2019-04-24

学会の意義】研究室先生言葉反論する。

納得できない出来事があったので、初めて匿名ダイアリーを書いてみる。以下独り言

私の所属している研究室では、毎週発表会がある。研究室学生教員が全員参加し、学生の発表に対して議論する本格的なものだ。研究室内で行うぶん参加者は皆分野に関する知識を持っており、レベルが高いものとなっている。学生は(炎上を避けたいがために)気合を入れて発表をする。

先日、私の発表順が回ってきたため、全研究室メンバーの前で発表をした。プレゼン後、学生間の質疑応答があり、それから先生議論をする。

先生は開口一番「君はこの前、学会で賞をもらっていたね」と言った。

私は先日、学会で受賞をした。とある委員会が開催する、1年を通して複数回行われる学会の中から2018年度の若手賞に選ばれたのだ。

私は「はい、もらいました」と応えた。すると先生から、このように返ってきた。

「君の研究は、高校生レベル稚拙ものだ。君の説明がわかりやすいのは認める。わかりやすいから、質疑応答も盛り上がる。ただ、君は研究内容ではなく発表のやり方で受賞をしたのだ。正直、委員会人間にも頭の悪いヤツは多いから、君の発表が評価されたのだろう。研究室内の人間はみんな、君の発表をアホかこいつはと思って聞いているよ。」

衝撃だった。そして、こんなにも他者理解しようとしない人間がいるのか、と思った。圧倒的な選民思想他者を見下す態度、相手理解させようとする姿勢の無さ。

自分とは評価基準が異なる人間馬鹿にする態度。委員会人間バカなやつが多い、という言葉。私を評価してくださった方々は、先生からするとみんなバカなようだ。議論を盛り上げてくださった方々も同様。仮にも専門家である自分理解できないものは、全て低俗ものであるという考えなのだろう。自分評価軸だけを信じ、自分のもの見方だけを信じ、 他者価値観を一切受け入れない姿勢

私は、今回の受賞において研究内容だけで評価されたわけではないと思っている。私が大切にしていたのは、発表に対する態度や、わかりやす説明、盛り上げようとする工夫である相手にできるだけ話をきいてもらおう・理解してもらおうと努めることである

私は大学院から専攻を変えたので、分野に関する知識はかなり浅い。だからこそ、こんな自分学会に参加させていただき、発表させていただくことになったとき、じゃあ自分にできることは何かと考えるのだ。

学会とは、最先端研究成果を共有する場である。それと同時に、他分野の研究についての理解を深める場でもあると思う。そのため、相手理解してもらい、自分研究内容について理解してもらうことが大切であると思うのだ。どんなに素晴らしい研究をしていても、誰にも理解してもらえない発表をするなら学会に参加する意味はない。ただの時間と金無駄である他者時間をも浪費する愚行である。そんなやつは、1人部屋に篭って好き勝手研究していろ、と思う。

先生無知馬鹿にするが、無知馬鹿にしていては研究成果が世の中に広まることはない。分野に対する知識が浅い人でも興味を持って議論に参加でき、理解できる発表をしなければ、どんなに素晴らしい研究成果も内輪に留まってしまうだろう。相手理解した上で、相手理解させる説明をする必要がある。

私にできることは、研究内容を理解してもらうこと。それと同時に、自分研究分野についても理解してもらうことなのだ。それが、無知である私だからこそできる最大の貢献であると思う。

今回受賞した学会には、私と同研究室から、私より遥かにハイレベル研究をしている方も多く参加していた。それでも、受賞したのは私だった。だからこそ、委員会先生方は、私の発表に対する姿勢評価してくださったんじゃないかと思うのだ。

そんな評価軸を持っているであろう先生方を、「バカ」一言で片付ける。研究室内の知識ある人々にとってハイレベルでない研究を、「アホ」の一言で片付ける。

ハイコンテクストなコミュニケーション以外を拒否する姿勢では、いつまでたっても世の中は変えられないのではないだろうか。

  • 自分の評価軸だけを信じ、自分のものの見方だけを信じ、 他者の価値観を一切受け入れない姿勢。 今日のところはゆっくり寝て、朝起きたら上の一文を読んでからもう一回全文読み...

  • その先生は君が言ってる程度のことは理解した上で言ってるんじゃないかと思うけど。

  • その先生は君が言ってる程度のことは理解した上で言ってるんじゃないかと思うけど。素晴らしい発表ができても内容が伴ってなきゃ全く意味ないでしょ。

  • 2002

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