2023-03-14

プラストローを紙ストローにするような運動日本では逆に環境破壊になる

プラスチックごみを減らすと確かに環境負荷は減るが、こと日本於いては慎重にならなければならない。

表題理由を真っ先に述べてしまうと、日本東京ゴミ最終処分場問題というものを抱えているためだ。

 

簡単に言えば「東京ゴミを燃やして圧縮した灰(スラグ)を捨てる場所」が後20年程度で埋まってしまう。

数年は地方にスラグを回すことでなんとかなるだろうが、限界は早い。

そうなるとどうなるかと言えば、めちゃくちゃ金がかかるし搾取的で倫理的にも批難されそうな「外国ゴミを持っていく」か、「新たに自然破壊埋立地を作る」の二択が発生する。

 

現状としては日本は手をこまねいており、この2つに向かって突き進んでいるというのが大まかな問題である

 

マイクロプラスチック問題も深刻ではあるが、この2つはそれらを遥かに上回る環境破壊が発生するため本末転倒だ。

 

もちろんプラスチックごみを減らした上で発生したゴミリサイクルするという形ならば問題はない。

しかし、マクドナルドを例に見てみればプラスチックを紙ストローに変えたものの、それらは特に分別されることもなく燃えるゴミとして処理されている。

 

現状としては「とりあえずプラごみ減らせば良いんでしょ」という教義的な愚かしさがあるのは否めない。

 

ここから鑑みるに、「とりあえずプラスチック減らせばいいや」という動きは巨大なゴミ処分場を用意できる大陸米国型の、ある種余裕の上で成り立っている論理しかなく、

我々のような島国特に最終処分場問題を抱える日本においては「焼却するゴミの量を減らす」というテーマに沿わなければ全くの逆効果であり環境破壊を早めてしまうと言える。

 

要するに「燃えるゴミ」の削減が環境に対してもっと重要課題になり、原材料として再利用する「マテリアルリサイクル」と「ケミカルリサイクル」に力を入れる必要がある。

なぜなら、日本プラスチックリサイクル率の高さというのは実際には燃やして燃料としてリサイクルしているためであり、結局スラグが出ているからだ。

 

プラスチック削減をするにしても、「とりあえず紙ストローにしてみました」というようなものではほぼ逆効果に近い。

削減したならしたで「原材料として再利用できる形して、スラグを減らしました」にならなければ意味がないと言える。

 

例えば全国で画一的で細かいゴミ分別を行い、それらの原料化やリサイクル原料を用いた製品には補助金や減税などをかけて早急に浸透させるなど抜本的な改革必要となる。

一般的な15種類程度の分別では足りない。

上勝町のような分別人口が多くなると難しいだろうが、志布志市並の分別をした上で原材料再利用に更に力を入れ、スラグ自体を削減していかなければならない。

もちろんスラグ再利用研究も最重要課題の一つとなる。

 

更にマテリアルリサイクルケミカルリサイクル他国より力を入れて成功することは、楽観的な憶測ではあるが国際社会でも優位に立ちやすいと考えられる。

環境を守る」という技術最先端を走ることの優位性はなんとなくわかるだろう。

 

プラスチックごみを減らすということは確かに環境問題において大切だが、こと日本においてはスラグの発生量に気を配りながら運用しなければ環境を大きく破壊してしまうという話。

  • どうせ日本が優位になったら環境保護とか放り出すんだろあいつらは

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