ネットの一部では映画の公式アカウントがバーベンハイマーミームに対して迂闊な反応をした事が盛り上がっている。
ただ、個人的にはそれに対してワーナーは十分に謝罪も行ったと思うしこれ以上企業の経済活動として批判されるような物は無いと思う。
……一方で映画「バービー」が熱を失ってしまったという問題は解決してないとも言えるのだが
映画に限らず小説や漫画やアニメやゲームなどどれも作品にはメッセージが込められがちだ。
私達は作品のメッセージを脳回路の中の単なる理性でしか無い部分で自分の解釈を行った上で受け取る事もあるけど
メッセージはしばしば理性回路など突き抜けて楔のように脳に深く刻まれる事がある。
しん次元クレヨンしんちゃんみたいなメッセージがわざとらしく伝え方が下手くそな映画だと熱が無かったりするが
映画「バービー」のメッセージは熱を持って脳に刻まれていたかもしれない。
しかし私を含めバーベンハイマー騒動を見た日本人の一部は映画「バービー」のメッセージを直接脳に刻みつける事はできそうにない。
映画が公式にバーベンハイマーのロクでも無いコラージュに乗っかってしまった、その残念な事実と並列させながら「バービー」のメッセージを解釈する事しか出来ないだろう。
一応自分は作品のメッセージというのはそこまで重要な物と考えてる訳じゃない。
映画「君たちはどう生きるか」の前に「バービー」の予告がやってたけど、何か話のやり取りを楽しむ事は出来そうな感じだったし
メッセージの込め方の巧みさに感心出来るだろうから日曜に見に行きたいとは思ってはいる。
ただメッセージが重要だと思ってて尚且つワーナーのバーベンハイマー騒動を否定的に見てる人ってこの映画を見る価値あるの?とは思う。
熱の伝わらない映画を単なる理性回路を使ってメッセージを受け取る事になるなら
映画なんて見ないでインターネットで似たような主張してる記事とか読んでもだいたい同じ受け取り経験になるのでは無いだろうか。
メッセージを重要視する人がそんな体験に1000円~2000円くらいのお金を払う価値ってあるんだろうか。
…まぁメッセージが存在する事自体を重要視する人達もいる。そういう人達は熱を受け取れない事なんてどうでもいいかもしれない。
反・反核な保守層への忖度でオッペンハイマーが放映されない方がずっとヤバい…だの
男性中心的な運営体制のワーナーの宣伝部門が「バービー」をアメリカ中心的で軽薄な手法で商品化しようとした…だの
自分に都合の良いメッセージを並列させれば熱の問題なんてどうでも良くなりながら映画を見れるだろう。
もし監督もしくはワーナー本社がバーベンハイマーミームの中のロクでも無いコラージュに対して必死に抗議してれば
「バービー」の熱はあったのかもしれないが、今となっては意味のない考えだろう。
バーベンハイマー騒動を否定的に受け取っている人に対して「バービー」が熱を取り戻すにはどうすればいいだろう?
とにかく日本人がバーベンハイマーミームに対して熱を持って徹底的に抗議してワーナーサイドに熱が伝わって
ワーナーや監督が抗議から受け取った熱と同等の熱でもって「バービー」について語り