2018-02-20

化学物質過敏症と疑問な治療法、そして、思うこと

化学物質過敏症治療法についてまとめられていた。

大丈夫かなぁ?と危惧しながら覗いてみると、

やっぱり疑問を覚える治療法がちらほらありました。

気功とかホメオパシーとか…。

ホメオパシーは昔、化学物質過敏症支援センターサイト記載していて

「うっわー、なんつーもの記載してるんだ…」と思っていたけど、

ホメオパシーが原因で乳児が死亡する事件があった後あたりに削除されていて

心底ホッとしました。

気功とかもね…うーん、個人的には微妙

本人のストレスがなくなるのならいいんだけどね。

「症状への直接のアプローチ」としては個人的に疑問に思うのです。

 

こういう解明が遅れている症状って、いろんなものが誘いをかけてくるわけで。

宗教とかエセ科学的なものとか。

波動がどうたらとか。なんたら還元水だとか。なんたら菌だとか。

化学物質過敏症になったら、ぜひこういう誘いには気をつけて欲しいと思います

それは自分を守ることでもあり、そして、過敏症への偏見をなくすことにもつながりますから

 

だいたい化学物質が原因で起きているのに、そういうので治るのは科学的に考えておかしいでしょう?

化学物質過敏症を扱っているお医者さんが言っていたのだけど、

その先生の持論は「中毒の一歩手前みたいな状態なんじゃないかな?」でした。

たとえばガス漏れによるガス中毒

ガスに曝露しても、原因のガスから離れれば症状は回復する。

ごく薄いガスに何度も曝露して、体の中はガスの有毒物質まみれで飽和状態

そんな状態だったら健康な人が感じない程度のガスでも飽和状態の人は体が「もう無理!」ってなっちゃます

そういうのが化学物質過敏症状態

その理論で行くと、体の中から有毒物質排出したり、澄んだ空気の中で養生するしかないよね?

医療機関でも、今有効とされている治療はこのあたりを押さえてる。

解毒剤のタチオンを使ったり、ビタミン使用する試みもされている。

もちろん汗をかくことも毒素を出すのに「ある程度」有効から、お風呂サウナ運動出来るほど元気な人は運動するのもいい。

けれど、先に挙げた疑問を覚える治療法は果たして毒素を出すのにどれだけ有効なのだろうかと思ってしまうのです。

過去にどれだけのデータがあるのかとか思ってしまうんです。

タチオンは薬物中毒かに使ったりするんだけど、薬物中毒気功ホメオパシーって有効なの?って思っちゃいます

逆にそういうので完治したと言うなら、それは本当に薬物中毒だったの?って疑問になる。

そういうのが、科学的に考える人から見ると「ほら、やっぱり化学物質過敏症ってないんじゃないの?精神的なものなんじゃないの?」

と言われる原因になる。

そういう治療をやっている人々には申し訳ないけど、化学物質過敏症患者の私だってそう思います

から化学物質過敏症患者一人一人が科学的に物事を考えてくれたらいいなと思っています

それが、回り回って、自分達の立場を良くするんじゃないかと。

 

それから、長年この症状で苦しんできた自分から、もう一つ言いたい。

周りのいろんな声なんか無視していいと思う。

「前向きでいろ」「明るくほがらかでいないと良くならない」

いやいや、そんなの絶対無理(笑)

苦しいときは苦しいって言えばいいと思う。

無理矢理ほがらかでいなくてもいいと思う。

ガス中毒で苦しんでいる時に明るく前向きで笑っている人なんているわけないじゃん。

周りの人も、そうやって苦しんでいる人をさらに追い詰めないようにして欲しいと思う。

綺麗な空気の中にいれば、症状も楽になって、自然にほがらかに戻るんだから

 

本当に、早くこの国に綺麗な空気が戻るといいね

今、健康な人にとってもね。

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