もう大人だから食べる機会とかないけど、食いしん坊で大食らいのわたしがこの世の中の食べ物で群を抜いて嫌いだったのが給食。
元々偏食気味で家族が作ってくれたご飯以外があんまり得意じゃなかったんだけど、あの冷えた感じと味付けがどうにも苦手でいつどこで食べても同じ味がする白米と牛乳以外は口に入れたくないな〜って給食の時はいつも思ってた。あとネギ類とトマトの食感がどうにも苦手で、このふたつが頻繁に入ってるのも辛かった。
(この辺はASD・ADHDの傾向が見られるからそれ由来の味覚過敏もあって給食云々の問題ではないと思うけど)
なんだけど、たまたまこの前の飲み会で『思い出の給食メニュー』みたいな話になって、なんでこんなに給食嫌いなんだろう?って思った。
嫌だけど食べられるものっていっぱいあるのに、どうして給食だけ思い出すだけで吐き気がするのかな?って。別に得意じゃないっていうだけで、外食に出かけた先で何も食べられなくて辛い思いをしたことはないし、お友達の家で出されたものに死ぬほど嫌悪感を抱いた記憶もない。給食以外だったら冷えた食べ物も嫌だけど普通に食べてたんだよね。
じゃあなんでこんなに給食だけ嫌な思い出があるんだろう?って疑問に思ったんだよね。で、よく考えたらふたつぐらい原因になるっぽいことが思い浮かんだ。
一つ目は幼稚園の時の話。
通ってた幼稚園の方針で『給食で出た料理は最低でも必ずひとくち食べないといけない』っていうのがあって、嫌でも食べないと遊ばせてもらえなかった。
わたしが食べるのを嫌がって泣いていたら、先生が開いた口に味噌汁のネギを突っ込まれた。もうその瞬間嘔吐。
わたしはもう成人済みで相当昔の話だけど、母はお迎えで「随分大きなお口だったので入れちゃいました、お母さんのしつけが足りないからこうなるんですよ」と言われて唖然としたことを覚えてるらしい。
小学校はこれがさらにレベルアップして『給食は全部完食しないとダメ』だった。
友達に頼んで1ミリぐらいしか盛らないでもらったりこっそり交換したりしたけど、先生が給食当番手伝ってたらもうアウトだった。
さらに食べるのも遅い子供だったから時間内に完食なんて無理で、昼休み給食組の常連だった。先生の机の横で給食を食べさせられるんだよ、めちゃくちゃお小言くらいながら。
だんだん給食の時間になるとお腹痛くなるようになって、保健室で寝てるようになった。そうすると担任が「給食食べたからお腹痛いんだろ?」ってみんなの前で鼻で笑ってくるんだよね。それが嫌でしょうがなかった。
中学になったらだいぶ緩くなって楽になったけど、未だに給食で食べさせられて辛かった料理とか食べられない。
学校、まだこういうことってあんのかな〜。別に食べられなくても普通に大きくなるし、食べたくない理由があってみんな食べないんだから周りの大人は無理やり強制しないでほしい。それで学校行きたくなくなったり食べられるメニューが限られて健康に問題が出たりすることもあるから。
辛かったね。今は保護者からアレルギーとか苦手なもの聞き取るから、大丈夫だよ。