を実感している。

もちろん東京企業相手の方が言葉や商習慣が通じるというメリットはある。

海外企業との言葉ニュアンスの取り違いや商習慣の違いによるトラブルは避けられない。

それでも東京企業との取引は今後減っていくと思う。

別に東京企業に限った話ではなく日本企業全体に言える事だが、デフレ時代が長すぎて物は買い叩くものサービス無料で行うものという意識が強すぎる。

その上、東京企業大企業でなくとも「お前たち田舎者商品東京会社がわざわざ買ってやってるんだぞ(だから安くしろ)」という態度を隠そうともしない企業が多すぎるのだ。

それに対して円安の事を考慮したとしても中韓東南アジア企業の方が金払いが良い。

もちろん金を積んで無理を言ってくる事も多いが、金も払わないのに無理を言ってくる東京企業より遥かにマシだ。

韓国人は彼らの独特なプライド配慮する必要があって面倒臭いし、中国人の抜け目のなさにしてやられる事はある。

東南アジア諸国はそれぞれの国の地域対立の事を考えた付き合いが必要だったり、宗教絡みのトラブルもある。

しかしそれは日本相手商売でも似たようなもので、要はそれに慣れているか否かの違いでしかない。

そして商売を続けていけば、いずれ慣れる日が来るだろう。

果たして東京に住んでいる人々はその事に対する危機感をどれほど持っているのだろうか?

関東平野は広いからその気になれば首都圏で全て賄える」「地方から買わなくとも輸入すればいい」

とでも考えているのだろうか?

これまでは東京日本で一番の消費地であり、その購買力地方人間は頭を下げてきた。

東京に出荷する事が一番儲かるルートだったからだ。

だが円安がこれからも進むのであれば、相対的東京という都市購買力は目減りしていくだろう。

消費地としての魅力が減少した東京にこれまでの様に人が集まるだろうか?

地方民として地方から若者が居なくなる事は避けられないと思う。

能力的にも日本産業構造的にも、地方大企業が生まれる要素がないからだ。

しかしこれから若者達は海外移住を目指す時代になっていくのではないだろうか?

それに対する危機感東京に住む人々はどの程度持っているだろう?

個人的には知事選でその辺りの話題が争点にならない辺り、あまり危機感は無さそうだなと感じている。

  • ようやく東京並の考えになったか。 地方こそ国内での地理的な不利をすっ飛ばせる世界市場に打って出るべきなのに、実際には世界に売りに行くのは東京人や巨大資本ばかりなのが日本...

  • 幕末かな?

  • 天皇陛下に献上する地方の名産品作ってる人も正直うぜえって思ってんのかな

  • 海外市場の方が夢があるなんかあたり前 市場はその国の力、当然他の国の市場に依存してる商売の立場は弱い 日米貿易摩擦って知ってるか?中国でもモノ売れば、なんで工場を作らない...

  • 10数年前初めて九州にを訪れた際、中国語ハングルの併記が多くて(東京も多いけどそれ以上に)アジアの方を向いているっていうのをすごく感じたよ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん