2018-03-30

すべて男性欲望なのか

もう時代遅れな感もあるが、「幸色のワンルーム」の実写化炎上していた際、こんなツイートがあった。

一つ目のツイートは「幸色のワンルーム」を少女搾取される物語としてとらえている。

二つ目ツイートは「幸色のワンルーム」について男の妄想と関連づけてとらえている。

こういうツイートを真に受けるならば、「なるほど、幸色のワンルーム男性少女搾取したいという妄想が悪い形で描かれているがゆえに批判されているのか」ということになる。

ただ、実際に「幸色のワンルーム」が男性向けの作品かというと怪しい。

このマンガがすごい!」の2018年版のランキングにおいて「幸色のワンルーム」はオンナ編で29位を記録しており、女性向けと考えたほうが自然そうだ。

(もちろん、商業誌の、回答者特定層に限られたアンケートをどれくらい信用していいかは疑問だが)

少なくとも、この作品男性向けであることを積極的に支持する理由はない。

「幸色のワンルーム」は悪いことを考える男性にとって都合のいい世界が、女性向けに受ける形で描かれているか危険だ、という論理展開はわかる。

危険から規制すべきと言っていいかはわからないが、そういう可能性は否定できない。

実在事件を想起させる、という話もまた、別の問題として理解できる。

しかし、「幸色のワンルーム」について男性欲望妄想が反映された世界を描いている、と考えることに対しては疑問がある。

誘拐犯の男性にとって都合のいい世界が描かれている物語があったとして、それが男性欲望を反映して描かれた物語とは限らない。

そもそも魔女集会で会いましょう」とかは不幸な境遇男の子搾取される話の好例だと思うのだが、そういうものが上のようなツイートをする人たちには見えていないのだろうか。

あれに対する反発への反論として、「私たち自己投影をしたいわけではない」というものがあった。

「幸色のワンルーム」について男性欲望を見出す向きに対して「私たち自己投影をしたいわけではない」とか「そもそもあの作品は俺たちの欲望を代弁するものではない」とか、そういうことを言いたい気持ちになった。

  • 「恋は雨上がりのように」をおっさんの欲望だとか言ってる人は多くて笑ったな。

    • うさぎドロップも男の欲望なんだろうか

    • 魔法使いの嫁もワンルームも陰キャ女さんがちやほやされる女向け作品だよ 雨上がりはおっさんの妄想 気持ち悪い

  • 死ね

  • とりあえず作品を読んでみて、なんで炎上してるか自分も分からなかったので調べて増田に書いたんですが、 朝霞市の事件を連想させるようなセンセーショナルな発表のされ方だったの...

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