2023-02-11

東大卒の先天性心疾患持ちだが、我々の前でマスクを外す人間は我々の生まれてくる価値否定する人間だと思う

自分は先天性心疾患だ。人口の1/2000で生まれてくる。自分病気幼児のうちに手術しなければ、ほぼ100%死ぬ。手術しても全回復はせず、一生心臓ケア必要になる。しかし、見た目は健常者にしか見えない。新型コロナウイルス感染すれば重症化し、死亡確率もぐんと上がる。もう5回、ちゃんワクチンも打った。心房中隔欠損でも心室中隔欠損でもファロー四徴症でもなく、もっと重いやつ。

我々のように、見た目健常者と同じなのに変な病気を持っている人間配慮するのが面倒くさいと社会で思われていることはよく知っている。そういう人間が、存在自体迷惑だ」、「生まれてこなければいいのに」と思われていることもよく知っている。少しでも生きる価値がある人間になりたいと思って、東大理Ⅰに入り、そのまま東大の院に行って、コロナ禍のだいぶ前に修了して就職した。オリ合宿とか進振りとか同クラとか他クラス聴講とかシケ対とか、懐かしい東大用語も知っている。

価値がある人間になれた、コロナ禍前はそう思っていた。他の基礎疾患者と違って、我々は不摂生で基礎疾患者になったわけではない。変な病気を持って生まれ申し訳ないと正しく思っている一方で、本来なら死ぬはずだった自分を手術して直したのも日本社会なので、日本社会で「生きる価値ある」と思ってもらえる東大を出れば、日本社会に「生きる価値がある人間だ」と思ってもらえると信じていた。

3月13日からマスクを外すのが個人自由になった。俺の前でもマスクを外す奴がたくさん出てくるだろう。もちろん、基礎疾患者であることを伝えれば、マスクを着けてもらえるだろうが、嫌な顔をされるだろう。嫌な顔をするという事は、やはり、「人口の1/2000だか何か知らないが、変な病気を持って生まれてきやがって、東大を出たぐらいで生きる価値があると思いあがるなよ」という風に、内心では思っているという事なのだと思う。人口の1/100は何らかの心疾患を持って生まれてくる。マスクを外して歩けば、普通に心臓患者とすれ違うことぐらい、ちゃん義務教育を出ていればわかるはずなのに、マスクを外すという事は、「先天性心臓患者など生まれてくる価値がない」と思っている差別主義者だという事なのだろう。

少なくとも自分はそう思っている。だから自分の前でマスクを外した人間を記録しておき、自分感染重症化したら、「僕の生きる価値を認めなかった差別主義リスト」として、Facebookにでも一覧を公開しようと思う。

どのみち、我々先天性心疾患を持って生まれてくる人間は、何をやっても「生まれてこないほうがいいのに」と社会から迷惑に思われており、存在が軽視されているのだから名前の一覧が公開されようが何だろうが大して問題ないだろう。99%の人間は健常者として生まれてくるのだから、やろうと思えば憲法改正でも何でもやって、そもそも、法的に我々が人間ではないという事にすることも理論的には可能だ。実際、つい80年ほど前は、そういう社会だった。この80年、たまたま運が良く、我々の生きる権利を認めてくれただけで、我々が迷惑存在であることには変わりないので、ちょっと時間がたてば逆戻りしてもおかしくない。

岸田首相開成卒で東大3回受験して落ちて早稲田法学部合格から東大卒の基礎疾患者の生きる価値は認めなかったという事なのだろう。

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