仮にAとする。Aを知ったのは、文芸限定同人誌即売会。参加サークルが見ることが出来るwebカタログだ。
Aは発達障害系を持っているらしい。それでそんな自分から見た世界をブログに書き、同人誌としても売っていた。
イベントより前にAのブログを見た。凄く難しそうなことを長文で毎日何個も書いていた。
文章が好きな私は興味津々で読んだ。でも意味がサッパリ分からない。専門的でない、日常的なことが書かれているはずが意味不明。
でも何とか読み取れたのはAが多くのコンプレックスを抱えているということ。特に外見の(超デブ、醜い……など)。
そしてそんな自分に勇気を与えたのは最近出来た彼氏の存在。そんな彼氏を自己理解の為に即売会に連れていく!と意気込んでいた。
当日、私はAを見た。彼氏もいた。でも全然デブじゃない。むしろ拒食気味とも思える体型。ふたりは終始、俯いていた。せっせとコピ本を作っていた。
あれだけの長文を毎日複数個も書いていたのに会場製本かよ!と思った。結局、Aの同人誌は買わなかった。いま思えば買わなくて良かったと思う。
後日、またブログを見た。あるひとりの女性が吊し上げられていた。
彼女は会場でAに「あなたはあなたが思っているほど不幸せではない」と言ったらしい。
正直言うと、私も女性と同意見。Aには理解者である彼氏もいる、職にもついている、ブログで応援してくれる人も沢山いる(1日2000PV以上らしい)
するとAは言った。
「彼女は私よりも綺麗だった。本当に幸せなのは彼女の方だ。それに比べて私は太い、醜い。また服が入らない。3Lも無理だ」
具体的にサイズを書いているけど、私からすればAはLでも十分なくらいだ。
私は不快に思った。論点もずれているし、それに何よりもどうしてもはや反論することもできないその女性を吊し上げたのか。
Aは女性の人権についてよく語る。人権を侵害するに理由など存在しない、と。閲覧者たちはその意見に同意し、いいね!を押したりRTする。
だが誰もきちんとしたコメントは返さない。ただ「凄いです!」「Aさんの言葉は心に響きます!」と言うだけだ。
Aが書いていることが意味不明な理由が最近になって分かった。Aは文章が、はっきりいって下手なのである。長文で主語述語関係も破たんしている。
日常的な記述でさえ伝わらないのに、ましてや専門的なことを語って伝わるはずがない。だが文章の見た目がもっともらしいので崇拝者が増えるのかもしれないと思った。
崇拝者どもはAの言うことを本当に理解しているのだろうか。それすら疑わしい。
そんなAは今日もせっせと、画面の向こうの「私の閲覧者たち!」の為に時間をかけて書いたであろう長文をいくつも投稿している。
それはきっと彼女のアイデンティティーが、所詮ネットの世界にしか存在していないからだろう。
彼女は自分の王国に閉じこもり、理解者(と彼女が思い込んでいる閲覧者)たちに囲まれていなければ保たれない。結局は脆い人間だ。
あの人のブログを読んで違和感を覚えてる人はたくさんいると思うけど、 みんな面倒臭そうだから避けてるだけだと思うよ
あのブログのことを知っている人がいて驚きました。そういう意味で有名であるとは思います。 確かに関わるとただ不快になり、得るものは一切ないですからね。Aが自称しているように...