俺はアラフォーで大学卒業からずっとITエンジニアの端くれとして働き続けてきた。
2000年代前半に、2ちゃんねるでブラック企業としてスレが立ったような会社でも働いた。(その頃はまだ、ブラック企業という単語は2ちゃんねる内だけのネットスラングだった。そしてその会社は、ここなんかで堂々と退職報告できるような知名度も社会的地位もある会社ではない)
今の給料は年400ちょいなので、住んでいる場所がかなりの田舎であることを考えても、同年代の中ではかなり少ない方だと理解している。
そんなことはないだろうとも思って「年収偏差値」なるサイトで確認してみたことがあったが、悲しいことに確かな裏付けがなされてしまった。
一方で楽観視している部分もある。
自分の仕事はポータブルなスキルによって成り立っているので、会社がなくなろうが潰れようがその時は他の場所を探せばなんとかなるし、このご時世、ITエンジニアの人材は不足気味だから、(自分の同業者内のランクづけを考えた場合)引く手あまたということはなくても、頑張ればなんらかの仕事にはありつけるだろうと思ってる。
もちろん、そのためには日々の業務の中で新しい技術の取得にも励まなければならない。この時代は流れが速い。古くなっても使える技術とそうでない技術がある。
今の職場は、増田界隈の人々には信じられないような色んな問題があるけど、偶然にも人間関係や業務内容の面では俺基準ではかなり恵まれている。ありがたいことに今まで働いてきた会社での経験の集大成とも言える内容で仕事ができている。
だが、収入について考えた時、世間一般の基準で機械的に俺の立ち位置を見ると、どうしても辛いものがある。いろんなところで年収とか金銭感覚の話題が出てくると、いつも暗い気持ちになってしまう。実際に、何人かいる同年代の友人の中で実質的に一番収入が少ないのは俺だ。