未来の予定に対して、○時○分頃って言ったり言われたりしたときに、
自分が具体的にどのくらいの幅の時間をイメージしてるのか考えてみたんだけど、大体前後15分~20分ぐらいをイメージしてるっぽい。
自分がADHDだからかどうかはわからないけど、どうもこれは平均的な感覚よりだいぶザルなんじゃないだろうかと思う。
とりあえず世間は時間に遅れることに対してめっちゃ敏感なようなので、なるべく早い方に極振りしておけば、
自分は多少待たされても暇を持て余してラジオ体操とかソーラン節とかやり始める程度で、あまりイライラすることもないので、
大体の場合うまくいっている気がするのだけれど、実感を伴った感覚的な部分で周りの人の「頃」の感覚がイマイチ掴めていない。
自分の経験上、向かってる途中で大事なものを忘れたり落したりして探しに戻ったとか、
すっころんで怪我したとか、足ひねったとか、溝に落ちたとか、階段から落ちたとか、急に吐き気がきて吐いたとか、
頭痛でうずくまったとか、急に我慢できない腹痛でトイレ探して駆け込んだとか、背筋伸ばした拍子に腰を痛めたとか、
カナブンが目に直撃したとか、電柱にぶつかったとか、自転車や車と接触したとか、釣り人の振りかぶったルアーで服を釣られたとか、
電車が遅れてたとか、バスがこなかったとか、タクシーが全然つかまらなかったとか、自転車がパンクしたとか、
迷子にスソを掴まれて逃げられなかったとか、外人や老人に道や店の場所聞かれてうまく説明できなくて途中まで一緒に行ったとか、
職質・防犯登録チェックくらったとか、DQNに絡まれたとか、事故現場に居合わせたとか、お金とか財布とか定期とか携帯とか拾ったとか、
自分が100%悪いことから偶発的なことまで、原因は色々あるけど、そんな程度のことでも15分や20分ぐらい簡単に遅れるし、
実際そういうことが5回家から出たら少なくとも3回は何かしら起こるぐらいのペースでしょっちゅうある。
なので、トラブルなく目的地に到着できる自信というか、「これなら○分には確実に到着するぞ」と自信を持って言えるタイミングというのが、
目的地のごくごく至近距離にくるまでやってこないので、「○時○分頃に着きます」と家を出る前から宣言するのがとても怖い。
でも、話を聞いてると周りの人はそもそもそんなにトラブルに見舞われないから、単純に移動にかかる時間の見積もりだけで話をしているらしい。
初めて知った時は、だからオオカミ少年的に扱われて信用されないことが多いのかー、と納得すると同時に絶望した。なんていうか、同じ世界で生きてる気がしない。
友人からは、通勤するだけで毎日がアドベンチャーで楽しそうだ、などと笑われるけど、
本人としては毎日毎日割と疲れるし、たまに致命的に遅れて遅刻になるとすぐ評価下げられたり、昇給予定が見送られたりで全然いいことない。
というか、「遅刻はしてないけど出社時間が安定しないのでそこがマイナス」って言われた時ははっきり言って昇給を諦めた。
同居するようになってから妻には「あなたと出かけると予定を立てても予定通りに行くことの方が少ないから、予定を立てないことにした」と言われてしまったし、
毎日決まった時間に会社に着くっていうだけでもものすごい高難度クエストを何年も続けてる気分だ。実際ちょいちょい失敗してるし。
生きるって難しい。なんていうか、もうちょっと世の中がゆる~くならないかなあ……。