2020-05-27

母のブログを見てしまった

自分IT系職業。なので家族からはどうも「きかいにくわしい」というデカい括りで頼りにされる。

この書き込みを見ている層には大体分かってもらえると思うが、いくら職業IT系とはいえ「きかいにくわしい」訳ではない。知ってることしか知らない。

そしてプログラミング言語や開発の知識は、一般家庭のごく一般的な用途で「きかい」を使う際にほぼ役立たないことについても共感してくれるはずだ。

Androidスマホを使う人間iPhone機能について問われても困るし、利用したことのないWebサービスの特徴を何も見ずに答えることなど出来やしないのだが……。

さて、この度母から受けた以来は「ブログを開設してみたい」というものだった。

困ったことに〇〇年前に自分が利用していたブログサービスはサ終したので、大まかな要領こそ分かるが詳細を細かに聞かれてもなんも答えられない。

そしてエンタキー1つ押すのにビビり散らかす母である、付きっ切りでブログの開設を手伝ってやったわけだ。

……でもその際、ブログドメインを見てしまった。

から後日、好奇心に駆られてアクセスしてしまったのだ。まるで子の日記を覗く母親のようだ。

記憶していたドメインから検索をかけたらすぐに見つかった。

それがパンドラの箱とも知らずに。

森の中にいるようなナチュラルなヘッダー画像

非科学的なワードが連なるブログタイトル。

流行りでもない絵文字をところどころに挿入した、いわゆる昭和的な文体

2行に1回は書かれた「愛」という単語

記事最後に綴られる、「神に感謝」。

顔を覆った。精神的な理由吐き気がするというのはこういう感じかと分かった。

数日前の記事に「セミナーに行った」と書いてあった。用事があると行先も告げずに出て行った日だった。

また別の日の記事に「子供と話しました」という内容の話があった。

兄弟もいるが、そこで語られている子供というのは、どう見ても自分の事だった。

会話内容自体は心当たりがあったが、自分が思ったもの全然違うものになっていた。自分が喋ったことが曲解曲解を重ねたような形でつづられていた。

深いため息を吐いてブラウザを閉じる。

最近始めたばかりのこんなブログだ、恐らくアクセスカウンターもそう沢山回るまい。

明日母はきっと訪問者数の解析でも見て、誰かが見てくれたんだと喜ぶのだろうな。

  • おまえはまだいいよ 俺の母親なんてオフパコして恋愛小説出版した ちな自費出版じゃない

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん