2019-05-21

日本には人権があるから

在華坊氏のエントリホッテントリになっている

日本人観光客中国大陸)に行かない問題 http://zaikabou.hatenablog.com/

内容は面白かったし、特にケチをつけたいわけではない。

それより俺は反応の方が気になった。

中国には人権がないか行きたくない」という反応。

これも別に反論したいわけじゃない。

まあそりゃネックに感じる人もいるよね、って感じ。

いざとなったら危なそうだし、怖いし、そこを挽回する材料はない。

じゃあ結局何だ、というとこういう話をみると連想して思い出す話があるからちょっと聞いてほしいなってだけ。

あれは20数年前、俺は小学校の3・4年だったと思う。

ごく普通小学校生活に、ある日転入生がやってきた。

これが強烈なインパクトだった。

カーキ色の人民服をぴっちり着こなし、頭には人民帽、表情は同じ小学生ながら今にも敬礼しそうなほど固く引き締まったもの

そこには当時思い描きやす中国人そのものがいたのだ。

余りにも異質で、教室も静まり返った。

の子名前はもう忘れてしまった。

俺ら小学生は驚きと物珍しさに包まれた後、彼をからかう気持ちがわいてきた。

具体的に言うと、帽子取ったんだな。

よく小学校いじめである「へいパスパース」ってやつ。あれをやったわけだ。

当然許されないことだし、彼も怒りの形相で俺らを追いかけてきた。

確かそれをやったのは俺を含め4~5人。

全員でからかいながら逃げ回っていた。

最終的にそれは屋上まで続いた。

そこでは屋上解放されてたんだな。

屋上まで逃げた卑劣な俺たちは、屋上につながるドアを彼が入る前にバタンと閉めた。

当然彼は怒りのまま、俺たちの方を見ている。

ここで記憶はいつも途切れている。

最終的に大人の誰かがやってきて、怒られつつ俺らは帽子を返したはずである

ただ、子供のしたことで時代もあるとかを考えても、これは「人権が一応ある国」でやっていいことだったのだろうか。

これはやった俺が悪い話で、ほかの日本国民に罪はない。

でも「人権がない国と違い、ある国では」の前フリがあるとこれを思い出して仕方ない。

あるよ、あるけどない所よりひどい目にあわされることもままあるよ。

ってかお前がやったろ?

記憶からいつも怒られる思いがするのだ。

欧米での有色人種日本人含む)差別の話を見ても思いだす。

あるだけで胸を張ってるけど、いつも人権相応の待遇が得られるのかな

ないだけで怖いけど、そこにいる人や社会は必ず唾棄すべきものたちのみなのかな

多分今日も俺は記憶に怒られる。

僕が差別した彼と、ドア一枚隔てて被害者卑劣加害者になって隔離した記憶に謝り続けるしかない。

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