2022-04-06

anond:20220406205000

幼女の無敵戦士リアルからかけ離れた存在子供を守る義務を逃れたいとか、大人の女は認めたくないとか、女性男性を楽しませてくれとか、ある種の男性特有の意識を取り込んでできた造作物に思える。全くけしからん!」

しかし一方でそうした傾向には歴史がある。トウェインのトム・ソーヤー少年は、当時最新鋭の蒸気船を紹介しつつ、海難事故の際に行われる保険裁判のような大人世界活躍する。トウェインの筆名もまた海上産業する由来である。次いで英国スティーブンソン『宝島』は父を失った少年が、最新鋭のマスケット銃舞台背景当時)を使う貴族たちと共に戦う。さらに次のトウェインハックルベリー少年は、利子という概念を語り、また奴隷人間化を行う。もちろん大量生産時代の初期には金融街は、奴隷消費者に変える必要があった。

日本においては「少年探偵団」や「冒険ダン吉」などが代表的である漫画の普及により次第に視覚的部分が強調された。そこでショタだ、フェミの敵だといった議論がなされているわけであるが、少年少女作品は、そもそも主題主人公属性ではなく、舞台背景であろう。主人公は読者が受け入れ易い、無垢で毒のないお菓子のような存在として置かれることは常である。そして彼らが読者を戦争金融貿易教育産業サービススポーツ産業といった、いわば腹黒な社会システムに誘なうが、読者は主人公体験自分の疑似体験としがちなので、その社会システム否定し難くなるのである。したがって主人公属性とは、ある種のプロパガンダ進行役に過ぎないと言えよう。

という博士ごっこゲーム

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