[メモ]アザラシとかアシカとか海の哺乳類の見分け方

2023-01-09

寒い海にいて、水中生活に適応していて、身体は流線形。

四肢がヒレみたいになっている。

鰭脚類は目なのか科なのか、そもそも分類群としてそもそも認めていいのかで揉めている。

分類は次の通り。

長い牙がある→セイウチ(walrus)
前足が発達している、前足が左右同時に動く。前足で上体を起こして移動できる。耳たぶがある→アシカ(sea lion)
- アシカの仲間だけど毛がふさふさ。→オットセイ(fur seal)
- でかい。→トド(Steller sea lion, northern sea lion)
- アシカ科だがトドほどでかくはない。→オタリア(otalia)
  - 鰭脚類にしてはめずらしく南米沿岸に住んでいる。
後ろ足が発達している。陸では前身の蠕動運動で動く。より水中に適応している。耳は穴があるだけ。→アザラシ(seal)

水中生活に適応して前脚が鰭になっている。後ろ脚は退化し胴体に隠れてしまっている。鰭脚類を見た目が似ているが象に近い仲間。どっちも暖かい地域の浅海に生えるアマモなどの海草類を主なエサとする。

一回り小さい（といっても二メートル半から三メートル）、尾びれが三角形、爪やひじがある、牙がある、口が下向き、皮膚がなめらか→ジュゴン(dugong)
- インド洋から太平洋のあたたかい海にいる。沖縄にもいる。1種。
一回り大きい（三メートルから四メートル）、尾びれがうちわやしゃもじっぽくて丸い、爪とひじがある、牙がない、口が上向き、皮膚が硬い→マナティ(manatee)
- アメリカ東海岸、アフリカ西海岸の汽水域、アマゾン川にいる。3種。

あしかポケモンのパウワウがあしかポケモン（！）のジュゴンに進化するのはかなり無理がある。ただ、テッポウオがオクタンになるのはもう脊椎動物でさえなくなっているので気にしてもしょうがない。

食肉目イタチ科ラッコ属の生き物。ぼのぼのもラッコだが、実はラッコはアニメみたいに直立しては動けない。北太平洋の寒い海に暮らす。陸上に上がることはまれ。歩けないのはそれも理由。

体毛は哺乳類一密生している。過剰な塩分を排泄するために、カワウソの二倍の大きさの腎臓を持つ。

よく似ているカワウソは食肉目イタチ科カワウソ亜科で、陸上でも水中でも生きることができる。

ビーバーは齧歯目ビーバー科ビーバー属で、全く違う種類の生き物。

その他のイタチの仲間は挙げるのは面倒なので筒井康隆「虚航船団」参照。

基本的に大きさでクジラといるかを呼び分けている。

実際、系統を見るとこうなる。

要するに、イルカという名前の生き物があちこちに別れている。

イルカは英語でdolphinで、これは古代ギリシア語のδελφίς(delphís)に由来する。さらにさかのぼるとδελφύς (delphús)「子宮」にたどり着く。

一方、古英語ではmereswinと呼ぶ。Mereは「海」、‎ 「swīn」は「豚」※であり、奇しくも日本語の「海豚」と一致する。

※今でも豚インフルエンザのことを「swine flu」という。

ドイツ語でも「swine」。