その翌日、元セフレから「やりてえ(意訳)」と1年ぶりに連絡があった。
それからさらに数週間後、職場の先輩Aさん,Bさんと一緒に飲みに行った。
前提として、私は以前Aさん(40代独身)に思いを寄せていた。そして、そのことをAさんは認知している。
(過去、Aさんに対して冗談交じりに「私、Aさんのこと大好きです!」と伝えたため)
Aさん, Bさんとの飲み会では、私の彼氏の話になった。一番ホットな話題は同棲なので、私は「同棲することになって本当に嬉しい」と素直な気持ちを話した。
そしたら、Aさんは「嫉妬するわー、こいつ前まで俺のこと好きって言ってたんだぞ」とBさんに言った。その発言は嬉しかったけど、今は彼氏が大好きなのであまり動じなかった。
3人とも、この時点で結構酔っ払っていた。
Aさんと私は入口側のソファに座って、Bさんはその隣のソファに座る。
私が歌っていたら、Aさんが腰に手を回してきた。よくある絡みなので、「あー、Aさん今日も酔っ払ってるなー」くらいに思った。
Aさんも眠くなってきたのか、私の腰に手を回したまま、私に寄りかかる形で眠ってしまった。それから、もう一方の腕を私のほうに伸ばして、私に抱きつくような体制になった。
さすがに困った。密室だし、Bさんは爆睡してるし、部屋は薄暗いし。振りほどくのも起こしちゃって悪いかなとか考えていたら、私の手の上にAさんの手が重なった。Aさんの無骨な指が、すこし動く。Aさんの浅黒い肌が、ベルトの上あたりにのぞいている。…………困った。
もう狸寝入りしてしまおうと思って、そのままの体勢で机に軽くうつ伏せる。そしたら、顔がカーっと紅潮してきて心臓がドキドキ鳴った。Aさんの指がかすかに動くたびに、エロい声が出てしまいそうなのを渾身の力で我慢した。
どうしようどうしようどうしよう、いやいやこれはさすがにマズいと思って、できるだけそっとAさんの腕からすり抜けた。マズいところまで来ていた。完全に、好きだったときの気持ちにかなり近づいている。気持ちを振り切りたいけれど、完全にエロスイッチが入ってしまった。
気持ちを落ち着けていると、Aさんが寝たままの体勢で私のふくらはぎに触れた。「くすぐったいです」と笑ったら、Aさんも笑ってまた寝た。
しばらくしたら部屋の電話が鳴って、「退店10分前です」と言われた。
なんだかもうよくわからなくなって、Aさんに抱きつく形で「起きてください」と上半身を起こしたら、またAさんが横になって寝た。そしたら、Aさんは「もっかい起こして」と言った。私は、もう一回抱きつく形で起こした。
気持ちを切り替えるためにぱん、と手を叩いて「はい、行きますよー」と言っても、Bさんは起きないので、AさんといっしょにBさんを何回も起こして店を出た。
家に帰って寝て起きて、思い出してみてあれは夢か???と軽くパニックになった。
過去何度も好意を伝えても、「こんなおっさんのどこがいいんだ」と笑っていなされてばかりだったのに。
過去の彼女の話だってろくにしないくらい、プライベートを誰にも話さないような人だったのに。
彼氏に秘密ができて申し訳ない気持ちと、ドキドキする気持ちと、おっさんの嫉妬心や甘えたを悲しく思う気持ちがないまぜになってる。
ま今日も女のクソ長文読んじまった