2014-05-25

百田尚樹NHK経営委員であることの有害さに日本人は気づくべき


百田尚樹しょうもないことを言ってまた注目を集めているが、

彼が海外における日本イメージをどれだけ毀損しているか知らない日本人が多い。

なぜか。

日本人にとっては、彼は単なる探偵ナイトスクープ放送作家上がりの思想的に右よりの売れっ子作家であって、

彼がいくら「南京虐殺存在しない」(数じゃなくて存在の否定!)だの「人間のクズ」だの、他国馬鹿にする発言をしようと「また、百田尚樹が変なこと言ってるな」と捉えて終わりだ。

彼自身「私は世間で叩かれるほどの大物ではない。一介のエンタメ作家で、しかキャリアも浅い素人みたいなもの」と言っているように。

だが、海外メディアはどう伝えるか。

Naoki Hyakuta」なんて知らないし伝わらない。「一介のエンタメ作家で、しかキャリアも浅い素人みたいなもの」と伝える訳がない。

なぜなら彼は、NHK経営委員なのだから

当然見出しは「日本BBC放送局の委員が~」「安倍の側近が~」をしたという風に書かれる。

まり、率直に、"NHK Governor: Nanjing Massacre 'Never Happened'と書かれる。当然だ。これを見た海外の人はどう思うだろうか。

http://thediplomat.com/2014/02/nhk-governor-nanjing-massacre-never-happened/

http://www.bbc.com/news/world-asia-26029614

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/how-japans-bbc-is-rewriting-its-role-in-second-world-war-9115827.html

Japan's conservative government has made a series of right wing appointments to the board of NHK, one of the world's biggest public broadcasters.”

http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/asia-pacific/abe-government-threatens-nhks-credibility/1315046

これは「BBCの委員がホロコーストを否定し、何のお咎めもない」に相当するものであって、

百田や籾井が失言をする度に、このような表現で報じられるので、もはや日本国営放送は完全に偏向的で、日本人過去歴史を否定するようBrainwashedされてると思われている。

当然のように、このHyakutaなる人気作家はAbeのお気に入りメンバーに選ばれたとの説明("handpicked by Prime Minister Shinzo Abe ")がされることが多く、それは実際正しい。

安倍首相も似たような思想を持っていると当然海外では思われているし、政府の抗議を受け修正したものの今年の3月に、NY Timesが

""He and other nationalists still claim that the Nanjing massacre by Japanese troops in 1937 never happened.""と書いたように、これが海外での共通認識となりつつある。

これははっきり言って百田が与えた日本イメージである

これは単なる漫画家であり、何の公的委員でもない、美味しんぼの作者が毀損する日本イメージに比べても悪質だ。

結局のところ、百田尚樹NHK経営委員であり続ける限り、この問題は続く。彼が「失言」をやめるはずがないからだ。

その度に、「JapanBBCの委員でAbeの側近」があれこれした、こんな酷いことを言った、日本はどれだけ右傾化しているんだ、という記事が止むことはない。

海外の人は百田尚樹のことを単なる面白発言する関西弁の右よりのおじさんとは見ない。また「百田か」などと思わない。これは籾井に関しても同じだが。

日本公共放送代表の発言として見る。海外メディアは彼を公的な存在として報じるほかない。これを忘れてはいけない。

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