題の通りのことがあった後の女側の後悔の話。
ひとつの大きな後悔であり、
ひとつの教訓。
自分への教訓もそうだし、この記事のことが起こる前の自分と同じ思考を持った女たちへの教訓。
男(30って言っていた)
女(筆者。20代)
お笑い見に行ったり、映画見に行ったり、街をブラついたりした。
ついつい楽しくて、帰りの電車が家の最寄り駅に着く頃には深夜だった。
私は不覚にも、その電車で自分の最寄り駅を1駅寝過ごしてしまった。
折り返しの電車は生きていなかった。
深夜とはいえ、1駅。
貯金が心もとない私は、タクシーの深夜料金と天秤にかけた結果、夜道を歩いて帰ることを選んだ。
早速その駅で、駅から家までの経路を調べていた。
すると、一人の男が声をかけてきた。
その男の話。
会社の飲み会で、見知らぬ土地の飲み屋で飲んで、そこから帰ろうとしたところ、どうやら寝過ごしてしまったらしく、いろいろ調べながら、男にとっては見知らぬ駅(私が寝過ごしたその駅)へやってきたところ、その駅の終電も終わってしまったという状況。
男は私に、前記の自分の置かれた絶望的な状況を話し、どうしたらいいのかと相談を持ちかけられた。
私はとりあえず、男が目指したい駅への乗り換え経路、始発の時間等を調べた。
4時頃まで電車は運転しないことを告げると、男が「泊めて欲しい」と言ってきた。
今思えばもっと完全に拒否すればよかったとは思うけれど、その時の私が瞬発的に取った拒絶としては精一杯のものだった。
「自分、女なので無理」
「部屋が汚い」
「寝る場所がない」
けれど、男も絶望の縁に立たされているため、なかなか引き下がらなかった。
男は懇願しながら私の手首をつかみ、肩を組み始めた。
その時点で交番につきだす思考はあった。なんなら交番の場所知ってたし。
なので脅迫した。
男はあっさり手を引っこめて、謝罪した。
その時点で自分は瞬時に
(寝床問題さえ解消されれば、大丈夫になる程度にはまともな思考なのか??)
と認識した。
私は、泊めることを承諾してしまった。
してしまった。
本当にアホだったと思う。
なんなら脅迫なんて甘っちょろかった。
そのまま足で交番行けばよかった。
絶望に立たされてる人を犯罪者にしてしまうことを戸惑った結果、脅迫で留めてしまった。
今思えば、訴えはしないけれど、何とかして欲しいって言って、警察に引き取って貰うだけでも平和に治まったのに。
ただ、私は見目も良くないし、
いくら女とはいえ、自分はそういう被害には遭遇しないだろうと。思っていた。
私は男と家までの道を歩き始めた。
道中「シャワーも使わせて欲しい」という願いも何度かされたがそれは死守した。
酔い醒ましに水を買いたいという男とコンビニに寄った。
家につき、男の寝場所を作り、そこに寝かせた。
と言われたが、気にした。すごく気にした。
眠れなかった。
いつ起きるか分からない見知らぬ男が眠っている中、眠りこけようという発想に至るほどのアホはなかった。
私は最寄り駅への道を伝え、男はサッと帰っていった。
ここまで読んだ人の感想としては
「なんだ、何も無かったのか」
「何もなくてよかったね」
という感想が多いのかもしれない。
けれど、何もなかったはずの私に残っているのは、
眠れなかった恐怖感。
見知らぬ男が自分の最寄り駅から家までの道を知っているという事実。
今、私は後悔している。
多分、この時の私以外にもいると思う。
自意識過剰だよね。
みたいな考えの女たちが。
けど、その思考は、出来事として直面した時に、正常な判断の邪魔をする。
本当に、その橋しか道がないのかをよーく疑って欲しい。
ワイなら声かけられた時点で言葉わからないふりして逃げてコンビニに駆け込むわ。
良いことしたけど負担や恐怖心の不快さの方が大きかったから後悔したってこと? 何もされなかったならそれは泊めるって決めた自分の方が悪くね……
うん、まあ、酔いとその場のノリって色々あるよね。 ご無事で何よりです。 つよいきもちで