2017-04-09

けものフレンズのヒットは世相を反映してる説

見た目に騙されがちなので、まずCGという要素を取り除いて考えてみたい

 

するとこのアニメの要素は

 

・旅、出会い友情

世界の謎

・ほのぼの

・ゆるい笑い

・ゆるいバトル

美少女動物園

 

あたりだ

 

無い要素としては

 

恋愛要素

人間関係的なシリアス(いわゆるドラマ

・流血レベルの戦い

・技名が出てくるようなバトル

学校のような舞台

・年齢の概念(先輩、後輩)

家族概念

 

などなど

 

簡単に言えば、これらの「無い要素」は中高生向けに作る際によく盛り込む要素で

それを一切排除した、「非中高生向け」に振り切った作品が盛り上がるというのは、今のアニメ視聴者層(世相)を反映していると思う

 

最近は、中高生向けなんだけど、メイン視聴者20代以上というよくわからん状況になっていて

舞台や要素は中高生向けなんだけど、ターゲット大人みたいな「股裂き現象」が起きていたのではないかと思う

おっさん中高生に戻ったつもりで作品を楽しむ必要があり、海外からは「何で日本アニメは皆17才なの?」なんて言われる始末

 

それを、完全に中高生ターゲットを絞ったのが「君の名は。

中高生要素を排除したのが「けものフレンズ」という風にカテゴライズはできるのではと思う

 

 

もう一点

何故中高生向けの皮を被った作品がこれだけ多いのか? だが

今は個別主義時代に入ってしまっていて、共通概念学校程度しかないのではないかと思う

共通概念が無いと、作品が作りづらいし共感も得にくい、それで仕方なく学校・あるいは学校的な作品が多くなる

 

翻ってけものフレンズを見てみると

テーマにしているのは「人間」「友情」「動物」「気候」など、視聴者層共通概念限界まで絞り込んだ物となっている

驚くのが、「年齢」「性差」「家族関係」「個体の大きさ」などもほとんど排除しているところだ

排除しきった上で、作中では余った差(例えば「得手不得手」)さえ積極的に許容するストーリーになっている

 

それらのおかげで、例えば視聴者家族関係がどうであれ、共通概念を作りやす構成になっており

話そのものに集中できるようになっている

 

もちろん、こういう作りは一般向けを目指す際によく使われる手法であり

作者の自力が完全に問われるため、普通は手を出さな領域

 

こういった分析をすると、今後のアニメで起こりそうな流れとしてありそうなのが

 

友情メインの作品が増える

キャラが男のみ、女のみ、あるいは性が無いような作品が更に増える(中高生向け要素を排除やすいという理由で)

 

があると思う。

以上です。

 

 

ところで、おそ松さんも同じカテゴリな気がするんだけどどうなんだろう(全部みてないんだよね)

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