店長とされているおじさん(ビジュアルはちびまる子ちゃんの友蔵)と二人でスタッフルームに詰められている。
おそらく4畳半もないスタッフルームだが、パソコンが2台あり、ぼくはせっせと作業をしている風にこの文章を書いている。
GWだってのに暇である。何が令和だ、こどもの日だ。ぼくには無関係なのである。
エロい事を期待していた、というのは少し語弊がある。
女の子と宜しくしようだなんて考えてなかったし、
かつて利用したことがある風俗店でみた、幻のようなエンターテインメントを演出する”キャスト”になるのだから。
それはもう、メルヘンかつ刺激的な業務内容になるのだろうと思っていた。
実際に身を置いてみると、こんな状態だ。
平成初期に造られたであろうボロボロの建物、狭いプレイルーム。
真っピンクなタオル、漂う香りはイソジンとファブリーズに、タバコくささのエッセンスを交えた様。
働く女の子はみんなどことなく目が虚ろで、偉い人たちは「あいつはGW中がギリかなw」とか話している。
商品は磨耗して扱いが雑になる、新人は大切に育てるが、それもベルトコンベアーに流れるが如く、磨耗していく。
バックレる女の子たち、予約して楽しみにしていたお客さんに頭を下げながら「これだから風俗は」と愚痴をこぼす大人たち。
元気な新人の女の子は口を開くたびホストの彼氏との近況を報告してくる。歯が汚え。ホスト行く前に歯医者行け。
働く様になって一週間が経ち、仕事も覚え、だいたい一人で店を回せる様にはなってきたが
たまに内面が大人に成長しないメンタルピーターパンの様な人は多く見かけるが、
ネバーランドでもない。
鯔のつまり、何が言いたいかというと、風俗店で働くという事はあんまり楽しくなかったよ、という事である。
比較的自分は女の子とコミュニケーションは取れる方だと自負しているが、それにしても楽しくない。
そんなの当たり前だろ…としか思えないんだが 何でディズニーリゾートなどと妄想できるのか…
お兄さん、夢の演出者になってくれてほんとにありがとう おかげで僕は金銭を対価に白昼夢を見ることがでくる 昼間の夢の国だってキャストはパワハラ暴力だし、着ぐるみの下は残酷...