2020-02-13

墓まで持っていく

若い頃、悪いことは色々やった。

何年も前に増田でその中でも最も軽い方のエピソードを書いたら、ブクマコメ等で「社会ゴミ」「死ね」「同じ空気を吸いたくない」「今どんな顔して生きてるんだ」と袋叩きにされた。記憶で書いてるので実際は少し違ったかもしれない。

そういう反応になることは分かってはいた。分かってはいたか増田しか書いてないし、軽い話にしたのだ。

日本にも下層はあるし、あなたの隣人が善良な大人に見えていても昔どんなことをやっていたのかはわからない。

恐ろしくなっただろうか?

まれと親の所得学歴で住む街を分け、エリートだけで暮らしたいと思うだろうか?

それが可能であるならそうされても構わないと私は思う。何をするかわからない獣と共に住むなんてありえない、そう思うのは当然だろうから

下層のそういう生き方をしてきた人間はそうでない人間に同程度の思考能力のある生物とさえ思われていない可能性がある。だからこそ、うまく紛れていればそうそうバレることもないのだが。

まれ選択できないし、子供時代にそこを抜け出す手段は下層であるほど無いに等しい。上層であれば良質の情報教育が与えられ子供にも発言権があり機会と努力次第で行きたい所に行けるから、下層の子供がその地位に甘んじているのが能力努力の足りなさ故と思われるだろうと想像する。互いに想像力が及ばない。私も上層の価値観というものは本当の意味では一生わからない。

幸運か、社会にとっては不幸か。インターネット恩恵により、私はまあまあ普通の育ちの人間のふりをするための知見を得て、ネットがなければ対等に接することもなかっただろう層の人々と交流する。

一年に数度かは考えるのだ。

もし昔のことをこの人達が知ったらどんな反応をするのだろうかと。谷の底を覗きたい好奇心背中を押すも、最も柔らかめな反応であっても「昔ワルだったとかかっこいいとでも思ってるの?ありえんわ」あたりだろうことを想像すると、この危険チャレンジと得られる経験とこれからデメリットの割の合わなさにすぐに考えを捨てる事になる。実際はそんな軽い言葉を投げかけてくれる人などまず残らないだろう。今の人間関係を全て破壊するくらいの覚悟があれば、語ってもよいかもしれない。

そうする理由は全くないので、恐らく墓まで抱えて持って行くんだろうなと思う。

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