12月11日放送のザ!世界仰天ニュースの内容について、工藤博幸先生がツイッターでツイートした一連の呟きと、「理系でなければ理解できないことではないかと思えた」というコメントについて意見します。
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20181211_07.html
https://twitter.com/hi_kudo/status/1072461509626880000?s=21
アルカリ性洗剤を入れて蓋をしたアルミ缶が破裂したことについて、工藤先生は「理系でなければ理解できないことではないか」とおっしゃいましたが、この事件の内容は「理系に限らず義務教育を終えた人なら理解できるはずのこと」です。
中学卒業までに、アルミとアルカリの反応で気体が生じること、アルカリ性の物質で化学やけどを負う危険性があることなどは学習済みになります。
今回の組み合わせになったアルミとアルカリについては、小6の「金属を変化させる水溶液」、中3の「酸、アルカリとイオン」の単元で学んでいます。
確かに「両性金属」「錯塩」など用語を学び、それらを含めて化学反応式で表現するのは高校の化学に進んでからですが、酸やアルカリの水溶液は特定の金属を溶かし、その際に気体(水素)が生じるという知識は中学卒業の時点で身につけているはずです。
初めてこの現象に触れてから間が開きますが、「中学の3ヶ年ではこの現象は全くなかったことにされ」るということはありません。
それに、酸やアルカリを扱う際にはその危険性も教えています。
実験にあたり保護メガネを着用させるとき、なぜ必要かという説明なしには指導しないでしょう。
そうして学んできたならば、
「アルカリ性の洗剤を蓋つきのアルミ缶に入れると、化学反応で生じた気体が缶の中に充満して、いずれ破裂するだろう。破裂の際に洗剤が飛び散れば肌についたり目に入ったりしてけがをするかもしれない」
けして理系ではなくても理解できることだと意見させていただきます。
しかし、一般の児童・生徒・学生は、理系に進まなくては科学の学びを継続したり、深めたりする機会が少ないことは問題ですね。
基礎的な科学知識があれば避けられたはずの危険に気付けなかったのは、そもそも学習が身についていなかったからでしょうか。継続されず、忘れてしまったからでしょうか。
この事件は、理系に限らず義務教育を終えた人なら少し考えれば危ないと分かったはずなのに、現実にはそうではありませんでした。
番組で取り上げられるほど「驚きの現象」と受け止められていることが、私にはショックに感じられました。
学んだとしても、知識が身に付かなかったり忘れてしまったり、実際に必要な場面で知識を活用できるかは別なのですね。
理科の授業で学ぶ「学校知」と、生活の中で活用している「日常知」が統合されない、応用がきかないような教え方になっていることについて、お考えを伺ってみたいです。
長々と失礼いたしました。
だけど実際の現実ってそんなもんじゃない? 薬剤に詳しい人が、文系では常識と思われる文学作品を知らなかったりすることはよくあるし 源氏物語のあるある言い回しとか、「はるはあ...
そうそう"忘れる"んだよね 高校くらいの頃は知識がもっと雑多だった気がするわ 今は専門に偏ってる
中学校の公民分野なんかも割と忘れてるもんなあ… ニュース理解するのに必要なのに忘れてる。
そんなんだから放射能ガーとか言い出すんじゃないの?