今朝の話だ。
自分の気分のムラのせいもあり、カチンときたというか、これまで積み重ねてきたものがガラガラと音を立てて崩れていく感じがして、うまく言い返せないまま涙腺が崩壊しそうになって無言になった。
事の発端をかいつまんでみるとこうだ。
その夜、冷蔵庫には新しく作ったおかずもあった。
今思えば、もしかすると「これは食べちゃだめ」と書いておけばよかったのかもしれない。そうしないと食べられてしまう可能性もあるなと、容易に想像できたから。
と同時に、まてよ、同じ食材が今晩のメニューにも使われているし、大丈夫かもしれないとも思った。そして、最悪食べられてしまっても構わないと思っていた。
いつも通り、次の日にちょっとした嫌味をいって笑い話になればいいと……。
しかし、今朝は違った。
どこでどう間違ったのか、会話が凍りついた。
会話を楽しみたいと思っている私に対して夫はこの問題を解決しようと試みてきたのだ。
びっくりだった。
「ルールが必要だ」なんて言い出した。しかも、「ルールを作っても私のことだからそれが守れないこともあるかもしれない」と言うのだ。
そのルールというは、これからはこれしか食べてダメという指示がある物以外食べないというもので、そしたら、今回のように食べちゃダメなものを食べてしまうという事態は起こらないだろうというのだ。
一緒に暮らしているのだから食べちゃダメというものは、そうそうないと思っている。よっぽどなものには名前を書いておくけれど。
シェアハウスでもなければ、冷蔵庫の中身はグレーゾーンのものが大半になるのではないだろうか。
ルールが必要だというなら、とことんやるしかなくなるから私はあまり好きではない。ルールを強化するためのルールが必要になったりして終わりがなり。
夕飯に限ってということであっても、まず私が今晩食べていいものを決めなくてはならなくなる。そして、それは必ずしも守られるとは限らない。
私になんのメリットがあるというのだろうか。
ルールがあれば、それを守ることが正解であり夫の気持ちは楽になるらしい。ルールが守られなかったらそのことを責めればいいという。
ルールがあっても、それが守られなかったら、ルールがない場合であっても同じ結果が待っているわけで、ルールが守られなかったことを責めても私の気持ちが晴れることはないと思うので、私にとってはそのルールは必要ないと思った。
ルールを作るより、より良くしていく工夫のほうをしたい。
それは、自分なりのまたは自分の中のルールというものかもしれない。
「ルール」という言葉を使ってしまうと、輪郭がぼやけてしまいそうで不安になるが。
大きなルールが問題を解決するわけではないと思うのだ。それは世の中を見ていても実感する部分があるんじゃないかと思う。
大きなルールが必要ないというのは、小さなグループに限ってのことで日本中、世界中なんてレベルだとやっぱりルールというか守るべき法律は必要だと思う。念のため、大きなルールが必要ないと思っているのは私の中での話、である。
大きなルールという言い方も誤解を生むかもしれない……。
つまりそうやって、ルールを一つ作れば、さらに補強する必要がでてきたり分解したりしなくちゃならなくなるよね? ってことなんです。そんな風に二人の世界を複雑にはしたくなくて。
私は夫ともっと会話を楽しみたい。
正直、夫の話はつまらない。お笑いが好きなのに、そのエッセンスをちっとも自分の中に活かそうしない。というか、できないらしい。
話を戻して、夫の『これ食べていいよ』ルールを採用した場合、もし私が食べちゃダメというのを記しておくことを忘れたら、食べてもいいと書いてあった物以外を食べてしまった時、「食べていいと書いてなかったけれど、食べましたということを知らせてくれるのだろうか」という疑問がでてくる。
一つルールがあると、それに合わせていろいろなケースがでてくるわけで、残念ながら涙腺が崩壊しそうになりながらそこまで計算ができなくて黙ってしまったが、どうなのか聞いてみたいところではあった。
だって、「これ食べていいよ」って決断する手間は私にかせられて夫にはそれを守るか守らないかだけなんて、ほぼこれまでどおり気分のまま冷蔵庫の中にあるおかずとかを食べるだけだなんて。
毎日勝手に夕飯が冷蔵庫の中に登場して、今日はこれとこれを食べてもいいわって考えるだけの世界なら成立するかもしれないが。
一抹の不安はそもそも、ルールが必要だ必要でないと相容れないのだから、会話を楽しむこともこの先無理なのかもしれない。
それでも会話を楽しみたい。
私が夫に求めるして欲しい努力。
この人だって思って一緒になったからそんなに簡単には諦めたくない。
それともそんなこだわりは捨てて別れたほうがお互い次の人に出会うチャンスができていいのかしらとも思ったりしている。
無言のまま、会社に行った夫。
お互いに昔とは態度が違ってきてしまうのは、仕方のないことだけれど……好きだった接し方が減ってしまったのは残念だ。
私がそうさせているのかもしれないし、そもそも合わなかったのかもしれないし。
「私はあなたと会話を楽しみたいので、メモは嫌。おかずを食べたい時は『このおかずはどういう予定で冷蔵庫の中に入れてあるの?今食べても大丈夫?』という相談を妻にする事」と...
これって、夫が悪いんでしょ?食べないほうがいいもの食べちゃったっていう。 で、増田はそんなに改善したいわけではないんでしょ?また同じことがあっても、翌朝冗談言ってコミュ...