「ナニシテルノ〜?」
それは衝撃的な出会いだった。
高校1年、当時陸上部だった僕は、近所の公園でスパイクにピンを入れていた。
土のグラウンド用のピンを、明日の試合に備えてタータン用のものに替えなくてはならない。家でやると土が落ちて部屋が汚れるので、公園でやっていた。正方形の小さな児童公園だった。
直前までジョギングをしていたので、ジャージ姿でベンチに座りながら黙々と作業していた。陽は落ちていて21時くらいだったと思う。公園には僕ひとり。
月明かりに照らされて、
2アンリミテッドのボーカルに似た女性がフラッフラの状態で近づいてきた。
今にも彼女はぶっ倒れそうだった。
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暗くてよく顔が見えないが、外国人っぽい。
当時の僕は『GENT』や『DICK』などの洋モノエロ本を好んで読んでいたので、
異文化交流にはまったく抵抗がなかった。英語の成績も良かったし、むしろウェルカムである。
ただ、どう見ても彼女は英語圏の人間ではなかった。年齢は40歳は超えていそうな感じだ。50歳くらいかもしれない。
「あ、暑いっすね」
「ナニシテルノ〜?」
「スパイクにピンを入れてました」
「ワカラナイ〜」
このように、会話はすこぶるはずんだ。
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都会の夜はなんでもありだ。あらゆる事態を想定せねばならない。
ふと、彼女が言った。
「アシ、マッサージシテ〜」
僕は黙って彼女の太ももを揉んだ。手の感触から「デブだな」と思った。
「ハー、ツカレタネ」
どうやら満足しているようだ。
まずい、これはまずい。
男子校出身の僕はそれまで3年間一回も母親と妹以外の女性と喋ったことがない。
息子はすこぶる元気になっていた。しかもジャージ姿なのでそれが非常にわかりやすい。
ええい、ま、ままよ……。
彼女はタマに触れるくらいの勢いで、メンズエステなみの質の高いリンパマッサージを施してくれた。いや、触れるくらいどころか、完全にタマにも棒にも触れていた。そして、なぜか僕の手を取り自分の胸に当てた。
唐突だった。
「あ……」
「ハズカシガリヤネ」と言い残し、フラッフラになりながら夜の公道へと消えていった。
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今だったら言える。
足をマッサージされた瞬間に
「ついでにチ◯ポ見てください」って。
今だったら臆することなくモノを出せる。ジャージだから出しやすいし。
それから数ヶ月間、毎週土曜の夜21時にジャージ姿で公園に通っていた。
今、もしリベンジできるなら、週1どころか毎晩だって通っているはずだ。だって、無職だし。
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今の僕にできるのは時間を浪費することだけだ。
その1 https://anond.hatelabo.jp/20170801120514 勢いで文章を書いて、外に飛び出した(まじで)。雨が降る前のジメっとした蒸し暑さでふと我に返った。小学生を目の前にして、そもそも何を勝負...
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仮定の話ができるようになったね でもそれが小学生のときだったからってのは勝てる理由にはなってない 36歳って事実は小学生の時だからより先に書いた方がいい
昔のことを思い出した。 「ブチぃぃぃ!!!!!」 ものすごい音とともに、ショウタはそれを引き裂いた。 とにかく僕はそれが怖かった。ショウタはGreenDayのビリー・ジョー・アーム...