年収400万のSEで仕事は別に楽しくもないし辛くもない。就職で東京に出てきた。
社会人2年目のときに大学の時の友達が偶然東京に来ていて秋葉原で飲んだときに、道端のコンカフェ嬢を見かけて、悪ノリでコンカフェに行ったのがきっかけだった。
昔からアイドル系のコンテンツはあんまり馴染みがなくてあの時も友達との悪ノリでいっただけだった。
そこで推しメンにハマった。
推しメンはすごく美人っていうわけなんじゃないけど、愛嬌がある子で話してて全然緊張しないっていうかすごく普通に話が盛り上がる子で、正直女性と会話してこんなに楽しかったことなかった。学生の頃から女性が苦手だった。
最後にTwitter交換してお礼のDMもらってすごい嬉しかった。かわいい女の子とDMできるっていうのがすげえ嬉しかった。営業とはわかってても、こんなことあるんだって思った。
そっから毎週通うようになった。チェキとか含めて毎回8000円ぐらい使ってる。月4-5万ぐらいには抑えるように気をつけてる。
コンカフェにハマる前は、土日は基本的にやることはなくて、たまった家事を適当にこなした後に、ソシャゲをやったりネットフリックスをぼーっとみて時間を潰していた。
けど、コンカフェにハマってからは基本的にコンカフェに行ってた。推しがTwitterで俺のことをツイートしてくれてるときはすげえ嬉しいし、一軍女子みたいな女の子が俺と会話してくれて、俺のことを覚えてくれているだけで全然うれしい。毎週土日になっても特にやることなくてぼーっとしてたところに、コンカフェに行く予定ができてから正直人生にメリハリができた。美容院に行くようにもなったし、服屋にもちゃんと行くようになった。正直推しメンで人生救われてる。平日も推しメンに会う日まで頑張ろうっていう気持ちで働いてる。
でも、推しはもうじき多分店を辞める。ていうかそもそもコンカフェ嬢はすげえさっさとやめる。推しメン以外にも推しを作ってた時期があるけどさっさと辞めていって推しが自然消滅した。1年以上ちゃんと働いている推しはすごい真面目だと思うし俺がちゃんといい客になって応援したいと思ってる。
でも推しはやめるんだよな。
別に結婚してくれるとは思ってないし、店外でデートしてくれとかセックスできるとかは思ってない。流石にこんなに可愛い推しに彼氏がいない訳なんてないんだろうなってのはわかってる。
あと、これまで使った額を計算すると嫌な気持ちになるから計算してないけど、うっすらいくら使ったかはなんとなくわかってて、正直後悔している気持ちもあったりする。この時間使ってマッチングアプリとかやればちゃんと彼女とかできたのかなって思う。コンカフェに行った大学の友達も付き合って3年の彼女ともうすぐ結婚するらしい。
推しがいなければ俺の人生は死んでたんだけど、推しメンに結構なお金と時間を使って、何やってるんだろうという気持ちにはなる。
ソシャゲしてネトフリ見てるだけのゴミ人生より輝いてるよ