Evernoteを使いこなすために大事なたったひとつのこと、それはキーワードを暗記すること。
昔Evernoteを使い始めたとき、ぼくはこれで記憶することから解放されると喜んだもんだった。
でも、ノートが5千枚くらい到達するあたりに気がついた。
Evernoteは記憶じゃなく情報。Google検索よりは、自身によって検査/推敲されているが読んで頭にロードしないと利用不可能な情報。
keyを想起し検索しEvernote内の情報を取り出し利用可能にするためにも検索キーワードのインデックスを脳内に構築する必要がある。
インデックスの構築とはすなわちキーワードの暗記という長期記憶化作業で、このインデックス構築を簡単にしてくれる手法としてはスペースドリハーサルがいい。
10分後→1日後→3日後→1週間後みたいなペースで復習するあれだ。
復習のタイミングを変えるだけで記憶の定着度は4倍になる 読書猿Classic: between / beyond readers
当然人間は意味のある事しか記憶できないのでkeyだけの記憶は意味をなさなくkey(検索キーワード)⇔ value(その意味、概要)の長期記憶化された双方向な知識ノードを構築する作業になる。
このうんざりする作業をとても簡単にしてくれるのがあの有名なankiだ。スペースドリハーサルのスケジュールを自動的に作ってくれる。スマートフォンアプリも存在するので隙間時間をインデックス構築に充てる事もできる。
Anki - powerful, intelligent flashcards
例えば、なにか新たにプログラミング言語を学習するとしたら以下のような流れになると思う。
基礎知識ほど応用が効くので基礎知識は原則暗記という形になる。取り出し機能が十分に暖められている長期記憶はアクセス速度が尋常じゃないくらい早いので、記憶があるというだけでググって記憶欠落を補う体験と別次元の体験を与えてくれる。
本末転倒じゃあねえかとおもうかもしれないが、ここで記憶するキーワードはEvernoteに蓄積する情報の上澄みみたいなものであることと、さらには長期記憶は利用しない時間がある程度経過すると容易に細部が壊れるてくるのでそこでEvernoteなどの電子的な外部記憶が必要になってくる。