こういう、いかにも正しく立派な物言いを見るたび、私はなんとも言えない気持ちになる。
こういう人は、自分の息子や娘が正しくなかったときに、同じように激しく責め立てるのだろう。
それが当然で正しいことだと思っているのだろう。子供を正しい道に導くのが親の責務だと。
好きなものを嫌いになれ、嫌いなものを好きになれ、さもなくば死ね、と言われた者の気持ちを想像できないのか。
感性が異常であるか否かはあなたが判断するのか。つまり、あなたの意に沿わなければ子供を虐げるのか。
それが正常な感性なのか。
私の母はそのような人であった。そして私は、ロリコンだ。二次元だけではない、現実の児童に性的興奮を覚える、ほんもののペドフィリアだ。
小学校高学年から中学一年くらいまで、胸が膨らみ始めるころ、性毛が生え始めるころが好きだ。黒黒とした陰毛には、嫌悪しか感じない。
幼い子供がレイプされ、命の危険に身を震わせている姿に興奮する最低の人間だ。吐き気がこみ上げてくる。
そして私は、娘を持つ親の一人だ。
巨乳好きが巨乳と結婚しているとは限らない。アイドルと結婚したアイドルオタクはいない(いたとしても、とても少ないだろう)
私はロリコンでありながら、同年代の成人女性と結婚した。妻は愛しているし、セックスもする、刺激を受ければ勃起もするが、精神的に興奮はしない。
私がロリコンだからだ。私の性的対象が成人女性であったなら、どんなに幸せだったことか。
さらに絶望的なことには、私は娘に欲情することができる。遺伝的に近いと本能的に興奮しないという話を聞いたことがあったので、自分の娘であればあるいは、と思っていたが、ダメだった。
私は正しくない。圧倒的に正しくない。けっしてそれを実行に移すことはないと信じたいが、私は娘で妄想し、自慰をする。早く私が欲情しない年齢まで育ってほしい。
なにが言いたいのかわからなくなってきた。ただ吐き出したいだけなのかもしれない。
でも、私が正しくないせめてもの償いではないけれど、私の子供が正しくなかったとき、どんなに世間に理解されないものであっても私は味方でいたい。
もしも思想や嗜好や感覚が一般的でないことに思い悩んでいたら、それでも良い、と言ってやりたい。